青春ゾンビ

ポップカルチャーととんかつ

最近のこと(2012/06/01~)

最近のこと。月曜日は豊島園でウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』を観た。ウディ・アレンの新作が練馬区で上映する時代になったのは喜ばしい。恵比寿に行く必要がないだなんて。火・水曜日と続けてMC.sirafuのライブを観た。火曜日のキチムでのライブ、原田郁子の前でうつくしきひかりが演奏したのだ。個人的には似ていると思いませんが、ザ・なつやすみバンドはこれから世に出ていく過程で「クラムボンっぽい」という鎖を巻かれるに違いない。その件を中川さんに訪ねてみると、「女性ボーカル鍵盤バンドの宿命だから仕方ない」と心強いアンサーが。いよいよザ・なつやすみバンドのアルバム発売間近です。



木・金曜日に何をしていたか記憶がない。『オールザッツ漫才総集編』のDVDを観たのは覚えている。

過去のオールザッツを観ていく中で圧倒的に光っていたのが、フットボールアワーの後藤が組んでいたエレキグラムと岩尾が組んでいたドレスだった。あのフットの名作「SMタクシー」の原型が既にドレスの漫才に存在したのだ。そして、何よりの驚きはエレキグラムでの後藤は、ボケの発想から声の出し方から間まで全てがフットでの岩尾そのものなのだ。関東ではそこまで馴染のないケンコバのネタ前の下衆なマクラ、シャンプーハットの漫才もおもしろかった。湯浅政明『マインドゲーム』とジャック・ベッケル『穴』もDVDで観た。エアロバイクで運動しながら、『マインドゲーム』を観ていたらちょっとトビそうになった。『穴』はこれぞ演出力だ、という面白さだった。THE OTOGIBANASHI'S 「POOL」が超クールだ。

なんとトラックメイカーは17歳らしい。もう、いやんなっちゃうね。音源楽しみだ。



土曜日は千葉ロッテVS中日ドラゴンズ交流戦を観にマリーンスタジアムまで赴く。とにかく球場のエンターテイメント性の高さにうなる。観客の応援のクオリティーも高い。フードの出店も多い。9対0と、セ・パの1位同士の闘いとは思えないロッテの圧勝っぷり。面白いように打線は繋がり、井口と里崎のHR。成瀬は完封。球場で横に座ったおっちゃんが色々教えてくれた。でもロッテの選手についての情報というよりは、ビール売り子のお姉ちゃんの推しメンなどについてがメインで、「キリンだったらあの娘、アサヒならあの娘」と特徴と名前を書いたメモまで見せてくれた。おっちゃんは双眼鏡から応援旗から選手名鑑からチーカマからかっぱえびせん、果てにはこっそり持ち込んだ日本酒までくれようとする気前のよさ。妙に豪快で人なっつこいので、人を透明にするのを手伝わされそうで怖かったので、携帯アドレスの交換はやめておきました。

ヤクルトスワローズも泥沼の連敗街道を抜ける。畠山の復活がでかい。あれぞ4番だ。かたやHRダービートップながら不調で2軍落ちしたバレンティン。試合中にTwitterに投稿した事も大きな要因らしいが、その内容が0対10で負けている試合で「I Will Never Give Up」というのだから、憎めない奴です。Tenagal6を愛聴している。すっかり書き忘れていたけど、渋谷タワレコのインストアライブも観てきたのでした。楽しいライブ。小規模なライブでしたが、「プチャヘンザ!」の盛り上がりには目を見張るものがありました。あと。愛聴しているのがテニスコーツ『ぼくたちみんなだね』とCompostela『1の知らせ』と清水靖晃&サキソフォネッツ『ペンタトニカ』で、徹底的にチルできるようでいて、結構アクも強くてハッと目覚めたりする。

ぼくたちみんなだね we are everyone

ぼくたちみんなだね we are everyone

1の知らせ

1の知らせ

PENTATONICA

PENTATONICA

そういえば、シャムキャッツがクラブスヌーザーに出演したらしい。田中宗一郎アジカン後藤正文Twitterシャムキャッツを褒め合っていた。すごい。アジカンの前座にでも抜擢してヒット街道を進ませあげて欲しい。シャムキャッツは大きい箱が似合いそうだ。


この景色をもう1度見たかった

って神話みたいだ。AKB総選挙、家に帰ったら間に合わないので、漫画喫茶入ってまで見ましたよ。同じ事をしている人がたくさんいたようで、順位が発表される度に歓声が上がっていました。「総選挙」という言い方が発明だったと思うのですけど、そこにひっかけて、「貴重な電力を使って放送しているテレビではもっと報道すべき事があるはずだ」とかドヤ顔でつぶやいている人がいて、よくわからない。しかし、大島優子高橋みなみの顔があまりに疲れきっているが心配ですよね。あんな背負いきった顔した20代前半がいるのか。指原萌乃のなんだかんで応援したくなってしまう佇まいも天才的だ。そして、私はやっぱり前田敦子推しだ。思わず、『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』を観返してしまった。

孤独なモンスター敦子には幸せになってもらいたい。あのスカートの裾をギューっと掴む仕草、漫画みたいでかわいい。しかし、みんなが変なテンションになっている凄まじいエンターテイメントショーですね。演説を聞いていると「大丈夫、心配しないで」「夢で終わらせないよ」とかファンの人達もいちいちイケメンで、異空間に突入している。



よしながふみきのう何食べた?』の6巻がおもしろかった。

きのう何食べた?(6) (モーニング KC)

きのう何食べた?(6) (モーニング KC)

よしながふみは延々とループさせられる構造の漫画でもきちんと時の流れを書いていて偉い。シロさんが1巻から比べるとずいぶん老けた。43話の草野球観に行く話がよかった。献立としてはコンビーフオニオントースト作りたいと思いました。家で中田秀夫『リング』を観た。
リング [DVD]

リング [DVD]

所謂Jホラーと呼ばれる一連の作品は結構観ている。特に好きだったのは栗山千秋の映画デビュー作『死国』だ。
死国 [DVD]

死国 [DVD]

調べてみたら監督は『少女たちの羅針盤』の長崎俊一で、撮影が岩井俊二作品でお馴染の篠田昇だった。クオリティが高いわけである。Jホラーの画面のうす暗さに当時の日本がダメになっていく感じが反映されているようで、鬱屈とするんですけど、テレビドラマのクソ明るい色合いより落ち着く。