島田虔次の名著

 島田虔次『朱子学陽明学』(岩波新書)を読む。たぶん三度目。蓋し名著と言うべし。
 呉智英氏は、『封建主義者かく語りき』(双葉文庫)のなかで、「島田は、儒教という現代日本人にとってまったく異質な思考体系を、その内部から説くことができる信頼に足る数少ない学者の一人である」(p.232)と述べており、『朱子学陽明学』を推薦図書の一に挙げている。個人的に好きなのは、第2章。