M42

CANON EOS KissX4(改造) Borg67FL+マルチフラットナー1.08×DG (Astronomik UV-IR-Block)
フィルタ無し ISO1600 60秒 16枚
SC64     ISO3200 120秒 12枚
GF50赤道儀 Lodestarにて1軸オートガイド
2014年1月2日 22:41から。撮影地は福岡市西部
自作積分球にてフラット撮影、RAP2にてフラット補正、ダーク減算
PhotoShopCS5にて現像/処理
構図を合わせるために3000☓4500にてトリミング

 Borg67FL+マルチフラットナーのファーストライトです。
 なるだけ捉えやすい広がりがある天体を狙って、まぁこの時期だったら肉眼でも見えるM42であることは論をまたないと思います。
 Lodestarでのオートガイドはこれまで巧く行かなかったのですが、どこかで読んだRAの追尾方向をLodestarの設置の傾きを合わせればエラーが劇的に減るとの記述を思い出しその通りにやってみたところ概ねピタリと合い、エラーも激減しました。
 オートガイド方面は問題なかったのですが、レンズヒータが問題を起こしました。
 コネクタ部分の圧着端子の圧着が不足していたのか、電源側のコネクタにつながるケーブルがするりと抜け応急処置するはめに。しかも、そのケーブルがショートしてヒューズを切ってしまうはめになりました。まぁヒューズが入っていたのでヒューズのみの交換で大事には至らず、胸をなでおろしました。今回の撮影が遠征先ではなく自宅でよかったと思います。ただ、そのせいでSC64の撮影時にフィルター前のプロテクトフィルターが結露する憂き目にあい、目的の16枚撮影には届かず12枚のみを使うことになりました。
 で、光学系ですが、概ねいいのではないかと思いますが、ド派手にパープルフリンジが出ちゃいましたねぇ。ピントの山を捕まえ損なったと言うか。研究課題ですね。
 あと、露出時間ですが、だいぶ悩んでいます。
 これまでのカメラレンズを使っての撮影では、撮影後の画像のヒストグラムの山が概ね真ん中に来るようにISO感度と絞りと露出時間で調整をしてきました。それでISO3200/120秒でRGBはF4、SC64ではF2.8で行ってきたのですが、今回Borgは望遠鏡なので絞りは付いておらず、露出はISOと露出時間で決めるしかなく、パラメータが減ったせいなのに却って悩んでしまって、このM42のSC64は少し露出オーバではないかという状況になっています。