つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

3横綱不在で、却って面白くなった

 10日から大相撲の秋場所が始まりましたが、開始前にいきなり3横綱が休場届を出してしまいました。鶴竜稀勢の里はある程度予想されていましたが、白鵬までとは驚き。2年前に痛めた左膝を再び悪化させたらしいですが、40回目の優勝を狙う本人も期待したファンも残念だったことでしょう。
 横綱という”常勝”が半ば義務付けられている力士にとっては年6場所は辛い。この地位に上がるまでに相当体を酷使しており、だれでも古傷の一つや二つ持っているでしょうから、毎場所万全の体で臨めません。ですから、このブログでも触れましたが、年6場所出場を義務付けないで、必要に応じてリフレッシュを与える”パス”の場所があってもいいと思います。これは、横綱だけではく、少なくとも幕内力士全員の権利として。
 それにしても、3横綱不在で優勝争いは俄然面白くなりました。本命の残る横綱日馬富士もどこかに古傷を抱えているそうで、十分な相撲が取れないとのこと。となると、大関陣が頑張るしかないのですが、照の富士と豪栄道大関カド番で、しかも2人とも初日負け。あまり期待が持てません。勢い高安が一番注目されるでしょう。
 本場所が本当に面白くなるのは関脇が強く、優勝する時とよく言われています。であれば、関脇の御嶽海、嘉風にもぜひ頑張ってほしいところ。御嶽海は北勝富士とともに、結構取り口のうまみを感じさせる力士であり、優勝も夢ではない。もっと体幹を鍛えて前への圧力が増せば、大関横綱も狙えそうな気がします。
 小生の好きなタイプの力士は宇良、石浦、蒼国来のような小兵ですが、中でも番付上位の宇良には期待しています。昨日もとったりで勝ちましたが、手や足を多彩に使い、相手を翻弄して勝つような一番に徹してほしい。宇良には寄り切りとか、つり出しとかは似合わない決まり手です。
 小兵と言えば、里山が幕下7枚目まで下がってしまいました。先場所、十両の下位にいた里山を見ていましたが、尻の張りがなくなり、手足も細くなった感じ。取り口にも彼独特のバネが見られず、潜り込んでの左からの下手投げができなくなってしまいました。もうひと踏ん張りしてしてほしいのですが、年齢的に無理かな。残念です。


 先週末から2泊3日にかけて、日本200名山の一つ、新潟県の守門岳を登りに行ってきました。いやー、アプローチの長いハードな山でした。