第2回インドアツアーズ:佐倉市(1)

 実は東成田の前に寄った場所がありました。成田市の手前にある印旛沼です。というのも、東成田にほんの数十分滞在するだけに2000円近くの交通費を使うのがもったいなかったからです。なんだか自分が貧乏性な気がしてなりませんが… そこで京成臼井駅で途中下車し、京成佐倉駅まで、印旛沼沿い、および支流の鹿島川を歩いてみることにしました。印旛沼には汚い、広い、景色がきれいというイメージがありますが… 

 今回と次回は印旛沼の南側をメインに紹介します。




 朝9時14分の押上駅発の快速佐倉行きに乗って、出発。車内は高砂を越えると混み始め、新津田沼を越えると空き始めました。ちなみに、座席はJRや東急よりも狭く、自然状態でも両隣の人と肘がぶつかってしまうほどでしたので、かなり気を使わなければなりませんでした。これが帰りにもあると思うと、ため息ものです。


-1st 臼井駅周辺

佐倉市王子台(臼井)につきました。


 そして、これは京成臼井駅の写真です。駅構内や京成線の中では『京成臼井駅』は『うすい駅』と表示されています。なぜ頭に「京成」を付けているかと言うと、筑豊を走っていた上山田線{廃線(wikiによると)}に臼井駅が存在していたからだそうです。
 現在の天気は曇りで涼しくとても探検日和です。というのも、わざわざ最高気温:28度、最低気温:22度、晴れ時々曇りと予想された7月のある日を丹念に選んだからですが…


住宅街を東に(印旛沼方面に)進んでいきます。辺りには田舎独特の堆肥(?)のようなにおいが立ち込めていました。


更に進んでいくと…


印旛沼に流れるはしご式開渠に出合いました。


 支流から水が流れてきています。この川はとても水の流れが悪く、変色した藻が川底に大量に生えていました。川も谷澤川以上に臭かったです。こんな川が印旛沼に流れていると思うと…


 
-2nd 印旛沼周辺

県道を渡り、しばらく進んでいくと急に辺りが開けました。

道を一歩渡ればニュータウンから農地に大変身。


 沼の傍には釣り堀がありましたが、時間がないのでじっくりと見ないで飛ばしました。また、近くには臼井中継ポンプ場があります。


 この辺りは丘陵地帯の中の広い谷で、印旛沼はこんもりとした丘陵に囲まれていました。その様子はまるで国分寺崖線(ごく一部)のようでした。



 印旛沼に続く道を歩いています。周りの稲はまだ青い穂で、秋になるとこれが黄金色になると思うとなんだか様々なものを感じます。また、田の水は引いてあるところと、無いところが有り、まちまちでした。


 先ほど写真を撮ったところから2分ほど進むと、印旛沼の土手沿いの川が現れました。渡ります。その様子はまるで、皇居前の御堀を渡るよう。なんだかいよいよという感じがします。



-3rd 印旛沼
堤防上のみちに出ました。ここを反時計回りに(南、東方向)に進もうと思いますが、


沼の景色は堤防が高いのでまだまだお預けです。すぐに臨むことができると思っていたのですがちょっと残念…


しばらく進むと、

 次のような看板が沼側の草地にありました。しかし、景色の内容を説明した看板があるのにもかかわらず看板のある場所から沼の景色を臨めない… 看板の意味がない。


早歩きで進むと、右手(西側)に…

 人造池でしょうか。また、この池と印旛沼との間には水門がありました。その池の中の水が勢いよく波打って、水門の鉄板に当たって、たぷんたぷんと音を立てていました。
 実はここ、JFEスチール株式会社東日本製鉄所JFEスチール印旛沼浄水場の一部。名前が長いですが、要するに工場用の浄水場です。水の配水先は京葉工業地域の袖ヶ浦市市原市で、契約者数は25社です。



-4th 見え始める対岸


 先ほどの浄水場の近くから対岸の景色をようやく臨むことができました。予想をはずれて、綺麗でした。印旛沼は地図では小さいけど、大きな沼だと思います。


 さて、そばに身が引き締まるような看板が現れました。ときどきwikiなどで生物関係のページを読むのですが、外来種の影響が眼に見えている以上に深刻であることがよく分かります。ちなみに、一番嫌いな脊椎動物外来種タイワンリスとオオヒキガエルです。



遠くには県立印旛手賀沼自然公園がみえます。
いつの間にか風も弱まり、晴れてきて天気が良くなっていました。


 次回は印旛沼編後篇。ちなみに、印旛沼探検も単発回にしようと思ったのですが、書いている途中に長くなりました。