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つれづれなるままに−日暮日記

2016-06-27 動乱期の日本円高は悪いことか

 英国のEU離脱という国民投票の結果は、正直なところ驚きました。先週金曜日朝、家を出るときには、テレビ報道などは残留方向性を示唆していました。ですから、当然残留かと思っていましたが、夜、千葉での定例飲み会に駆けつけると、メンバーが「いや、世界はついに安倍首相が言ったような事態になったね」と言うのです。「何のこと?」と聞いたら、「英国のEU離脱だよ」との返事です。そこで初めて大ニュースを知りました。

 先の伊勢志摩サミットで、安倍首相は「今、世界経済リーマンショック時のような危機に瀕している」と言って、各国首脳のブーイングを受けました。日本は消費税10%上げを延期したいがためにその理由作りとして、世界経済の悪化状況とやらを各国首相に主張し、なんとなく同意してもらう意図があったことが見え見えだったからです。

 実際、1カ月前はそんな状況にはなっていませんでした。消費税延期は景気に関係なく、多分に参院選を意識しての安倍首相の決断だったと推察されます。でも、サミットから1カ月たち、英国国民投票でEU離脱を決めたことで、嘘から出た誠というか、リーマンショック時並みの”状況悪化”という話は現実のものとなってしまいました。

 日本はこの事態を受けて、急激な円高、株安になりました。動乱期に自国の通貨が高騰することは古今東西決して悪いことではありません。日本円がそれだけ国際的に信用されているという証拠だと思うのですが、世間の反応は芳しくありません。日本は自動車はじめまだ輸出産業が多いから、円高は決してプラスにならないという判断があるからのようです。

 そのマイナス心理によって株安を引き起こしています。株安は企業の含み資産を少なくし、それだけ担保力をなくします。つまり、新たな投資人件費増にも影響を与えるので、これは本当に困った構図です。それにしても日本の株式市場って、どうして円高イコール株安というステレオタイプの反応しかできないのでしょうか。

 円高は輸入産業にとってはプラスであり、特に、海外依存度ほぼ100%のエネルギーやカロリーベースで6割を海外に頼る食料品の取り扱い企業は潤うはずです。海外投資が増え、日本人が海外に出る旅行業も活況を呈するでしょう。その点がどうして市場に反映されないのか。日本は輸入より輸出の方の規模が圧倒的に多いからでしょうか。

 ところで、英国のEU離脱にょって日本経済への中長期的影響はどうなるのか。英国はそもそもEUへの加盟は遅かったし、ユーロ圏にも入っていません。ドイツフランスイタリアスペインが抜けるのとはちょっと違うではないかと覆います。その点の話はまた後日蘊蓄を傾けます。

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 上の写真は、6月初めごろ泊まった箱根塔の上のエクシブ「箱根離宮」の正面玄関。小学校時代の友人がメンバーであり、仲間6人が集まり、一緒に泊めていただきました。

2016-06-22 選挙年齢引き下げと野党統一候補は注目点

 きょう、参院選公示され、7月10日の投票日までの長い選挙戦に入りました。今回の選挙で従来とは大きく違うところがあります。それは、選挙年齢が引き下げられ、18歳から投票できることが一つ。もう一つは、1人区で共産党が独自候補を取り下げ、野党4党で自民党に対抗する統一候補を出したこと。この変化がどう結果に表れるか、非常に関心が持たれるところです。

 まず、選挙年齢の引き下げ。小生には引き下げる必要性、その意味がいまだに理解できません。これって、いったい最初に誰が望んで進めたことなんでしょうか。政権側、自民党が望んだものなのか。だとしたら、どういう意図があってのことか。正直言って、小生には、まったく意味のない無駄な変更だと思えてなりません。いやそれどころが、改悪ではないかとさえ思うのです。

 18歳と言えば、まだ高校生。高校生はまだ社会の仕組みを学んでいる段階で十分理解できず、仕組みの当否を判断することはできないと思うのです。学齢の身では経済状況なども分からないと思います。大学生なら、まだアルバイトなどをして少しは社会の仕組みや経済の状況を理解する機会はあるでしょうが、、。。

 となると、彼らはどういう投票行動を取るか。恐らく、投票に行くにしても、父母や兄弟など家族の言いなりの候補者選びとなるでしょう。あるいは、容姿を見ただけの直感的で、安易な選択になるか。人によっては、投票に行くこと自体かったるい、面倒だとばかりに棄権する人も多いかと予想できます。

 もう決まってしまったことを今さら云々してもしょうがないですが、選挙年齢の引き下げは愚の骨頂だと小生は考えています。個人の意見を言わせてもらえば、選挙年齢を引き下げるのでなく、むしろ引き上げるべきです。昔の選挙のように25歳くらいからの選挙権の方がいいのでは。その歳なら、労働経験をそれなりに積み、しかも社会の問題点を肌身で実感しているでしょうから、より真面目に選択できると思うのです。

 野党統一候補の問題は前にも書きました。これは絶対野党側にプラスにならない。まあ、結果を御覧じろですが、民進党共産党両代表が期待しているほど、野党に票が集まるとは思えません。散々な結果が出て、岡田克也代表は辞めざるをえなくなるでしょう。今から、開票の時に悲しみに沈む岡田代表の顔が目に浮かびます。

 共産党志位和夫独裁体制ですから、どんな結果になろうと党首が変わることはありませんが、今回の措置は党内で大きな批判にさらされるでしょう。なにしろ、共産党独自性を否定し、単独求心力を阻害するような”画期的な”態勢を取ったのは初めてのことですから。場合によっては、共産党存在感を薄めさせ、弱体化につながっていくことも考えられます。

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 上の写真は小田原城とその堀近くに咲いていたブルーあじさい小田原城はちょうど先々週から先週辺りまで、大河ドラマ真田丸」で小田原城攻めの場面でやっていたので、先々週のウイークデーに行ったときにも賑わっていました。

2016-06-18 次の都知事はだれがふさわしいか

 舛添要一都知事が辞任表明して、次はだれになるかが焦点になっています。民進党野党統一候補として蓮舫参院議員を念頭に置いているようですが、彼女は17日、都知事への出馬を否定、既定方針通り今夏の参院選を目指すことを明らかにしました。まだ、最終決定でなく、説得されれば、どうなるか分かりませんが、もし彼女の意思が固いとなれば、現時点で各党とも有力候補はおらず、まったく白紙の状態ではないかと思われます。

 有力だと言われた蓮舫氏が都知事への立候補を止める理由は定かではありませんが、保守との一騎打ちとなった場合勝ち目はないと彼女なりに判断したのかも知れません。選挙戦になれば、ネガティブキャンペーンも出てくると思いますが、その時、民主党政権時代の事業仕分けの映像が流され、「なぜ二番目じゃいけなのですか」などという彼女の言葉が流されるでしょう。

 この言葉は、さまざまなところで批判されていますが、都知事選でもかなりのダメージになるでしょう。小生も個人的に見て、あの言葉はいただけないと感じました。あまりにも主婦的な感覚が強すぎて、国家を繁栄させようという政治家の意気込みがまったく見られませんし、言い方も上から目線のようでもありました。

 小生は人種差別主義とは正反対の人間ですが、彼女は父親台湾人でしかも蓮舫という中国人的な名前を名乗っています。彼女は北京に留学していますし、いわゆる華人系であることの誇りを前面に打ち出している人です。参議院の一議員ならいろいろな出身の人がいていいと思いますが、首都東京のトップとしてはそれがふさわしいのかどうか。

 もちろん、ロンドンの今度の市長がパキスタン系でイスラム教徒であることも知っています。しかし、首都のトップでそういう出身者がいいとは小生は思いません。東京は一ローカルかもしれませんが、同時に、首都は国家の顔であり、国と同じレベルと考えていますので、やはり明らかに外国出身であることをにおわすような人名、そういう環境を過ごしたことを誇りに感じる人は避けるべきかなと思います。偏見かも知れませんが、。

 じゃ、だれが都知事にふさわしいかと問われると、まだ確たる意見もありません。ただ、小生は前にも書いた通り、これまでの都知事のように権力機構のなんたるかが分かっていない物書きやアカデミー出身者、ましてや芸能人は駄目、地方自治の仕組みが分かっていない人も駄目だと言いたいです。

 となると誰か。やはり政治家歴の長い人か官僚出身者が現時点では一番好ましいのではないでしょうか。賄賂による失職を恐れる官僚は、金銭問題にシビアに対処し、舛添のような公私混同無感覚者とは対極のところにあります。今、巷間噂になっている「嵐」櫻井翔父親桜井俊総務事務次官などはその点、一番ふさわしいように思います。彼が今夏、官僚の最高ポストをもって退官するのはまさに神が与えた巡り合わせ、天啓だとも思います。

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 上の写真は、南房総・鋸山にある空中にせり出した岩。

 

2016-06-15 舛添たたきのファナティシズムに恐怖感

 舛添要一東京都知事降ろしはなんだかファナティックになってきました。いかに舛添がせこく、小心で、しかも口先だけの男にしても、あれほど寄ってたかって殴りつけることもないのかなと、神奈川県民として岡目八目的に見ている小生は思います。舛添も舛添で男らしく腹を切れば(辞職する)いいものを、あの粘り腰はなんなのか、どうも持って生まれた品性から出ているようで見苦しい限りです。

 昨日の様子を見ていると、都議会与党自公のうち、公明党不信任決議案に賛成し舛添降ろしに傾き、優柔不断なところは自民党だけになってしまいました。もし、不信任決議案を出して可決すると、舛添が議会解散という強硬手段に出るとの懸念から、不信任同意に躊躇しているとのことらしいです。

 でも、そんなことで躊躇してどうなるのか。もし、ここで自民党が舛添をかばうことになれば、それこそ次の選挙自民は大負けしてしまいます。都民はしっかりと覚えていますよ。ここは都民の大多数の意向に沿って大勢の流れに乗った方がかの政党にとってはいいと思うのですが、彼らも所詮自己保身、目先のことしか考えないようです。本日未明になって最終的には不信任に乗ることを決めたようですが、遅すぎます。

 舛添都知事はもう他の選択はなく、各党が不信任を出すと決めた時点でいさぎよく腹を切る(辞表を提出する)のが普通の政治家です。いや、本来なら2,3週間前の時点で辞職していてもおかしくない感じでした。そうしていた方が、彼は余力を残し、知事を辞めても次のポストやさまざまな機会を与えられるはずです。東大教授をする頭脳抜群の男であっても、そういう状況判断や決断ができなんですね。品性の卑しさの故でしょうか。

 それにしても、ワイドショーなどを見ていると、舛添問題一色になっており、中世魔女狩りのような、ちょっとファナティックな感じがして、恐怖心を覚えます。熊本地震発生後2カ月たって今、現地はどうなっているのか、国際情勢を見れば、中国覇権主義ASEAN諸国との不協調、尖閣諸島周辺海域への軍艦遊弋と世間が関心を持ちそうな問題は多々あるのですが、どのチャンネルを回しても舛添問題ばかり。

 世の中はそれほど舛添問題だけに関心を集めているのか。単に川にはまった犬がたたかれているのを面白がって見ているだけではないのか。いかに日本が東京中心主義であるとはいえ、所詮ローカルネタではないか。もっと取り上げるべき話題はあると思うのですが、なぜにこうも集中されるのでしょうか。日本社会の持つある種のファナティシズムに恐怖感を覚えます。

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 上の写真は、鴨川シーワールドペンギンペンギンのしぐさは本当に愛らしい。

 

 

2016-06-11 尖閣への中国軍艦侵入は危ない兆候

 9日未明、中国戦艦尖閣諸島久場島周辺の接続海域に侵入してきました。南シナ海でもやっていることを東シナ海でもやり始めたわけで、いよいよ中国覇権主義、拡張主義を恥も外聞もなく示してきています。日本の一大事です。相当の危機感を持ち、腹をくくっての対応で臨まないと、フィリピンミスチーフ礁スカボロー礁を奪われたように中国侵略者の餌食になってしまうでしょう。

 中国の戦術は巧みです。フィリピン岩礁侵入の時もそうでしたが、最初にちょろちょろと強気に出て相手の出方を窺います。そして相手がいい加減な対応をすると、その次はさらに強気に攻めてきます。今回も侵入時刻が真夜中で、まず手始めに領海の外12カイリにある接続海域だけに入りました。いきなり領海侵入となれば、日本側もさすがに対応せざるを得ず、場合によっては威嚇射撃などを受ける恐れもあることから、それは避けています。

 今回接続海域を侵入したところが、人も住める環境にあるメーンの島魚釣島でなく、そこから少し離れた久場島というのも意味深長です。久場島沖縄返還の前、米軍の射爆場となっていたところで、ここに手を出せば米側の対応も窺がえます。ですから、日米が協調してきちんと対応しないと、中国側は挑発行動を次々にエスカレートさせ、今度は軍艦魚釣島の領海に入れて来ることになるでしょう。

 日本側はこれまで、自衛隊艦船尖閣諸島周辺海域に入れると中国を刺激するということでずっと避けてきました。いや与那国島にレーダー基地を設置すること自体もためらっていたのです。それなのに中国軍艦が先に周辺海域に来たとなると、これは現実問題として今、尖閣はどちらの実効支配なのだか分からなくなってしまいます。

 中国側のメディアでは、実は、中国海警の船が恒常的に尖閣海域に入っているのだから、日本の海保がいても日中は同スタンス、すでに尖閣中国の”支配下”にあるとの見方もあります。ですから、自衛隊艦船がいないのに中国軍艦が遊弋したとなれば、むしろ一歩中国側が有利になるわけで、今度は積極的に「中国の領土」と喧伝するようになるのかも知れません。実質的にはそう言われても致し方ないのでしょう。

 これでも、日本は怒れないのでしょうか。小生の友人の中には、「尖閣諸島、何の脅威も感じていないけど」とまったく安全保障感覚にノー天気な人がいます。そういう人ほど「安倍は嫌いだ」「「戦争法案反対」などと叫んでいます。安全保障問題に無知で、本当に何も知らないのかも知れませんし、敢えて知ろうとしないのかも知れません。

 でも、それは怖い話です。こういう人がいると日本のマスコミ報道されれば、中国側はほくそ笑んで、次々と挑発行動を繰り出してくるでしょう。つまり、「戦争法案反対者」は間接的に中国の日本侵攻の手助けをしていることになるのかも。民意のない一党独裁中国に対抗するためには、われわれはもっと領土、領海について一歩も譲らないというタフな姿勢を示し、すきを見せないことです。

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 上の写真は、京都伏見寺田屋近くにある飲み屋店頭の置物。