セシウム牛

国が決めた放射性セシウムの規制値を大きく上回っている牛肉が全国に出回っていることがここ数日大きく報道されている。
放射能ノイローゼ」とカテゴリー分けされてしまう人達にとっては、今更な問題なのだが、他の人達には相変わらず危機感、切迫感を感じられない。マスコミの報道自体がどうも他人事のような感じがする。報道のシメにはお決まりの「1回、2回食べたからといって、ただちに体に影響はない」という言葉はあるが、もうその言葉もいらないくらい多くの国民は放射能に無関心になっているのではないだろうか?
今回は牛肉についてだけ問題になっているが、牛肉についてだけでさえ手が回らないという状況があるとはいえ、検査はずさんな状態だった。他の食品についてだって似たような状態だろう。
もう日本人の多くが内部被曝してしまっているのである。もちろん福島県人やその近県ほど被曝量は大きいだろうが、きちんとした対応があれば、本来しなくていい、避けることのできた内部被曝が、国、東電、マスコミの無責任な対応によって広がってしまったのである。
こんな状態がわかっても、国、地方自治体の動きは鈍いし、それを厳しく追及しようという声は弱いように思える。

東日本大震災福島原発事故はもう風化し始めているように感じる。日本の大多数の人は3月11日以前に戻れると思っているのだろう。西日本の人の中には東日本大震災もいつもの箱の中のニュースの1つに過ぎなかった人も多いのではないだろうか。原発事故ももう大丈夫と思っている人も多いのだろう。
秋ごろから被曝の具体的な被害が顕在して来るかもしれないが、それもどれだけ放射能被曝との関連で報道されるのか、その前に大手メディアで報道されるのか、大いに疑問である。また原発で爆発でもない限り、何となく時間が過ぎて行くのだろう。滅びる時はこんなものなのかもしれない。


話は変わって、乳酸菌風呂には昨日まで4日入った。今回は残り湯を洗濯に使わないようにしたので、お湯を足す分だけ薄まっていった。これまでよりは薄まり度は小さかったと思うのだが、4日目にはヨーグルトのにおいが薄まり、少し納豆くさいような感じがした。どうにも浴槽内での乳酸菌の増殖は感じられない。浴槽での乳酸菌の増殖が大きな課題である。