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2011-03-15 被爆量の単位について、分かりやすく
■[時事ネタ]シーベルト・生体への被曝の大きさの単位
まちまちで、明らかに間違えた単位で報じられたりしている。
基本的に、どれくらい放射線を浴びたらどうこう、という話では、総量が問題になる。
報道によっては、混同して伝えられている。
簡単な例を上げます。
「時速50[km] (50[km/h])」これは一時間あたりに進む距離(km)です。
「50[km]」これは距離です。
「シーベルト(Sv)」と、「毎時シーベルト(Sv/h)」も、コレと全く同じです。
例えば、
それから、
「1[mm](ミリメートル) = 1,000[μm](マイクロメトル,またはミクロン)」
ということは、
ということです。簡単ですね。
■[時事ネタ]「400ミリシーベルト」の意味
先ほど、ニュースで
と出ていましたが、これは 400[mSv/h] 、すなわち一時間あたりの放射線量のことでしょう。
先ほど書いたとおり、
400[mSv/h] = 400,000[μSv/h]
です。
これがどれほど異常な値なのか。
自然からは、年間 2.4[mSv] 受けるという。(Wikipediaより)
つまり、一時間あたりに換算すると、平均的には、
2.4[mSv]÷365[day]÷24[h/day]
= 0.000274 [mSv/h]
= 0.274 [μSv/h]
放射線業務従事者の年間被曝線量は最大で 年間50[mSv]以下、かつ 5年間で100[mSv]以下とのこと。
それと、よく「レントゲン何回分」のような比較が出てくるので、その量を。
http://sandakan.org/kikyou/xray.html
にある画像(「日本医学放射線学会雑誌64(2004年)」などから抜粋)の孫引きによると。(施設によって大きく異なるとのこと)
他に、ソースにより違うけど、
400[mSv/h]ということは、胸部一般X線の 0.4[mSv] とで換算すると、1,000回分に相当します。しかも、一時間毎に。
これは、この場所にいると、3.6秒ごとに一回、レントゲンを撮り続けることに相当します!!
50[mSv]÷400[mSv/h]
= 0.125[h] (0.125時間)
= 7.5[min] (7.5分)
= 450[sec] (450秒)
となります。
基準を守ると、10分も作業できない。(そのあと1年間は放射線浴びられません)
先に上げた、自然界から受ける 0.274[μSv/h]と比較すると、1,459,854倍 ≒ 146万倍 です。
0.274[μSv/h]×24[h/day]×365[day/year]×100[year]
= 240,024[μSv]
≒ 240[mSv]
です。この一生分を、
240[mSv]÷400[mSv/h]
= 0.6[h] (0.6時間)
= 36[min] (36分)
36分。
一生分の被曝を、わずか36分で、(寿命を60歳とすると、わずか 22分 ほどで)受けてしまう計算です。
...恐ろしい強さです。
これは原子炉直近での測定値でした。
■[時事ネタ]茨木での、「毎時5.576マイクロシーベルト」(5.576[μSv/h])の意味
5.576[μSv/h]
について。
自然で受けるという 0.274 [μSv/h] を基準に考えると、
5.575÷0.274 = 20.3 倍
・・・あれ?
「100倍」とか報道されてたけど、その1/5程度だぞ。
しかし、
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110315/ibr11031516130010-n1.htm
また、放射性物質による外部被曝(ひばく)と内部被曝の違いはあるものの、茨城県原子力対策課も1回の胸部レントゲンによる被爆量は50マイクロシーベルトと説明しており、今回の検出値がそれらと比較して「低い」としている。
もし、この状態が続くと、
(5.575[μSv/h] は自然状態の分も含んだ測定値と思われるので、その分を差し引いて、)
= 9.43 [h] (時間)
= 9時間26分
一週間滞在すると、
7[day]×24[h/day]÷9.43[h/枚] = 17.8[枚]
…18枚のレントゲンを撮ったことに相当します。
これって、本当に「少ない」って言えるんでしょうか。
放射線は、できるだけ受けないにこしたことはなく、レントゲンも、安全なわけではなくて、「リスクとメリットを比較して、メリットが大きいから」仕方なく放射線を浴びるわけです。











何故か/hを省略するので)
無駄な混乱をよぶよ、、と思っていましたが、
大変わかりやすい説明をしていただき、ありがとうございます。
やはりsv/hなのですよね、、。
このままの状態で時間が経つほど深刻な状況になりますね。
くれぐれも、放射線でなく放射線源がもれることなど
ないように願っています。。
(でも放射線源からの距離の二乗に反比例するはずの
放射線量がかなり広範囲で上昇しているので微量には
放射線源も漏れているのでしょうか、、)
ただ、問題は福島のこの数値、9時間ずっと21.4uSv/hなのでしょうか?
MIT(マサチューセッツ工業大学)のホームページの説明を読んでる限りでは、放射線が無害になるまで数秒と言っていますが。
強さについて言う際は、毎時であるはずだと思います。
もう少し単位に気をつけて、正確に報道して欲しいものです。
(車などの速度が「毎時」を省略して「60キロ」と言われるのと同様かもしれません。…これはメートルすら省略されているので、単位としては全く意味をなしませんが。)
それから、女川や、茨城で検出された放射線は、その付近まで飛散してきた放射線源によるもので、既に漏れ出ていることを示しています。
(原発の場所から放射されている放射線が、直接茨城まで届いているわけではないでしょう。)
>Kitty さん、
先程(3/17 0:48)のニュース(NHK)では、15日午後の計測値で「10分間計測」で330[μSv/h]だったと言っていました。恐らくですが、10分間の平均値を1時間当たりに換算したのだと思います。
現在観測されているこれらの計測値は、どこかに固定された放射線源があって、そこから放射された放射線を計測しているのではなく、飛散してきた放射性物質の濃度を測っているのにほぼ等しい状態だと思います。
ですので、一瞬だけ21.4[μSv/h]ということではなく、風向き等で当然変化しているはずです。それから、少なくともある程度の時間、継続してこの前後のレベルであったはずです。
ある程度の時間その値が観測できるということは、連続して放射性物質が飛んできている、という意味にもとれると思います。
それから、「放射線が無害になるまで数秒」というのは、ほとんど間違いと言えます。(情報のソースが気になります...)
http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-6.html
によると、検出されたことが報じられている、放射性物質の半減期は、セシウム137で30年、セシウム134で2.06年、ヨウ素131で8日です。
最も短いヨウ素131で、「出てくる放射線の強さが、半分になるまで」8日かかります。つまり、8日後には1/2、16日後でも、当初の1/4の放射線が出ることになります。
また、「半減期が短い=それだけ短時間で多くの放射線を出す」、「半減期が長い=長期的/広範囲に影響が残る」ということになるようです。
放射性物質の種類によって、出てくる放射線(α線、β線、γ線)の種類も違いますし、半減するまでの時間も全く違います。
少なくとも、検出されたヨウ素131等などは、「数秒で無害になる」種類のものでは全くないと言えます。(もしそうなら、甲状腺への蓄積の問題等は全くないことになりますし)