早稲田にできる新道(1)

 改稿しました。

 皆さんのおかげで今回で100回目を迎えることができました。ありがとうございます。
 このブログを2010年7月に始めて2年と9カ月目でようやく100日更新です。最近、改めて思うことは、毎日必ずブログに記事あげている方がものすごい努力家でいらっしゃることです。勿論このブログはロケ系なので毎日更新できませんが、見習わせて頂きたいです! このブログも初期(最初の数か月)は毎日書いていましたが、今は怠けたり、忙しかったりと月に1〜6回の更新です…  現在のメイン企画は都道探検と町探検。初期のメイン企画の川探検(暗渠探検)企画は不定期・ミニコーナーになりましたが、1シリーズに最低一回は川探検企画登場させます。

 ご覧になっている皆様が、特集している場所を詳しく知っている前提で話を進めてしまうことが多々ありますが、これからも初耳の方でもすぐに内容やその背景がご理解いただけるように、文章を書かせていただこうと思います。脱・内輪ウケを目指したいです。










昔使っていたUSBメモリーの中身を見ていたらこんなものを見つけました↓

 このブログが始まる前に撮った写真。早稲田周辺の神田川を散歩していたら見つけました、道路の卵。この写真は神田川沿いの遊歩道から撮りました。
 ちなみに、神田川井の頭公園を水源とし、杉並区や新宿区や千代田区を流れ、隅田川に合流する大きめな川です。


 地図を広げてみたら、その道路の卵には南北に続き(道路予定地)があることが分かりました。北側は目白台2丁目交差点に、南側は早稲田通りにつながっていました。


 「あの道路の卵はどうなったのかな?」と思い、3月のある日に北側の終点(?)の目白台2丁目交差点に近い、東京メトロ副都心線雑司ヶ谷駅(F10)からスタートしようと思います。



 その時は、あの道路の卵は、神田川南岸側にある都道25号線(早稲田通り)や都道8号線(新目白通り)と、神田川北岸側にある都道437号線(不忍通り)や都道8号線(目白通り)をつなげる補助線の一部だとてっきり思っていました。歩いている途中に分かったのですが、ここは補助線なんかではありませんでした。
 



 道路の卵の正体の前に、不忍通りについて説明します。ここから下に出てくる神田川北岸部・神田川南岸部はこちらが勝手につけた名前です。


 都道437号線(不忍通り)は万世橋交差点(国道17号線)から、千駄木六義園を結び、目白台2丁目交差点(都道8号線)に至っていて、その形はちょうど半円形になっています。
 ちなみに、この不忍通りは東京都市道路計画事業幹線街路環状第4号線の一部分です。東京都市道路計画事業幹線街路環状第4号線は未完成で、予定では、高輪3丁目の放射第19号線(第一京浜)から江東区新砂3丁目の放射第16号線(都道10号線)まで結びます。
 完成しているのは、先述の不忍通り神田川南岸部(都電荒川線都道8号線新目白通り都道25号線早稲田通り)です。また、建設中の区間神田川北岸部(目白台2丁目交差点‐都道25号線早稲田通り)などです。

 つまり、あの道路の卵は、環状線の作りかけの1パーツ、都道437号線(不忍通り)の延伸区間とも解釈できます。



より大きな地図で 東京都市道路計画事業幹線街路環状第4号線の一部 を表示



 今回探検する神田川南北部(目白台2丁目交差点‐西早稲田)は2001年(ちょうど21世紀の始まり)に事業認可を受けました。ちなみに、目白通りを補助第44号線ともいいます。




 雑司ヶ谷駅の目の前にある都道8号線目白通り。この辺りは暗渠や坂道、史跡で有名なスポットで、弦巻川やのぞき坂、学習院鬼子母神などがあります。



ここからは目白台2丁目交差点(東方向)へ向かいます。写真の順番はほぼ、歩いた順です。




 目白台地(関口台地)と神田川の谷底平野の間にある坂。坂の下を見る時は屈んで覗かないといけません。この辺りの坂を登るのも下るのも傾斜がひどくて、車で通るのが大変そうです。ちなみに、自動車の最大安定傾斜角は35度(70%)です。あののぞき坂は13度(23.1%)だそうです。また、坂の傾斜はtangentθ(0°≦θ<90°)が関係しています。

「伊達ってまさかね。」と思いました。しかし、伊達氏の御屋敷は豊島区にはありません。

 不忍通り目白通りが合流する目白台2丁目交差点に着きそうです。都心の幹線道路だけあって交通量もそこそこあります。

 目白台2丁目交差点に着きました。今はほぼ⊥字路で、不忍通りの両サイドには道路予定地として確保している空き地があります。この交差点はたくさんのマンションや住宅に囲まれています。

 南の方向を向くと良い感じの家屋が。ぱっと見た感じでは戦前に建てられたようです。この交差点の南側に新道が出来る予定です。新道は日本女子大学附属豊明小学校の敷地の一部を通る予定です。
 この交差点の南正面(高田1−15)に新道が来る予定です。




ここからは早稲田・神田川南岸(南方向)へ進みます。



 その良い感じの家屋の脇にある坂を下ります。すこし行くと、Y字路になっていて徒歩道と一般道に分かれていました。

徒歩道の方を通ります。

 急坂の下が突然開けました。どうやらここは道路予定地のようです。ちなみに、この区間には、ほんの数件しか立ち退き拒否物件がありません。

 振り返ると、坂の方(北側)を見ると良い感じの斜面が。奥の方には日本女子大学附属豊明小学校や大きなマンションが見えます。

上の写真よりも左側(西側)の斜面を撮りました。


参考:23区内都道検索・閲覧システム
   道路勾配
   坂ミシュラン

 次回は、勝手に神田川川柳大会開催します。あと、神田川の新しい橋の建設現場やあの道の卵の現在の様子を大特集!!