つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「民進党」とは理念のなさの象徴

 民主党と維新の党が合併して作る新しい党名がなんと「民進党」とのこと。驚きました。小生ら中国ウォッチャーからすると、民進党と言えば台湾の政党「民主進歩党」のことだとストレートに理解してしまいますから。1990年代に民主党ができたときも、「(自由党民主党が並立した)戦後に逆戻りかよ」とか「なんと米国の政党のモノマネか」という議論がありましたが、今回も台湾の二番煎じで新しい感じはしませんね。
 某大手紙がコラムで、新党名の新鮮味のなさを揶揄していました。なるほど関心を引くような奇抜さはないし、何を訴えようとしているのかも伝わってきません。彼らはどうも「国民と一緒に進む」という趣旨のことを言っていますが、それは民主主義国家の政党であれば、ある意味当たり前のこと。北朝鮮であれば、金王朝と一緒に進むので「金進党」となるのでしょうが、、。
 台湾・民進党蔡英文主席は、同じ党名にエールを送っていました。台湾の民進党と言えば次期政権政党で、日本の合併政党も、それにあやかって政権獲りを狙っているのでしょう。でも、民進党と耳で聞く限り、間違いなく台湾政党と間違われてしまいますね。そのプラスマイナスを判断した場合、合併政党にとっては、どちらかと言えばマイナスの方が大きいのではないでしょうか。
 合併政党は何を政治理念とするのでしょう。維新の党は憲法改正に前向きだと言うし、かつてのみんなの党の理念からすればスモールガバメント志向。これに対し、民主党は連合をバックにしているので、もちろんビッグガバメント志向でしょうし、憲法改正反対論者が多い。まあ、民主党党内にも、さまざまな意見、対立する議論があることはさておいて。こんな両党が一緒になってうまくやっていけるのか怪しいものです。
 合併の大義、理念がないから、党名もいい加減なものしか出てこない。しょせん、選挙目的のもたれあいでしかないのです。谷垣・自民党幹事長は「彼らの合併は野合だ」と喝破していました。自民党贔屓であることはともかくとして、小生も、両党の合併は野合以外の何物でもないと思います。今夏の選挙が終われば、早晩空中分解する可能性大です。

 上の写真は、友人に初孫が生まれたので、そのお祝いに参上したときのもの。小生自身は子供がおらず、したがって孫もいないので、嬰児を抱くのは新鮮な感じがします。