HPO:機密日誌

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2006-08-08

女性の深さ

「男の何が間違っているというの?」

テナーは注意深く聞いた。

モスは、声を落とし、注意しながら、モスは応えた。

「そうねぇ、わたしにはわからないよ。そりゃ考えてみたさ。男について何度も考えてみたさ。私に言えるのはね、こういうことだね。男の力はその肌にあるんだよ。わかるかい?そう、殻に覆われた胡桃みたいなもんだ。」

[中略]

「わたしゃ、闇に戻るのさ。わたくしが月だった前にいた闇にね。誰がわかるというのだね、誰がわかるというんだね、誰が言えるというんだね、わたしがなんであるかを、女がなんであるかを、力のある女を、女の力を!それは、島の根っこより深く、創造の時よりも、月よりも古い。いったい誰が闇に聞くというのだい。誰が闇のその名を聞くというのだい。」

老女は、身体をゆすり、呪文をぶつぶつ唱え我を忘れていた。しかし、テナーは背筋を伸ばしてすわり、親指で茎のまんなかを割りつづけてた。

「私は聞くわ。」

彼女は言った。そして、またひとつ茎を割った。

「私は十分に闇の中で暮らしたわ。」

彼女は言った。

Tehanu: The Earthsea Cycle (Earthsea#4)

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