2020年新作映画ベスト10

2020年新作映画ベスト10・ほぼ見た順(旧作でも日本初公開あるいは初見のもの、あるいはネット配信やTVで視聴したものも入っています)。 『リベルテ』(アルベルト・セラ) 『金魚姫』(青山真治) 『デッド・ドント・ダイ』(ジム・ジャームッシュ) 『呪…

2019年新作映画ベスト9

2019年新作映画ベスト9(ほぼ見た順)。『運び屋』(クリント・イーストウッド) 『月夜釜合戦』(佐藤零郎) 『イメージの本』(ジャン=リュック・ゴダール) 『救いの接吻』(フィリップ・ガレル) 『7月の物語』(ギョーム・ブラック) 『嵐電』(鈴木卓…

2019.12.14日本ワイルド協会大会シンポジウム@日本女子大学

【シンポジウム】ロマン主義の遺産とオスカー・ワイルドポール・ド・マンは、『ロマン主義と現代批評』やその他の著作で次のような意味のことを述べている。ルソー、ワーズワス、ヘルダーリンらは、ロマン派一般だけではなく現代の批評家をも規定しているロマ…

2018年映画ベスト10 毎年のことながらろくに見ていないので、新作と旧作が入り混じったベスト10。ただし初見のものにかぎった(ほぼ見た順)。『季節の記憶(仮)』(只石博紀) 『霊的ボリシェヴィキ』(高橋洋) 『それから』(ホン・サンス) 『ロストシ…

中山徹『ジョイスの反美学―モダニズム批判としての「ユリシーズ 」』

中山さんの待望の著書が彩流社から出版されます。詳細はこちら。書店に並ぶのは2月25日とのこと。故あって原稿を読ませてもらいましたが、第一章がレイモンド・ウィリアムズ『文化と社会』の引用から始まっていてちょっとびっくり。著者の属する研究環境から…

『共通文化にむけて』

以下、ウラゲツ☆ブログ http://urag.exblog.jp からの転載です。 共通文化にむけて――文化研究 I レイモンド・ウィリアムズ著 川端康雄編訳 大貫隆史/河野真太郎/近藤康裕/田中裕介訳 みすず書房 2013年12月 本体5,800円 A5判上製360頁 ISBN978-4-622-0781…

特定秘密保護法案に反対する 

以下のリンクで署名しました。 安倍政権による特定秘密保護法案が衆院本会議で可決されました。77%もの日本の市民が反対しているにもかかわらず、です。安倍首相の主張はこうです:皆さんは選挙で自民党を選びましたが、自民党が何をするかについて知る権…

NHK・ETVで森崎東

備忘録:12月21日(土)夜のETVは森崎東監督特集。今日のトークショー@オーディトリウム渋谷で知りました。

石の賛美歌

ミッシェル・クレイフィ監督『石の賛美歌』上映のお知らせ。 日時:2013年11月23日(土)12:30より 場所:横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール 以下、チラシや下のHPに掲載されている情報です。 Canticle of the Stones (山形国際ドキュメンタリー映画際 '91特別…

「歌」の運命

「歌」の運命――武井昭夫さんのこと/鎌田哲哉 昨日のワークショップでは、「個人」についてつまらないことをしゃべらずにこれを読み上げるべきだったかもしれない。

『風立ちぬ』の吐血ショット 

宮崎駿監督『風立ちぬ』で菜穂子が血を吐くショットがずっと気になっている。見てからひと月ほど経つので細部の記憶はあいまいになっているのだけれども、結核を病む婚約者の菜穂子が吐血したとの電報を名古屋で受け取った二郎が、東京の自宅にいる菜穂子を…

小津の「枕ショット」

小津安二郎の「枕ショット」こちら

フレデリック・ワイズマン特集@アテネ

アテネのワイズマン特集で『病院』と『基礎訓練』。上映後の佐々木敦氏との対談における写真家ホンマタカシ氏の話も刺激的だった。シャッターを切る特権的瞬間やそれが帰属する作家性を強調することを従来から疑問視してきたホンマ氏は、ワイズマンの作家性…

フレデリック・ワイズマン特集@アテネ

アテネのワイズマン特集で『病院』と『基礎訓練』。上映後の佐々木敦氏との対談における写真家ホンマタカシ氏の話も刺激的だった。シャッターを切る特権的瞬間やそれが帰属する作家性を強調することを従来から疑問視してきたホンマ氏は、ワイズマンの作家性…

2012年 極私的ベストテン

毎年のことながら、特に新作映画はあまり見ていないので、以下私的なメモ程度のものです。 新作映画(ほぼ見た順) 『果てなき路』(モンテ・ヘルマン) 『ル・アーヴルの靴みがき』(アキ・カウリスマキ) 『ダーク・シャドウ』(ティム・バートン) 『愛の…

2012年 映画・極私的ベストテン 

毎年のことながら、特に新作映画はあまり見ていないので、以下私的なメモ程度のものです。 新作映画(ほぼ見た順) 『果てなき路』(モンテ・ヘルマン) 『ル・アーヴルの靴みがき』(アキ・カウリスマキ) 『ダーク・シャドウ』(ティム・バートン) 『愛の…

大飯原発・原子炉再開阻止を支援する署名のお願い

下のページをご覧になって、賛同くださる方は署名をお願いいたします。 http://www.avaaz.org/jp/japan_no_to_nuclear_restart_ms/?copy

『トラック野郎 度胸一番星』(再掲)

『トラック野郎 度胸一番星』(鈴木則文、1977)をDVDで。このシリーズ第5作でも則文節炸裂!佐渡島にいるマドンナ(片平なぎさ)に会うために、佐渡に関する文献を集めてドライブインでにわか勉強する桃次郎(菅原文太)が読んでいる本の表紙がアップになるとそ…

『トラック野郎 度胸一番星』

『トラック野郎 度胸一番星』(1977)をDVDで。このシリーズ第5作でも則文節炸裂!佐渡島にいるマドンナ(片平なぎさ)に会うために、佐渡に関する文献を集めてドライブインでにわか勉強する菅原文太が読んでいる本の表紙がアップになるとそれは『サド侯爵夫人』…

あいラブ健さん

別のところに書いたものとほとんど同じですが、ちょっとだけ加筆してこちらにも。 昨日はオーディトリウム渋谷で「木村栄文レトロスペクティヴ」から3本。噂に違わずどれも面白かった。特に素晴らしかったのは『あいラブ優ちゃん』(1976)。「知的障がい」…

木村栄文レトロスペクティヴ@オーディトリウム渋谷

今日はオーディトリウム渋谷で「木村栄文レトロスペクティヴ」を3本。噂に違わずどれも面白かった。特に素晴らしかったのは『あいラブ優ちゃん』(1976)。「知的障がい」を持つ愛娘に注がれた木村の視線の愛の深さに感じ入る。人は一人で生きているのではな…

みらいを忘れない

『魔法少女を忘れない』(堀禎一、2011)をDVDで見て涙。「みらい」の記憶と忘却をめぐる、音と映像によるポップで幻想的でエロい省察。『妄想少女オタク系』や『憐 Ren』でもそうだったけれど、堀監督は自転車をどう撮るかということに賭けているような気が…

esquisse08

http://www.youtube.com/watch?v=Wy3cKzt_v2A

みらいを忘れない 

『魔法少女を忘れない』(堀禎一、2011)をDVDで見て涙。「みらい」の記憶と忘却をめぐる、音と映像によるポップで幻想的でエロい省察。『妄想少女オタク系』や『憐 Ren』でもそうだったけれど、堀監督は自転車をどう撮るかということに賭けているような気が…

esquisse08

http://www.youtube.com/watch?v=Wy3cKzt_v2A

幸せは誤配される

いつの間にかDVDスルーされていた『トゥー・ラバーズ』(ジェームズ・グレイ、2008)を見る。ありきたりの物語ではあるけれども(ドストエフスキーの『白夜』が基になっているとのこと)、これまでのグレイ作品における役柄とは一見打って変わった、とはいえ…

幸せは誤配される 

日本で劇場公開されないまま、いつの間にかDVDが出されていた『トゥー・ラバーズ』(ジェームズ・グレイ、2008)を見る。ありきたりの物語ではあるけれども(ドストエフスキーの『白夜』が基になっているとのこと)、これまでのグレイ作品における役柄とは一…

福島の母たちと立ち上がる数時間

【緊急】下のアドレスのメッセージをお読みになった上、賛同してくださる方は署名をお願いいたします。 http://www.avaaz.org/jp/stand_with_fukushima_mothers/?copy

そば清

真に受けていいのだろうか、ほろ酔い気分で高座に上がった志ん朝。いずれにせよ、枕で志ん生や馬生のことを話すのは珍しい。

esquisse07