新・灰日記 ALBUMS OF THE YEAR 2010

さあ、昨日に引き続き、やってまいりましたアルバム・オブ・ザ・イヤー2010!
昨年は新しい出会いがいろいろあった年でした。()内は平均再生回数です。


第20位 (11.31回)

The Suburbs

The Suburbs

Arcade Fire "Suburbs" - 新・灰日記


第19位 (11.36回)

Halcyon Digest [輸入盤CD] (CAD3X38CD)

Halcyon Digest [輸入盤CD] (CAD3X38CD)

Deerhunter "Halcyon Digest" - 新・灰日記


まずは、今年話題になった2枚から。インディー界は昨年以上に盛り上がっている。これらの動きがシーン全体をどれだけ動かすのだろう。2011年のUSシーンが非常に楽しみである。



第18位 (11.4回)

Core Duo

Core Duo

Wild Marmalade "Trio Dynamic" - 新・灰日記

2010年に見に行ったライブでは、野音でやったシャングリラ5周年記念ライブが一番よかった。中でも、ニュージーランド出身のこの二人は掘り出し物だった。人力トランスと民族楽器。これが世界のスタンダードになることを願う。


第17位 (11.45回)

I WILL BE (IMPORT)

I WILL BE (IMPORT)

Dum Dum Girls "I Will Be" - 新・灰日記

USインディーまたもや強し。今年のトレンドはサーフィンとジャケが素人(?)女性。シューゲイズ気味な少年ナイフみたい。


第16位 (11.46回)

WE ARE UCHU NO KO

WE ARE UCHU NO KO

あふりらんぽ "WE ARE UCHU NO KO" - 新・灰日記

惜しまれながらも解散。解散ライブは最高にすばらしかった。トレンドでも、ファッションでもなく音楽を鳴らすことの楽しさを、彼女たちはもっている。


第14位 (11.5回)

Trans-Continental Hustle

Trans-Continental Hustle

Gogol Bordello "Trans-Continental Hustle" - 新・灰日記

一昨年見たサマソニでのライブは圧巻だった。2011年、来日しねえかなあ。ソウル・フラワーと対バンを激しく希望。


第14位 (11.5回)

The Drums

The Drums

The Drums "Drums" - 新・灰日記

USインディー一層強し。こちらはサーフィン編。レッツゴーサーフィン。こいつらサーフィンやったことないらしいよ。


第13位 (11.8回)

WELCOME TO FOXSHIRE ~ようこそ不思議なキツネの村へ (UNCL010)

WELCOME TO FOXSHIRE ~ようこそ不思議なキツネの村へ (UNCL010)

「ジプシーパンクはゴーゴルだけでねえ!!!」と、北欧はスウェーデンから名乗りをあげてやって来た。歌なしなところが大変聴きやすい。ちなみに、小学生にも好評。


第12位 (11.9回)

サンシャイン(ニューアルバム・初回限定盤)(DVD付)

サンシャイン(ニューアルバム・初回限定盤)(DVD付)

髭 "サンシャイン" - 新・灰日記

髭ちゃんのアルバムは、しばらくきちんと聴いてこなかった。これは久々のヒット。じっくり聴かせる曲も増えたが、退屈でない。1曲目の「青空」はしばらくヘビーローテーションだった。


第11位 (12回)

Soft Pack

Soft Pack

The Soft Pack "The Soft Pack" - 新・灰日記

これまた、USインディー。サンフランシスコ出身。青春と疾走という言葉がよく似合う。


第10位 (12.1回)

BAND ON THE RUN

BAND ON THE RUN

こんな名盤を今まで聴いてこなかったことが悔やまれる。ビートルズが好きだけれど、やっぱり僕はジョンよりポールの方が好きなのだということが本当によく分かった。今年、「ばーんどーんざらーん」と何度口ずさんだことか。


第9位 (12.18回)

This Is Happening

This Is Happening

LCD Soundsystem "This Is Happening" - 新・灰日記

ジェームス・マーフィー、これで最後のアルバムに。個人的には、ボーナストラックのJoy Divisionのカバー、No Love Lostが最高にかっこよかった。


第8位 (14回)

Transference

Transference

Spoon "Transference " - 新・灰日記


第7位 (14.5回)

Ga Ga Ga Ga Ga

Ga Ga Ga Ga Ga

Spoon "Ga Ga Ga Ga Ga" - 新・灰日記

今まで横目で通り過ぎてきたSpoon。アルバムでたから聴いてみたら、なんだ、いいじゃない。個人的にはGa Ga Ga Ga Gaの方が好き。


第6位 (15.6回)

友だちを殺してまで。

友だちを殺してまで。

神聖かまってちゃん "友だちを殺してまで。" - 新・灰日記

ある意味今年のナンバーワンかも。


第5位 (16.2回)

CONGRATULATIONS

CONGRATULATIONS

MGMT "Congratulations" - 新・灰日記

音楽誌的には、今年のハズレ的な扱いをされてしまっていますが、個人的にはすごく好きでした。It's Working〜Song For Dan Treacyという流れが個人的にはツボでした。胡散臭いジャケットもいい。アメリカの脳天気で非リアルなアニメのイメージを使って、世の中を表そうとしていると勝手に思っているのだけれど。


第4位 (17.2回)

キャンプ・パンゲア

キャンプ・パンゲア

Soul Flower Union "キャンプ・パンゲア" - 新・灰日記

世界がソウル・フラワー・ユニオンで満たされますように。


第3位 (19.9回)

engawa boys pentatonic punk

engawa boys pentatonic punk


第2位 (22.2回)

Even Kick Soysauce

Even Kick Soysauce

Wild Marmaladeと同じく、大阪城野音にて発見した特別天然記念物。日本の宝。二度ライブを観たが、すばらしすぎる。幸福感がハンパない。あふりらんぽ然り、ソウル・フラワー・ユニオン然り、土着の音楽をロックのフォーマットにのせることが、大和人(とあえて呼ばせてもらう)の音楽シーンを切り開く。日本のロックは今、すげーおもしろいですよ。


第1位 (41回)

結局二年連続でナンバーワンはくるり。レビューはリンク先からどうぞ。
くるり "言葉にならない、笑顔を見せてくれよ" - 新・灰日記


すげーおもしろい日本のロックのど真ん中が、このアルバムにはあると思う。この辺を取り込むバランス感覚はさすがくるりといったところ。そのはじめの曲が、「さよならアメリカ」というのが非常に興味深い。日本人は、半世紀を過ぎてようやく「ロック」を手に入れたのか。今年もまだまだ目が離せない。

アメリカのインディー界が白熱した2010年でした。 おい、UKはどうした?