勉強を始めるにあたって

今家にある英検1級用の教材は

2010年度版英検1級過去6回全問題集
英検1級長文読解問題集120
英検1級語彙・イディオム問題集500
英検1級リスニング問題150
英検 文で覚える単熟語 1級
出る順で最短合格! 英検1級 単熟語
出る順で最短合格! 英検1級 総合対策
英検サイトでダウンロードした過去問(2009−)

です。『英検分野別ターゲット』シリーズはbookoffにありましたが、さすがにあまり見かけません。

旺文社の教材についていたビラにあった「英検合格プラン」によると、

過去問→教本・集中ゼミ→単熟語→予想問題集・予想問題ドリル

の順でやるといいようです。アマゾンのレビューによると、『予想・・・』というのは易しめだという評価があり、このプランは受験者増に貢献しています。

私は過去問を模試のように使いたいと考えているので、使い渋っています。英検でこれをやると、自分の実力の見極めができる反面、対策が滞りがちになります。大学受験やTOEICと異なり、対策本の大半が過去問で構成されているからです。それも、対策本はいずれも極力新しい問題を使いたがってます。『ターゲット』シリーズは過去問より古い時代のものなので、『ターゲットシリーズ』から始めようと思います。00年代中盤のもので構成されているので、このシリーズを済ませて、過去問に手を出しているうちに、単語集の母集団をかなりカバーすることになるので、単語集によるボキャビルが過大にならなくて済むような気がします。『文で覚える・・・』はCDによる復習に役立ちそうです。過去問は、初めのうちは、問題ごとに目安時間を設けてバラしてやっていきます。今のところ、時間配分を気にするレベルにはないからです。『ターゲット』の途中、終わり、『総合対策』の終わり、単語集の途中、終わり、くらいのタイミングでやっていこうかと考えています。とりあえず、『キクタン 準1級』は効果薄でした。もう1冊、『集中ゼミ』というのもオリジナルの問題から成っているようなので、点が伸びていなければ、使ってみようかと考えています。果たして、対策本の消化でどれくらいの得点力アップが見込めるのでしょうか? あまり望めないのではないかと予想しています。これは大学入試等しかり。やるものがなくなってしまったが、力が足りていないことになりがちだからこそ受験者が過大なのかと思われます。

作文のレイティングがわからないのですが、2007年度第3回では作文を除く得点は、受験者全体平均とほぼ同じで、彼らの作文は13点でした。通例15点弱で、合格者平均は20点弱のようです。作文抜きで合格点まで20点をきれるようになるまでは、出願する必要はなさそうです。20点をきれば、まぐれで受かってもおかしくはないと言えそうです。

英検1級過去6回全問題集〈2010年度版〉 (旺文社英検書)

英検1級過去6回全問題集〈2010年度版〉 (旺文社英検書)

英検1級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット)

英検1級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット)

英検1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット)

英検1級リスニング問題150 (英検分野別ターゲット)

英検1級 長文読解問題120 (旺文社英検書)

英検1級 長文読解問題120 (旺文社英検書)

英検1級文で覚える単熟語CD (<CD>)

英検1級文で覚える単熟語CD ()

出る順で最短合格!英検1級 単熟語

出る順で最短合格!英検1級 単熟語

最短合格!英検1級総合対策

最短合格!英検1級総合対策

語彙チェック

単熟語集の中から知っている語をカウントしてみました。
『出る順で最短合格! 単熟語』
単語290/1356。熟語23/168。2007年度第3回で見覚えのある単語が大挙して入っていました。2004年度以降に出た単語しか含まれていないそうです。帯に「的中率100%」と書いているのですが、要は丸パクリ。法に触れそうな謳い文句であるうえ、6年ぶり以上の単語が出たら全てお手上げということです。
掲載順は、前の方ほど正答率が低かったことから、大問1が前に来る傾向がある気がします。
例文はジャパンタイムズのオリジナルのようで、単語自体がパクりなので、下の『文で覚える・・・』の方が過去問ユーザーには覚えやすいはずです。重複しているものは、文自体の難しさによらず、下で覚えていこうと思います。
訳語が赤字になっていて、赤いシートがついているのですが、英語と訳語の間に派生語が黒字で書かれている後はクイズが破綻してしまっています。下の本も大名商売ゆえかお粗末ですが、こちらも負けじとお粗末です。

出る順で最短合格!英検1級 単熟語

出る順で最短合格!英検1級 単熟語

『文で覚える単熟語』
大問1と大問2,3に分けて、過去に出た単語を並べています。2007年度第3回の単語は大挙して入っていました。大問1パートに関して、正答になった単語はほとんど入っているようですが、他の選択肢はそうではありません。それでもいくつかは含まれていて、その理由が、その単語が重要だからか、他の回で正解になっているからなのかは、過去問レビューが十分でないのでよくわかりません。正答となっている選択肢の方が正答にならなかった単語より重要でなければ、このような抽出法は手抜きと言わざるを得ません。
ただ、単なる過去問コピペに堕している分、過去問のレビューを音声でできるので復習に役立ちそうです。

大問1のパートは、53/852。惨憺たるものですが、2007年度第3回分を覚えると、30くらいプラスされ、過去問をやるたびに逐次増えていくことになりましょう。
長文パートは209/772。こちらも酷い。こちらは、ある過去問をやればごっそり増える一方、他の長文をやってもほとんど増えないこともありそうです。このパートの過去問コピペは、同じく復習には役立つものの、対策としての効果は甚だ怪しいです。採用した長文に出てくる単語は、難しいが再び出てくることはほとんどないと判断して捨象することが構造上できません。大学入試のように難単語が含まれないように巧妙に手直ししているなら別ですが、そのようにも見えません。というのも、単語リストに固有名詞をかなりたくさん含める手抜きをしているからです。たとえば、Marsが火星だろうが、何星だろうが、問題を解く上ではそれを押さえておく必要がありません。

帯に「リスニングに・・・」とありますが、まったくの虚妄でしょう。この本が筆記パートに特化しているのは、リスニングパートのボキャブラリーは取るに足らないという認識に基づいているはずで、すなわちこの本は英検リスニング対策に不向きといえます。また、単語の記憶目的とリスニング目的では最適のスピードが異なります。単語を記憶するためには、リスニングへの過度の負荷は有害です。

英検 文で覚える単熟語 1級 (旺文社英検書)

英検 文で覚える単熟語 1級 (旺文社英検書)