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つれづれなるままに−日暮日記

2017-01-16 日本人女性から見て嫌われる態度は?

 今回の話題も在日華文フリーペーパーに掲載されていた記事から取り上げます。「教養ある男性とはどのような人か」というなかなか興味深い見出しが掲げられておりました。でも書かれた中身は「教養ある人」のタイプでなく、逆に「嫌われるのはどんな態度か」ということ。中国人男性が日本で生活することを想定し、日本人女性から見てどんな態度、行動が気に障るか、不快に感じるかという視点で述べています。

 それによると、まず部屋に上がる際脱いだ靴をそろえない人、脱ぎっぱなしにする人はダメだと指摘しています。これは、男性の父母のしつけの良し悪しを一番感じる行動だといいます。でも、中国では部屋に入る時に靴を脱ぐ習慣がないので、もともと分からないと思いますが、、。

 次は、デートの時に相手にためらいなく割り勘を求める男。女性から見たら、思いやりのない人間に映るらしい。確かに、ビジネスライクにいきなり要求では、気分台無しですが、、。でも安心してください。中国では割り勘の習慣はありません。男性同士では誘った方、男女の場合は男性が払うのが普通です。

 3番目に、大声で他人を他人を叱る人、怒る人。昔からすぐに瞬間湯沸かし器のように感情を露わにする人は「理性、抑制力がないのだ」として嫌われますが、教養のある人は常に温和な態度だというのが女性一般の見方であるようです。

 4番目に、食事での行儀の悪さも問題だとしています。食べる時にくしゃくしゃと音を立てる人、口に食べ物が入っているのに話す人は論外。みんなが一緒に食べる皿にすぐに自分の箸で手をつける人もダメと言うのです。でも、これって共通箸を使わない中国ではよく見る光景です。日中の常識の差異を感じます。一般に、食事の時が一番その人の育ちが分かると言います。心しないといけませんね。

 5番目は、聞き苦しい言葉や卑猥な言葉を使う人、そういう話をする人。小生も酔うといささか卑猥になるところがあるので、要注意です。6番目に大声で話す人、乱暴な言葉遣いの人。女性から見て、教養のある人は一般に小声でゆったりと話すとの認識なのでしょう。また、敬語がきちんとできない人もダメなようです。でも、これは外国人には通じませんね、過剰な要求かも知れません。

 6番目、テーブルマナーが悪い、あるいは知らない人。西洋料理はともかくとして、日中共通しているのは箸ですから、この使い方が一番気がかりです。地位が高い人でも結構箸の持ち方がデタラメの人がいますが、これも家庭のしつけを感じさせます。7番目は座り方。日本はもともと和服にふさわしい座り方があり、本来なら子供の時にきちんとしつけられている。乱暴な座り方はそれができていなかったからということでしょうか。

 いちいちごもっともなご指摘。日本人女性に接しようとする中国人男性に限らず、われわれにも非常に参考になるサジェスチョンです。歳を取ればとるほど、教養ある形を意識しなければなりませんね。

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 上の写真は、スリランカ南部の都市ゴール近くの海岸線で見た風景。

 

2017-01-12 優しくなければ生きる資格はない

 今日未明にトランプ次期大統領が当選後初めての記者会見に臨みました。これまで彼はツイッターで自分の声を発進し、世界を混乱させてきました。それだけに、相手のいる記者会見ではどう受け答えをするのか、ツイッター発信内容とは違ってくるのか、などなど非常に注目していました。が、結果は、唖然とするばかりでした。

 それにしてもトランプ氏は、ツイッター発信というなんとうまい意思伝達方法を考え着いたものか。ツイッターは、質疑応答がないので論旨を整理したり、厳しい質問に対応したりする必要もないし、自分の言いたいことだけワンフレーズで言える。ある意味、中国共産党の機関紙のように一方的なプロパガンダ的機能を持っているので、独裁的な権力者には非常に便利なツールです。

 初めてのトランプ記者会見は小生も気にかけていましたので、きょう早朝に起きてチェックしました。で、その中身を見ると、これまで主張した内容とほとんど変わらず、いわゆるアメリカ・ファースト主義のオンパレード。貿易不均衡問題では、中国メキシコとともに日本も名指しし、うんざりしました。彼は、メキシコに工場を造ろうとするトヨタのことを言っているのか、それとももっと広い経済関係を言っているのか。

 また、気に入らないメディアや質問には応じず、完全封殺です。これではツイッターとまったく同じ。特に、今や世界的メディアと言ってもいいくらいのCNNニュースに対しては露骨に敵意を見せ、その素振りはみっともないくらい。大統領に就任してもこんな姿勢を続けるのか、こんな人が世界をリードする米国大統領になってしまったのかと思うと、うすら寒い思いがしました。

 30年、メディアの記者をしてきた小生の経験から言えば、記者を敵に回して長らえた指導者はいません。独裁国家の例はいざ知らず、民主主義国家であれば、記者は絶えず一般大衆の代弁者という立場にあるので、記者を敵にすることは大衆を敵にすることであり、大衆の支持を必ず失います。また、”敵”になった記者は必至にその指導者の荒さがしを始めることでしょう。

 そうなると、指導者の末路はどうなるか。かつてのニクソン大統領のように、スキャンダルをえぐられ、辞任に追い込まれる可能性が大。あるいは、最悪の場合、民衆から抹殺される(暗殺も含めて)恐れもなきにしもあらず。セウォル号沈没事故の時に7時間の空白を作り、それについて何も答えなかった朴槿恵大統領世間から厳しく指弾されたことは記憶に新しいところです。

 トランプの品のなさに比べて、ゴールデングローブ賞授賞式で演説した女優メリル・ストリープのなんと素晴らしいことか。彼女はトランプが身障者の記者を揶揄したことを取り上げ、「権力者が身障者の真似をして侮辱するようなことをしてはならない」とたしなめました。もともと同世代のストリープは大好きな女優でしたが、この発言を聞いて小生はますます彼女が好きになってしまいました。

 米小説家レイモンド・チャンドラーは小説の主人公に「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない」と言わせています。特に権力者であれば、他への思いやり、優しさが人一倍必要だと思うのです。

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 上の写真は、湯河原町中にある温泉かけ流しの場所。友人は足湯の場と間違えて、足を入れて寛いでいたところ、近所の人に怒られたと言っていました。

 

2017-01-09 華文紙に載った車内化粧の是非論

 先日、華文のフリーペーパーを読んでいたら、女性の電車内化粧の話が特集されていました。都内を走るある私鉄が車内広告で、「電車内の化粧はみっともないから、止めなさい」と訴えたら、この会社に直接やツイッター上で女性客から非難が殺到したとのこと。それで、同紙は、本当は車内化粧がいいのか悪いのかで蘊蓄を傾けているのです。

 女性たちが車内化粧を擁護する理由として、「これは女性に対する圧迫だ」「だれにも迷惑をかけていないのに、なぜ見っともないのだ」「車内でスマホを見るのとどこが違う」などと主張しています。もちろん、車内化粧禁止に賛同する女性の投書もあって、「やなり見た目が良くない。もっと早く起きて、家で化粧したら」と進言しています。これらは年配の女性が多いようです。

 小生の見方を言わせていただけるのなら、やはりできることなら止めた方がいいのではないかと思います。その理由。化粧はある種、美を追求するための途中経過です。家をきれいにするための掃除を他人に見せないのと同じように、途中経過の公開はやはり避けた方がいい。また、古来人前で化粧をする女性とは、肉体を資本とした特定の商売をする人たちと言われています。それが故に年配女性はこれを嫌う傾向があるのだと思います。

 「だれにも迷惑を掛けないではないか」という理由は、確かにかなりの部分その通りかも知れません。ですが、だれにも迷惑をかけなければいいというなら、かなりのことが可能になってしまいます。例えば夏、「暑いからきょうはパンツとランニングで通勤する」「電車内は上半身裸、しかも裸足」というのもだれにも迷惑を掛けない。手すりを使って懸垂運動しても迷惑を掛けません。

 ちょっと車内が空いている場合、座席で横になって寝る、あぐらをかく、さまざまな食物を並べて本格的に食事するのも基本的に他人の迷惑にならない。極端に言えば、”個室”になっている連結部分で小便をしても、鉄道会社には些少の迷惑になっても他の客の迷惑にはならない。(臭いが迷惑とするなら化粧も同じ)実際、中国の長距離満員電車では連結部分で子供に小便をさせている親を見ることがあります。それも可能なのか。

 車内は公共の場所という観点に立てば、化粧、大声の会話、ボリュームが大きいリスニング食事などはやはり避けた方がいいと思うのです。ただ残念ながら、小生もその禁を犯したことがあります。若かりしころ、酒を呑んだ時に仲間内で大声で会話したり、大学の非常勤を午前と午後別の場所で掛け持ちしていたとき、市川駅から武蔵境駅まで昼飯時移動しないと間に合わないので、やむなく車内でパンとジュースの昼食を取ったりしたことがありました。

 華文フリーペーパーの女性記者は「自分も比較的空いている時に口紅を塗ることがあるが、ちょっと恥ずかしい気分になる。だれにも迷惑を掛けないけれども、一種の罪悪感はある。モラル意識というのは複雑ですね」と吐露しています。中国で車内化粧はあまり見られる現象ではないようです。

 小生の知り合いの女性は「車内で化粧する人って、化粧のビフォー、アフターで変わらない人が多いのよね」と言っていました。これは、素地の悪い人に限って好んでやる、美人はあまりやらないということを意味した物言いなのか。確かに、電車でのたたずまいが美しい人は車内化粧などやらないように思えます。

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 上の写真は、スリランカコロンボ市内にあるカジノの入り口付近。場内は、博打をやるやらないにかかわらず飲食自由。酒も飲み放題です。小生はチップを買わずに、ひたすらワインを飲み、食べていました。



 

 

 

2017-01-05 小池都知事は国政に戻り、首相を狙うのか

 小池百合子知事都議会議員をめぐる水面下のバトルは、今年7月の都議選に向けていよいよ始まった感じです。昨日、小池知事都議会各党へのあいさつ回りをしたときの様子を見ていると、なかなか面白い。当選当時、自民党小池知事を箸でも棒でもつかまないような素振りでしたが、今では何だかゴマをすっているふうにも見受けられました。

 小池知事自民党議員に対し「寝正月をしながら、案を練っていました」などと意味深長はことを言っています。これって今の自民議員には最大の脅しですよね。「私に協力しないと、希望の塾から対立候補立てるわよ」と言っているようなもので、自民議員もおちおち眠れません。今年の第一ラウンドは小池女史の優勢勝ちといった感じです。

 猿は木から落ちても猿だが、議員は落ちればただの人ですから、選挙が一番大事。その選挙が半年後に迫る中、そこに脅しをかけるとは、なるほど小池女史はけんかの仕方がうまい。自民党の現職議員の中にはすでに浮足立ち、希望の塾からの出馬を抑えるため、女史に忠誠を尽くす「新風自民党」なる勢力に次々に加担する者も出そうだとのことです。

 小池女史も昨年の知事選挙時、自民党からの推薦状がどうしたこうしたなどと平河町の本部に行くのをマスコミ取材させたりして演出がうまい。劇場型の行動様式はなんだかかつての小泉元首相手法を思い出させます。あるいは、陰で小泉元首相が指南しているのかも知れません。

 それはともかくこれまでにない豪気な女性で、また老練な政治家のよう。彼女のやり方を見ていると、ビートたけしが「首相の座を狙っている」などと言っていたけど、本当に都知事を辞めた後もう一度国政に戻り、首相を狙うのではないかとさえ思わせます。かつては石原慎太郎都知事で成果を収め、その後に首相になどと考えていたらしいけど、小池女史も同じ道筋をたどろうというのか。

 ただ、一つ懸念材料があります。小池女史が国政に戻る場合、やはり自民党員でなければなりません。もし今、都議会で圧倒的な自民党員を敵に回せば、国政でも多数の自民党議員が”敵”となり、不利になります。小泉首相郵政解散当時、自民党総裁で絶対的な権限を有していましたので、彼とは立場が違います。

 全自民党という枠組みで見れば、小池女史は現時点でマイノリティーですから、国政復帰はともかく、首相候補になるのは難しいでしょう。都庁、都議会段階でもマスコミの見方は移ろいやすい。小池旋風もひょっとした言葉、行動、きっかけで逆風に転じる可能性がなきにしもあらず。多数の既成勢力を敵に回し、人気を勝ち取るという手法が最後まで通じるかどうは予断を許しません。

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 上の写真は、元旦の真夜中訪れた自宅近くの成田山横浜別院。4日午後の明るいうちに再訪して撮り直しました。

2017-01-01 新鮮だった松岡洋右の生き方

 2017年が明けました。12時を回って真夜中、内人、愛犬と一緒に家の前にある成田山横浜別院、伊勢山皇大神宮と続けて寺と神社の”初詣はしご”をしました。元旦朝は雲一つ風もない晴天で、素晴らしい一年を予兆させます。年が明ければ、限りなく歳を取っていくだけですが、この天気を見て小生は、病を克服した以上、まだまだ元気に頑張ろうと気持ちを新たにしました。

 ところで、昨年年末は、大好きな時代小説読みを小休止し、これまた好きな幕末以降の著名人の伝記書を手に取りました。戦前の外相であった松岡洋右の生涯を描いた「夕陽と怒濤」という本で、元読売新聞の記者で作家の三好徹が書いたものです。三好氏が描く松岡洋右がこの本の通りであるなら、小生も松岡の印象を100%変えなくてはなりません。それほど衝撃的な本でした。

 松岡洋右が歴史の中で登場する有名な場面は、国際連盟脱退の場です。彼はここで満州国成立の正当性を主張し、リットン調査団の調査報告に基づく連盟の勧告を拒否し、最後に「連盟よ、さらば」と言って議場を後にしました。国策会社満州鉄道総裁も務めていますから、一般に彼には強硬な軍国主義者というイメージが付きまとっています。

 だが、三好氏によれば、彼は、若くしてアメリカに留学(というより苦学)しているのでほとんど米国人並みの英語が話せ、しかも米国民主主義的、合理主義的な考えを持っていました。外務省の役人として、ずっと軍が統帥権を盾に進める”外交”を苦々しく思っており、それが故に途中で外務省を辞め、政治家に転じています。彼には、軍事優先の思考はないというのです。

 松岡は全権代表でジュネーブに行く前は最後まで国際連盟脱退に反対だったとのこと。連盟を離れれば、日本は世界の孤児になり、必ず世界戦争の引き金を引くことになると予想していたためでしょう。しかし、連盟脱退を強く進言していた日本のマスメディア(これが一番悪い)や軍の意向に逆らえず、最後はあういうポジションを取らざるをえなかったというのです。

 そうした松岡個人の気持ちを裏付けるように、このジュネーブの会議のあと、彼は米国にも回り、ルーズベルト大統領に会見し、真意を説明しています。また、対米戦争直前は外相の立場にあって、最悪の事態に至らないよう近衛−ルーズベルト会談の設営など巧妙な画策もしていたというのです。ただ、すでに対日戦争を内々に決めていた米国方針を変えることはできず、松岡の思いは空回りしてしまいました。

 三好氏によれば、松岡洋右を歴史上悪人たらしめているのは、戦後GHQに捕縛される前に自殺した近衛文麿の遺稿があったためで、これによれば、対米戦争を起こした諸悪の根源は松岡にあるように書かれていたそうです。ただ、近衛は首相時代に松岡を高く評価しており、1940年外相に抜擢したようにその才能を利用していました。

 なぜ遺稿で松岡を非難するのかが分かりません。要は、自分の責任逃れかも知れません。武士はすべての責任を負って腹を切る。近衛は貴族で武士ではありませんが、人間、他人に責任転嫁すること、晩節を汚すようなことは避けなければなりません。

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 上の写真は、スリランカ南部にある日系ホテル「品川ホテル」のベランダから海岸線を見た風景。一緒に写っているのは、スリランカのビジネス会社スタッフ。