HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

日本最新のテクノロジーはもっともエコロジカルなヒッキーという生き方なのに

例によって一日遅れ日記。仕事に邁進している間に市場では大変なことになっていたらしい。

実は前々から思っていたのだが、リアルの経済はべき分布するわけだが、大きな崩壊が中心部で起こったときに起きる大変動によって、生存に必要な最低限のレベルを超え始めるのは周辺部からではないだろうか。

べき分布はどこのレベルでとっても同じ形をとるわけなので、これは日本国内でもいっしょ。中心が崩れて起こる大絶滅の次の世代を担うものは周辺部から出てくるにせよ、中心となれるのはごくごく少数にすぎない。生存に必要な一定のエネルギー、一定の経済を割ったときに、病気の時に抹消からまひしていくように、周辺部が大きなダメージを受ける。

それでも案外しぶといかもしれない予感はある。

いまの日本のひきこもりちっくな生き方は、携帯やアニメやテレビによって、家から一歩も出ないで最低限の経済で生きられる可能性を示しているのではないだろうか?世界の経済は、不況や強硬になったときでも、新しいテクノロジーの開発と普及によって再生してきた。しかし、ノーベル賞なんか見てても、最近開発されたテクノロジーたちは、高エネルギー物理学であったり、神経科学であったり、利用するのがあまりに高価でレアなので日常の生活を変える力に実は欠けている。車の基本技術も案外進歩していない。住宅や建設などでも、細かい使い勝手な部分は別にして、もう100年くらいは同じテクノロジーだ。鉄筋コンクリートなんてローマ時代に開発されたテクノロジーだしね。テレビ、ラジオだって、コンテンツはともかく放送の技術としてなにか進歩したっけ?こう考えると、ITが生活を最大限変えたのは、時間をつぶすテクノロジーとしての効果ではないか?

世界的に大不況になってお金がまわらなくとも、NEETになっても、ネットがあって、初音ミクがいれば私は幸せさとうそぶけるひっきーが全世界に普及すれば、「恐慌の再来か?」など不安に思うことはなにもなくなる。