雪に濡れる

雪が降ったので、着ましたよ、35年もののダッフルコート。ふしぎな青い色の。
髭さんの髭がまるでなかった頃、青函連絡船にこれで乗ったのだね。フードをかぶればあたたかい。
寒いので、鍋をしよう鍋、鍋、と思いながら、積もった雪のとけかったシャーベット道をひたすら歩いた。
今日はカボのリクエストで、もつ鍋。
きのうもホルモンを少し食べたので、肌が元気になれるかも。

夕方、あんまりぼんやりしてお茶を太股あたりにひっくり返してしまったものの、火傷するほどではなく、あたたかったので、まあいいや、としばらくそのまま座ってしまった。これは、なんとういうか、遠い記憶の中の、あの感覚。