月齢27.7と地球照

 朝起きして細い月と地球照を撮った。

月齢27.7

EOS40D CANON EF400mmF5.6L+KENKO TELEPLUS MC7(×2)
ノーフィルタ F5.6 ISO1600 1/50秒 80枚コンポジット
PhotoShopCS5にて現像
中央部をトリミング
12月4日早朝(5:56)撮影。撮影地は福岡。

 エッジの部分。クレータらしきものがいくつか写っている。明暗境界線付近で横からの太陽光を受けて見えるようになったんだろうと思う。
 ただ、ひたすら高度が低い。そのため荒れる地表近くの大気の影響をもろに受けている。また、光が大気中を通る距離も長いのでその影響も被るんだと思う。
 80枚のコンポジットをしてみたけど、同じ物体をコンポジットしているんじゃなくて似て非なるものをコンポジットしているんじゃないかと思われるほど合わない。無理やり合わせた結果がこれです。
 明朝も月は太陽の西側に居るけど、もう撮るのは難しいだろうなぁ。

地球照

EOS40D CANON EF400mmF5.6L+KENKO TELEPLUS MC7(×2)
ノーフィルタ F5.6 ISO3200 0.3秒 120枚コンポジット
PhotoShopCS5にて現像
中央部をトリミング
12月4日早朝(6:01)撮影。撮影地は福岡。

 細い月を撮った後、地球照を撮った。
 カメラの設定を弄っていると、だんだんノイジーな設定になってゆく。しかもシャッター速度が0.3秒とかありか?という感じになった。
 架台にはポータブル赤道儀を使っているけどドライブはしていないので0.3秒という長いシャッター速度では長い焦点距離があいまって日周運動で若干流れているのかもしれない。もう少し、細かいところまで出るかなと思ったけど出なかったのは長いシャッター速度のせいかも。
 ただ、緒言を見てもらえば判るとおり、設定はぎりぎり。X4を使えばISO12800まで行けるのでもうちょっと出たかもしれないけど、そうなるとノイズがうるさいだろうなと。
 ちなみにF5.6ってなっているけどよく考えたらX2のテレコンが入っているので実際にはF11.2なのかな。


 それにしても2枚あわせて200枚のコンポジットは殆ど半日がかりでした。
 コンポジット作業は折れそうになる心との戦いだったよ。
 月齢27.7の月ではコンポジットは意味あるのかという感じだけど、地球照の方はティコとかもちゃんと見えているしなかなか効いている。

 そういえば、今朝撮影準備をしているときに月が上がってきたんだけど、最初に見えたのは月の影の部分。薄ぼんやりとした地球照部分が上がってきた。山の稜線からぼーっとうす赤く鈍く光る暗い円盤が見えてきてなんとも幻想的だったんだけど、残念ながら準備が出来てなかったので撮れなかった。あの感じを出そうとするのはかなり難しいんだろうなと思う。手持ちの兵器だったら400mmのノーマル仕様か135mmで赤が出る天体改造X4を使ったらいいかもしれない。いっぺん撮ってみたいな。

 次は1月2日の朝。この時は細い月と、もう一つ水星が近くにいるよ。
 ふーん、2012年1月9日は水星と金星が同時に西方最大離角なんだ。