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SUNABA Gallery & 樋口ヒロユキ のブログ

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2011-10-13 「榎忠展 美術館を野生化する」兵庫県立美術館

 兵庫県立美術館で開催中の「榎忠展 美術館を野生化する」(11月27日まで、会期中無休)のようす、アップしました。細かな作品の解説はつけません。ほとんど問答無用の出来栄えなので。


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 改めて写真整理してみて、これはもう全点新作インスタレーションと呼んだ方が良いだろうと思いました。個別の立体作品の展示というより、各セクションが一つのインスタだと。あんまり多数の写真を上げるのもいかがなものかと思い、涙ながらに削った写真も数多く、実際の点数、そこから感じられる量感は、こんなものではありません。よくまあこれだけ詰め込んで、美術館の床が抜けずにすんだなと思います。また、鉄の廃棄物を使った作品では、凄まじく緻密なディテールが味わえます。ちなみに初日には好例の大砲発射パフォーマンスもあり、アンコールに応えて2連発、うち2発目は一抱えもある巨大な孟宗竹製の大砲を発射していました。


 ちなみに、本展の記者発表でははっきりと県美の学芸員が「今後は世界の榎忠になっていただきたい、この展覧会はその第一歩」と発言していたのが印象に残りました。いまの兵庫県美の館長は簑豊さんといって、あの伝説的なフェルメール展で60万人を動員した実績の持ち主。サザビーズ北米本社副社長でもあった方です。そういう観点から見ると、本当に榎さんはこれから世界の榎忠になっていくかもしれないし、そうであって欲しいと思います。ともあれ遠方の方含め、是非この展示はご覧になってください。最後に、榎さんの言葉を引用。


 「アートとか現代美術という言葉を聞くだけでね、難しいとか、わかんないとか、そういうもんとちゃうねん。アートって本当に簡単なもんで、あるもんでなしにね、ないもんを創り出していくもんやねん。『ないもんを作る』いうたら、別にアートでなくても人間が生活する上で、日常にあることやん? 誰でもやろうと思ったらできるもんやし。だから、ほんまに簡単なことやねん。気持ちやねん、精神やねん、アートって。それが僕の、作家としての姿勢やねん」


「榎忠展 美術館を野生化する」兵庫県立美術館

2011年10月12日(水)〜11月27日(日)47日間

会期中無休

兵庫県立美術館3階企画展示室他

http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1110/index.html

一昨年の神戸ビエンナーレでの榎さんのようす

http://www.clippinjam.com/volume_35/cf_top.html

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