でもYOUTUBEは必要。
最近、調べ物をするのにネットを使う人が増えていて、本などの資料を紐解く能力の低下が心配されているのだとか。
確かに、ウィキペディアやグーグルを使えば大抵の調べ物は事足りるし何より簡単だ。
例えば、「麻雀」について調べるとする。文書で調べようとすると、まずどこからとっかかりを見つければいいのかさっそく悩むことになる。ギャンブル関連の書籍か。ゲームとしてとらえるべきか。「麻雀」の何を調べたいかによっても、選ぶ書籍は分かれる。ルール遊び方を知りたいのか。その戦法か。麻雀小説か。現在の麻雀業界についてか、実際に遊べる雀荘の情報か。知りたい情報を明確にしないと、たどり着けない。それも、なかなか一発ツモとはいかないのが常だ。あちらの本こちらの文献と拾い集めなくてはならない。
ところがネットでは、検索窓に「麻雀」クリック。これだけ。これだけで、家に居ながら簡単に膨大な量の資料を閲覧することができる。(しかもタダ!)そりゃ使うなっていうほうが無理だよね。同じ答えにたどり着くのなら簡単便利な方がいいに決まってる。
決まってるんだけど、ねえ。
なかなか素直にうなずけないのも本音な訳で。遠回りも空振りも、それはそれで悪くないんじゃないの、と年寄り臭くもつぶやきたくなるんすよ。ええこの年にもなるとね。
確かに、本っていうのは玉石混合、むしろクソみたいな(失礼)本のが多いと思う。扇情的な煽り文句ばかしで中身なんてぺらんぺらんの薄っぺらい本とか、にかく泣けます、みたいな、すっかり目標を見誤ってる勘違い本とか、一度売れたらどれだけクオリティ下がろうと出し続けるシリーズ本とか、ひどいやつ、いっぱいある。
でも、でもね、だからこそ本当に素晴らしい1冊に巡り合えた時の喜びは何物にも代えがたい大きな感動となって心に残るわけですよ。ありふれた言葉かも知れないけど、ね。
それに本探しにもスキルってのがあって、経験値がモノをいう。最初のうちはジャケ買いも外ればかしでむきーってなること多しだけどそのうち、ふっとわかるようになる。あ、この本、面白そうなニオイがするって。お気に入りの作家ができればしめたもの、あとは芋づる式にズルズルと...。
そんなして集めた「お気に入り人」、私の中でのランク付が3段階ありまして。
Aランク:新作が出たら即買う。
Bランク:文庫が出たら即買う。
Cランク:古本屋で見たら即買う。
この3段階。そして、Aランクの作家は同時にB、Cの条件を満たし、Bランクの作家はCの条件も満たす、という具合。そしてもちろん、このランク付は小説だけでなくマンガにもあてはまる。むしろマンガの方がよりシビアかも知れない。入れ替わり激しいし。
そしてそして、現在Cランクでありながら私の心をがっちり掴んで離さない、トンガリアゴの憎い奴。今更ながらの赤丸急上昇中であります。
目指せAランク。もうすぐ命日。