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ひかけんの世界

2010-08-25

今敏監督

| 22:36 |

昨日、今敏監督が急逝したらしい。突然のことで驚いた。ネタかと思ったらマジだった。まだ若いのに…

別に語るほど詳しくない。でもいくつか思い出語りをしてみる。

高2の頃、アニメに「出会って」毎日名作を見漁っていた時期があった。そんな中で友人Zから勧められ今敏監督の作品を見た。1日1作、確か月曜日から毎日だったかなぁ。

PERFECT BLUE。とにかく怖かった。心の奥に染み入るようなサイコホラー。怖いの苦手なので最後の追いかけっこなんて涙目で見てた。

そんで、映像特典で初めて彼の顔を見た。タバコ吸ってて、ヒゲもなんかやな感じで、「うわ」って思った(すいません)。それが第一印象。

千年女優。結構こんがらがったが、とにかく惹きつけられた。深い感動ではなく、画面に釘付けになるっていうか、そんな感じ。1番ビジュアル的に印象に残ってるのは、これかもしれない。少し今監督の印象が変わる。

そして東京ゴッドファーザーズ。前二作品でわかっていたけれど、何しろ構成が天才的。この作品はプロットがウリだと思うのだが、いやー、楽しめた。万人に受け入れられそうな娯楽作品。ラストはもちろん、第九のシーンが印象的。

パプリカ。ここで見るのを一度やめた。全部見てしまうとあとの楽しみがなくなるからね。そして、うやむやのまま今日に至る、と。だからパプリカ見てないです。近いうちに見ます。妄想代理人もちゃんと見とこう…

彼の遺書を読みながら、いろいろなことが思い出されて、思い巡らされて。自分もしっかり死に向き合えるのかな。まだまだ暫くはマイペースに生きていこうと思うけれど。

作者が亡くなっても作品は残る。彼の作品がこれからも多くの人に鑑賞されますよう。そして監督のご冥福をお祈りします。

2010-08-11

「紳士協定」(1947 米)

| 22:13 |

なんとなく古い映画が見たくなって、なんとなくタイトルが気になったので見てみた。アカデミー作品賞とった作品くらいざっと見ときたいなってのは前から思ってたし。

あまりネタバレしない程度にあらすじ。

主人公は売れっ子ライターのフィル。ある日「反ユダヤ主義」についての記事をオファーされる。当時は大っぴらではないとはいえユダヤ人差別されている状況だったが、フィルは本質的な記事を書くために『自分はユダヤ人だ』と偽って生活を始める。平行して、記事をオファーした雑誌編集長の姪キャシーと恋に落ち、一緒に偏見の荒波に飲まれていく。

今wikiで見てみると、監督エリア・カザンはこのあと赤狩りで司法取引するなど色々あったようだけれど、この作品には強いメッセージ性が感じられる。特にラスト。カザン監督自身ユダヤ人であり、「ユダヤ排斥を批判する映画」というタブーを撮ってのけた。

この映画は色々な差別について考えさせられる。ずっと静かな差別を受けてきた主人公の友人デイヴ(ユダヤ人)の言葉。知らず知らずユダヤ人へ偏見をもっていたキャシー。頑として「ユダヤ人差別」を嫌う主人公のフィル。どの言葉にも、考えさせられた。今の世の人が見ても価値ある作品だと感じた。

品がありながらも小気味よい登場人物の掛け合いがおもしろい。途中登場する科学者の言葉も印象に残る。

やっぱり映画はいいねえ。時間作って欠かさず見ていきたいものです。

2010-08-04

twitterについての小学生的な作文

| 23:50 |

僕はブログ書くことよりもtwitterで適当に呟くことのほうがずっと多い。たぶんこのブログ見てくれる人の数十倍の人がその呟きを見てくれてると思うけど、正直数とかはどうでもいい。

僕がぼーっと生きる段階に一区切りつけて、ありとあらゆる小難しくないことを考え始めたのは高2くらいの時だった。それから僕の世界は、疾風怒濤の広がりを始めた。

それはあるクラスメイトに多分に影響された(twitter始めたのも彼の影響による)ことが大きいと思う。中高一貫の6年間、色んな人と出会い、仲良くなり、何となく疎遠になり…を繰り返していたなぁ。

それは高二病(そんな言葉があればだが)とかではなく、はっきりと生き方が変わったなと思えた出来事だった。あらゆる物事に次元が一つ増えた、みたいな。例えば、流行は一次元的に進行するけれど、それを歴史の流れでとらえるだけで二次元的な要素に変わる(何をいってるやら)とか。

で、現在進行形で自分という人間は変わり続けていて、それは本質的に0からのスタートと言ってもいいようなもので。一週間前、一ヶ月前の自分とは全然違う考え方をしてる。浪人生のいまでさえ。少なくとも自分ではそう思ってる。

で、色々言いたいことが生まれて来るけれど、それは次の自分にとってはもう遥か過去なので、振りかえるのも正直いやだったりする。

ブログだとカテゴライズされて簡単にここまでの流れを振りかえれてしまうけれど、twitterならギャグなんかの有象無象に紛れて昔の自分はただの「ツイート数」に変わっていく。それが、好き。

自分はどこへ行くんだろな。

これはしっかり刻んでおきたい目印なので、敢えてブログに書いてみた。どうせ余程親しい人かまったく知らない人しか見てないだろうし、荒削りだけどこれがいまの自分だと臆することなく言えます。ふー。

なんだかんだ長文になっちゃうのなー。

2010-07-25

明日はマーク模試だったり

| 21:00 |

このブログ始めてから半年以上たつのに書いた回数6回かよ…とか思いつつ。やっぱ自分にはtwitterくらいの分量が向いてるんだよなぁ。文章全体のまとまりとか気にしちゃうし、とかいいつつ記事まとまってないけど。

というわけで、がんばって記事を書いてみる企画。

うちの近くの図書館でリサイクル図書に入ってたヴォルテールの「哲学書簡」(岩波文庫)をちょくちょく読んでる。まだ読みはじめだけど、いろんなジャンルのこと書いてあって興味深い。

うちから自転車でいける距離に図書館が3つあるせいか、この「リサイクル図書」は結構お世話になっていたりする。除籍された有斐閣の本とか。なぜか置いてあった「東京女子高制服図鑑」とか。

本棚もう一個ほしいなぁと思いつつ、これ以上あったら床が抜けるだろうなと思いつつ。難しいものです。

あとは「トマス・ピンチョン全小説集」の第一巻を調達したのでちょくちょく。これは結構期待してる。最後まで読む時間を早くとりたいな。

意外と記事書けたなぁ。たまにタイピングしたくなったら雑記書こうっとw

2010-07-18

借りぐらしのアリエッティ

| 21:23 |

さっき見てきたので感想を少しまとめてみます。ネタバレへの配慮は皆無なのでよろしく。


米林宏昌氏の初監督作ということでどんなものだろう、と思っていたけれどジブリ的な雰囲気のあるよくできた作品だった。21世紀以降、宮崎駿以外の手がけた『猫の恩返し』(森田宏幸監督)と『ゲド戦記』(宮崎吾郎)よりも安定した魅力ある作品だったように思う。

特によかったところをいくつか。

色彩、美術、背景。どれも美しいが中でも「水」の描写は圧巻だった。演出家の山本寛も言及していたが、小人の視点での水の粒は表面張力を受けて(専門的なことはよくわからない)か粘り気を持って輝き、涙の粒も雨の粒もとても綺麗。豪雨のシーン、ハーブティ、川面の色と色彩感覚も卓越していて、大きな魅力のひとつだった。

また効果音がすごい。小人が人間の世界に出た時に耳に響く「人間の生活音」。そのリアリティがレイアウトの妙に花を添え、見るものをすうっと『人間の世界に出てきた小人』にしてしまう。またクッキーを潰す音、小人の足音などに至るまで自然な音に聞こえて、よかった。

逆に少し不満だったのは、まず「場面の少なさ」だろうか。

一つの家で閉塞感溢れる暮らしを続けるアリエッティたち、そして病弱で家の敷地外から出ない翔。他のどのジブリ作品よりも冒険の範囲は狭く、ストーリーの淡々とした進行と相俟って若干飽きが来る。もう少し小人視点からの冒険がみたかったな、と思う。

この点についてだが、宮崎駿はこの作品の企画の段階で「鼠とたたかい、ゴキブリや白蟻になやまされつつ、バルサンや殺虫スプレーをかわし、ゴキブリホイホイや硼酸ダンゴの罠をのがれ(以下省略)」と書いてある。そのわくわくする冒険は一体どこにあるんだ!w 喋り方の遅い男の子に見つかった、くらいしか危険もなく、辛うじて出てきたゴキブリはあっという間に逃げていく。ゴキブリはそんなに弱くないぞ!w

あと、もう一点気になるのが「原作からの変更点」である。舞台がイギリスから日本に移ったこと、オチが全然違うことは周知の通りだが、アリエッティたちの一家を取り巻く状況が全然違う。

原作ではアリエッティが外に出られるような格子は存在せず、また外の世界へ続く扉も鍵がかかっていてアリエッティが一人で出ることは出来ない(だったと思う)。一方、今作ではアリエッティは「家にやってきた翔に突然姿を見られるほど」簡単に外の世界へ出たり、単身で翔の部屋に向かってカラスに襲われたりしている。

この作品の重要な要素である『人間と小人の交流』、その入り口となる『初めての借り』に臨むアリエッティの感情はこの設定の変更によって随分薄れてしまったように思ったりする。ストーリー進行上、仕方がないことだとは思うけれど。ジブリらしい「抜け道」や洗濯物干しのボビンなどは見ていて楽しかったし。

脚本は宮崎駿だが、いくつか重要な台詞が引っかかった。生物の絶滅、そのはかなさについて語るシーン(12歳とは思えないw)は少し冗長に感じたし、ラストの「君は、僕の心臓の一部だ」という台詞も…ちょっとなあ。このあと翔君はどうなってしまうのやら…終末ムードを感じます。

蛇足だが、エンディングロールは「崖の上のポニョ」に引き続きスタッフを役職別でなくあいうえお順に並べたもの。二番煎じというのもあるが、前作と比べてこの並べ方にする理由がわからない…。あの時はなんとなーく、作品の余韻にマッチしていてよかったのだけれど。

最後に、「だんごむし」可愛かった。アリエッティの横をむにむにと歩くだんごむしAはあっさりアリエッティにつかまり丸くなり、ぽんぽんと投げられかわいそうなことになるが解放され、やってきただんごむしBと触覚をすりつけあい去っていく…。とにかく可愛かった!ww

とりあえず次回作にも期待。小気味よさ、爽快さは薄かったけれど、まったり楽しめた楽しい94分でした。

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