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つれづれなるままに−日暮日記

2017-02-20 北の海外国家犯罪も”スマート”になった

 クアラルンプール空港における金正男氏殺しはまだ全容解明にはほど遠いですが、おぼろげながら当地の警察の調べで徐々にその形が現れてきました。やはり北朝鮮のスパイ機関による組織的、国家的な犯罪のようです。恐らく主犯格の人間はすでに北に逃げ帰り、英雄扱いされていることでしょう。

 今日朝、ワイドショーを見ていたら、金正男氏は女性2人に布ようのものをかぶせられ、毒をかがせられても、しばらくは何ともなく、しっかり歩いて診療所に向かっているんですね。毒はどうも即効性でないようで、それだけに”実行犯”の女性2人も犯行時、それほどの衝撃を受けず、本当にこれはビックリショー(ドッキリカメラ?)か何かの演出の一コマを演じていると思ったのではないでしょうか。

 今回の手口を見て、北朝鮮の国家犯罪がいかに巧妙になってきたか、いやがうえにも思い知らされました。1970年代に日本の海岸に上陸し、日本人を拉致した時には、いきなりずた袋をかぶせるという荒っぽい手口でしたが、これに比べると隔世の感。今だったら、いきなり睡眠薬の注射を打ち、抱きかかけるようにして仲の良い恋人を装い、”スマートに”連行していくかも知れません。

 そういう嫌な冗談はさておき、今回の犯行を見る限り、海外における北朝鮮の国家犯罪は依然なくなっていないということです。これは、すぐ近くにある国で、しかも諜報網が完備していない日本でも再び行われるという警鐘でもありましょう。現に、今回の事件でも、実行犯女性に対し、「日本のテレビ局の関係者だ」として近づき、番組を装って犯行に至らしめています。

 1987年の大韓航空機爆破事件の際も、実行犯の北のスパイ金賢姫は「蜂谷真由美」という日本人を装いました。北朝鮮は海外での国家犯罪で「日本」や「日本人」を使うことが好きなようです。その点では、こちらも心して対応しないとなりません。ちなみに、小生にとってもこの事件は忘れられないものです。というのは、この事件取材のため、1カ月弱ソウルに滞在していましたので。

 ところで、北朝鮮過激な行動を見ていつも思うことですが、一連の行動はすべてあの「北の刈り上げ君」一人でやっていることでしょうか。まだ40歳にもならない若造か世界を相手に一人で一連の強硬手段を計画しているものなのでしょうか。ちょっと信じられない気がします。

 では、だれか軍師がいるのか。小生、最初のころは義理の叔父(父親金正日総書記実妹金敬姫の夫)に当たる張成沢氏がその役割を担っていると思っていましたが、金正恩はその叔父の”中国寄り”を嫌ってを2013年に処刑しています。では、北の世界戦略の絵を描いて、彼に指示している真の軍師はだれなのか。

 これはあくまで小生の推測ですが、最高人民会議常任委員長の金永南ではないでしょうか。外相などを経験し、世界を知っているこの老練な政治家が若い刈り上げ君を指南しているように思えてなりません。

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 上の写真は、夜の新橋駅前風景。機関車がライトアップしているとは思いませんでした。

 

 

2017-02-17 世襲専制国で兄弟殺しは普通のこと

 今週14日から16日まで香港に行っていました。香港へは毎年最低1回は行くことにしているのですが、昨年は年末に日程調整つかず、とうとう今年の春休みになってしまいました。香港旅行の目的は、昔住んでいたので、どう変わっているのか見たいこと、それに香港上海銀行の口座をいじること。これをしないと休眠口座にされてしまうので。

 また、中国ウォッチするには、香港情報が欠かせない。友人に会ったり、書籍を買うことが目的で、いつものように大量の雑誌や書籍を買ってきました。さらに今回は、友人の見舞いもありました。ガンで入院していたのですが、小生が香港に着いた当日に退院したとのこと。小生はてっきり、医者に見放されての退院かと思ったのですが、小生に会うため郊外からチムサッチョイという繁華街まで出てきた姿を見る限り、結構元気そうでした。

 それはともかく、香港滞在中に北朝鮮のボス金正恩の実兄金正男氏が暗殺されるというビッグニュースが飛び込んできました。ホテルの部屋のテレビにはNHKの国際放送が入らないので、ずっとBBCCNNを見ていましたが、英国など遠い国でも結構関心があるようで、長々と扱っていました。

 この事件を見て思ったのですが、世襲独裁専制国では、権力をより安定させるため兄弟が殺し合うのはよくあることですね。日本の歴史を見ても、源頼朝足利尊氏織田信長伊達政宗徳川家光…とざっと小生が記憶しているだけで相当の有名人の名を出てきます。これらはすべて権力委譲を受けた長兄が不安の種である弟を殺したケースですが、今回は兄殺しでした。

 もともと儒教国では長兄相続が妥当とされていますが、金正恩氏の場合は兄弟の中で一番下の弟でありながら父親地位を引き継いだのです。ですから、兄2人にも取り巻きがいて、何をしてくるか分かったものではないという不安があり、うっとうしいし思いだったのでしょう。同じ母親から生まれたすぐ上の兄正哲氏はピョンヤンで軟禁状態に置かれているとのことです。

 世襲専制国では親殺し、子殺しもあります。権力を安定させるためには、むしろ権力委譲に関わらない肉親は邪魔者以外何者でもないのです。一切排除されなければならない対象です。まして親子に比べれば、兄弟などはもともと他人も同然なのですから、抹殺するに一抹の躊躇もないでしょう。

 それにしても、暗殺の手を海外にまで伸ばし、執拗に攻撃するというのも専制国の特徴ですね。一番有名なのはスターリンによるメキシコでの政敵トロッキー暗殺ですが、北朝鮮自身もこれまで海外で多くの政敵殺しを実行しています。そう考えると、われわれも軽々に「北朝鮮かりあげ君の異常行動」などと非難できそうにありません。いつ脅しの手が回るか分かりませんから。

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 上の写真は、香港の繁華街モンコックで見かけた気功集団「法輪功」の街頭宣伝活動風景。

 

 

2017-02-12 安保条約第5条より自らの防衛意志

 安倍首相が訪米、トランプ新大統領の別荘に泊まってゴルフしたり、何度も食事を一緒にしたりして、親しい関係になった由。必要以上に握手し、ハグするなどの場面もあり、ちょっと気持ち悪い感じもありましたが、まずは日米同盟が何よりも大事とする我が国の立場からすれば喜ばしい結果であったと思います。

 たまたま、両首脳がフロリダ滞在中に、北朝鮮がこれ見よがしに中距離弾道ミサイルなどを日本海にぶっ放したのですが、その際に2人はそろって記者会見場に現れ、北朝鮮のやり方を非難し、「容認しない」と強いメッセージを発したことはそれなりに意味があったと思います。それにしても、北朝鮮のやんちゃぶりも度が過ぎますが、、。

 ところで、マティス国防長官が来日した時もそうでしたし、今回の首脳会談でもそうでしたが、日米会談をすると、必ず持ち出されるのが尖閣諸島防衛に関する日米安保条約第5条の遵守問題。第5条とは、「日本国施政権下にある領域」で武力攻撃があった場合、日本と米国が「共通の危険に対処するよう行動する」ことを約束したものですが、日本側はいつも米国側に条文遵守を明確にしてほしいと要求します。

 この要求を聞くたびに、小生は「なんで」と思うと同時に、恥ずかしい気持ちがしてなりません。日本という自らの国土を守るのに、どうして必要以上に米国意向を気にするのか、自分たちがまず戦うという強い意思を示すのが先ではないか。他人に頼るのは自らの意思を示したあとの話だろうといつも思うのです。

 小生が担当している私大の国際関係論の授業で、「外国が日本に攻めて来たら、君はどうする?」と聞いたところ、ある学生は「米軍に任せます」との答え。さらに、小生が「じゃ、米軍が助けてくれなかったら、どうする?」と聞くと、「外国に逃げます」と言うのです。「いったい、祖国を捨てて君はどこに逃げようと言うのか」と思わず、ため息交じりにと問いかけてしまいました。

 前半の部分はともかく、自分の国が侵略された時、逃げるという発想しかできないことに空恐ろしさを感じました。それ以降、この授業では「君は独裁国家自由民主主義の国とどちらが好きか。選挙もない独裁国家に日本が侵略されてもいいのか」「父母、兄弟、家族が住む国が他国に支配され、奴隷国になってもいいのか」などと語りかけています。

 逃亡志願の発想は、小中高の学校教育で、なんでも一緒くたにして「戦争反対」などと叫ぶ教師の悪しき影響を受けた結果だと思います。戦前のような侵略戦争は金輪際許されませんが、日本は今逆に、領土・領海秩序を変えようとする周辺国の脅威にさらされているのだということを認識しなければなりません。それを教えようとしないのは侵略国の手先、第五列です。

 ですから、米国との話し合いで安保条約第5条遵守などをことさら大きく取り上げる必要はなく、われわれは自らの国土を自らの力で守るんだという意思を米側に明確にし、その上でできれば米側の支援をお願いしたいというような発言が望ましいのだと思います。

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 上の写真は、JR西千葉駅近くの住宅の塀に使われている万両か千両で、真冬にあでやかさな色を誇示しています。西千葉には小生がかかわる奨学金財団があります。

2017-02-09 霞ヶ関カンツリー問題から考えたこと

 埼玉県川越市にある名門ゴルフクラブ「霞ヶ関カンツリー倶楽部」が東京オリンピック競技コースにもなろうとしているのに、女性の正会員を認めていないのは問題だと指摘され、ワイドショーの話題になりました。この話が最初に取り上げられたとき、女性は全然このコースでプレーできないのかと思った人が多かったと思います。そこで、小池都知事なども反発していました。

 でも、よくよく聞いてみると、ちゃっと女性の準会員もいて、日曜日以外はプレーできるのだそうです。要は、倶楽部の規定で、事業体の運営に参加する正会員に女性はなれないということらしいのです。なぜ女性は日曜日に外されるのかは問題もありましょうが、それはこの倶楽部の独自判断で、他人がとやかく言うことではありません。

 霞ヶ関カンツリー倶楽部は当てはまらないのですが、もしあるゴルフクラブが完全に女性会員をオミットしたらどうなんでしょう。小生は、それで事業体の経営が成り立つのでしたら、経営方針をどう取るかは事業体の勝手であり、問題ないと思います。同じように、女性会員だけにするとか、独身はダメとか、会員の住所は関東に限定するとか、年収はいくらいくら以上とかにしても自由だと思います。

 事業体があくまでプライベートな存在であれば、勝手に運営方針、規定を決めてもいいでしょう。それは差別にはならないと思います。ゴルフができる場所はそこだけではないのですから、差別と思うなら自分の都合にあった別のところに行けばいいだけの話。今回のケースは、いたずらに女性差別だと煽って霞ヶ関カンツリー倶楽部の体質そのものを非難しているようで感心しません。

 こんなことが女性差別だなどと言うなら、国立大学お茶の水とか奈良とか女子大があることはどうなんですか。これらの学校の定員分だけ男性は国立大学入学の門が狭められます。国立に男子だけの大学がない分だけ総体で女性が有利になるわけですから、よっぽどひどい差別だと思いませんか。

 プライベートな事業体がどんな規定を設けようと自由です。が、国の金、つまり税金で運営される事業体であれば、女子大というのはおかしな存在だと思います。お茶の水女子大の大学院にこれまで男性が入学したケースがあるそうですが、学部は無理でしょう。第一、女子大などという名前が付いた大学では、たとい男子禁制を解いたところで、多くは二の足を踏んでしまいます。

 霞ヶ関カンツリー倶楽部の理事長は理事会のあとのぶら下がりインタビューで「これまで順調に運営されてきた。今回、こんな問題が出ていい迷惑だ」と語っていました。本当に東京オリンピックの会場に選定されたばかりに大問題になってお気の毒です。世の中の人はもっと差別と区別の違い、任意の団体ではメンバーを任意に選択できる権利があることも考えるべきです。

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 上の写真は、新宿駅新南口前の風景。パントマイムをする大道芸人がいました。

 

通りすがり通りすがり 2017/02/16 07:58 あぁ、自分の言いたいことを言ってくれる人がいてくれてスッキリしました笑

2017-02-05 建て前と本音、理想と現実

 世の中には建て前と本音、理想と現実という対立があります。建て前と理想で生きられれば、そんな素晴らしいことはないのですが、残念ながら、建て前だけの人生だと限りなく苦労しそうだし、つまらなくもなりそう。また、理想の世界だけに浸ろうとしても周囲が許してくれないでしょう。ですから、われわれは建て前を持ちながらもたまには本音も垣間見せ、あるいは理想を追いながらも、現実に対応して生きているのだと思います。

 要は、人間、その折り合いをどう付けるのかということなんでしょうが、トランプ大統領の発言を聞くと、本音や現実的な対応ばかりで、世界をリードすべき米国大統領としてはあまりにも情けなく、尊敬の気持ちをなくさせます。特に、本音というものは他への思いやり、寛容性に欠け、自分勝手、自己利益追求であることから、語る人を限りなく安っぽく見せてしまうのです。 

 本音で言えば、われわれ日本人からすると、イスラム教徒は不気味です。中東はじめ世界各地で起きているテロのほとんどがイスラム教信奉者によるものだし、女性はスカーフならまだしも、真っ黒黒のブルカなどを義務付けるような宗教ですから。キリスト教徒仏教国の人たちからすれば、なるべく周囲に近づけたくないというのが偽らざる思いでしょう。

 また、経済的に既得権益を持っている国民が、新たに異邦人が入って来て定住するのを歓迎しないことも分かります。国家の富は長い間その地に暮らした民が営々と築いてきたもので、それによってその国の福祉賃金のレベルが決まってきます。ですから、不法に流入した者や難民が途中から入ってきてその富を享受するのは本来なら歓迎しませんね。自分に来るべきものが減ってしまうと考えるからです。これが本音。

 でも、本音だけを声高に言い、押し通せばいいのか。そういう世の中ではあまりにもせちがらいし、寂しい。やはり人間、相反の部分があって、どこかに弱き者、貧しき者に寄り添い、富を分かち合いたいという思いもあります。できればその部分を強調し、本音を持ちながらも表には出さないというのがあるべき姿でしょう。そういう視点で見ると、トランプ氏のやり方、発言は賛成できませんね。

 オバマ大統領は、2009年の就任後すぐにプラハでの演説で、「核兵器なき世界」を目指す考えを打ち出しました。任期が終わってみれば、核廃絶などまったくなく、理想に走り過ぎの実現性が乏しい発言ではなかったかとの文句も出てきそうです。ですが、本来政治家は理想を持つべきで、オバマ氏が最初に崇高な理想を掲げたことは実に立派でした。

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 上の写真は、冬枯れの中に立つ日比谷公会堂。小生の会社はかつてこの道路側のビル「市政会館」の中にあったので、日比谷公園は懐かしい場所です。