もう1ヶ月以上たってしまったのですが、ストーンRさん宅にて2人ゲーム会がありました。
そのレポートを。
BATIK/バティーク
ギプフシリーズのデザイナー、クリス・ブルムがデザインしたゲーム。これは衝撃のゲームでした。
次の写真のような、透明な板に挟まれた、プレイヤーに配られる板1枚分の隙間に、色々な形の木の板状の駒を双方のプレイヤーが交互に落としていきます。落とした駒が上にはみ出たら負けです。アブストラクゲームとアクションゲームの融合です。
最初の駒を投入すると、これが跳ねたのです! これはすごい! クリス・ブルムと言えば、ツァールなどの緻密なアブストラクゲームをデザインしたデザイナーです。緻密な計算にもとづいてプレイするゲームだと思い開始しました。当然、駒は跳ねる事はなく、プレイヤーの手先の器用さをそのまま反映するように、ぴたりと手を離した地点の真下に落ち着くものだと思っていました。しかし、これが跳ねるとは! こんな偶然の要素を入れるとは、クリス・ブルムは幅の広いゲームのデザインをするデザイナーです。
最初、融通の利かなそうな大きな駒から投入していました。しかし、大きめのものは中盤以降まで取っておいて、対戦相手が次の1手でどうがんばっても負けてしまう状況に追い込むのが良さそうです。
これは本当に衝撃のゲームでした。
リンク
- Gigamic =フランスの世界的名門ボードゲーム・ギガミック=BATIK(バティーク) http://gigamic.co.jp/games_batik.html
- play:game バチーク http://www.gamers-jp.com/playgame/db_gamea.php?game_id=1743
Gigamic ギガミック BATiK バティーク (正規輸入品)
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: おもちゃ&ホビー
isola/アイソラ
ストーンRさんがエッセンで調達してきたアイソラ。ストーンRさんが訳したルールでプレイします。
次の写真はストーンRさんが撮影。
シンプルなアブストラクゲームといった印象。でもシビアです。
次の写真はストーンRさん撮影。
Cthulhu Rising/クトゥルフ・ライジング
ライナー・クニツィアデザインの2人用新作ゲーム。綱引き的に得点を競い合い、10点差をつけた方が勝ちです。
これがなかなか良く出来ていて、頭を使わされます。数字が書かれたチップと正方形の盤面2つでこの様なゲームを作るクニツィアのすごさを感じます。
でも、テーマとゲーム性はあまり関係ないかも。
Yutnori/ユンノリ
朝鮮半島に1500年前より伝わるというボードゲーム。すごろくなのですが、木で出来た棒状の2面ダイス(?)を4つ振るのに迫力があります。
同じマスに自分の駒が複数載ると、1回の手番で同時に進めることができます。また、逆に相手の駒が自分のコマのマスに来ると、複数あってもまとめてスタート地点に戻されてしまいます。バックギャモンに似ていますね。ストーンRさんは、セネトの影響を受けているのではないかと言います。相手との位置関係を考えながら、ショートカットのコースを狙ったり避けたりするところに戦略がありそうです。
欠点は面白くないという事でしょうか。
動画を撮りました。監督:ストーンR、撮影・編集:ひげダイス。ちなみに棒の裏と表を間違えてプレイしていた事が終了後にわかりました。映像でも逆でプレイしています。
Backgammon/バックギャモン
久しぶりにストーンRさんとバックギャモン。ストーンRさんの高級バックギャモン盤でゲームです。
これが何と勝利! これはとてもうれしい。
ちなみに、この後、フェアリーゲーム(変則ゲーム)の「ハーフギャモン」を初めてプレイ。ハーフギャモンはバックギャモンの盤面を半分だけつかい、コマの数も約半分、ダイスも1〜3が2個ずつ書かれた6面ダイスを使います。これが、実際のバックギャモンには及ばないものの面白い。バックギャモンの要素が凝縮されています。つまり、バックギャモンの戦略・楽しさにかかわる部分がほとんど組み込まれているのです。
ちょっとゾロ目が出やすくなるのが気になりますが、短時間でバックギャモンを楽しめるのが良かったですね。
リンク
- wikipedia:バックギャモン
- フェアリーギャモン http://www.h-eba.com/heba/BG/fairly.html
- ゲーム研究家・草場純さんの研究を収集するサイト 将棋の駒はなぜ40枚か http://kusabazyun.banjoyugi.net/Home/reproductioned/theory/shogi-40
- 作者:
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2002/10
- メディア: 単行本