世界規模で蔓延する史上最大の金融危機 Hatena このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-03-24 欧州(ユーロ圏)経済危機 ドイツ、フランスの国債利回りが再上昇 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

日本の震災後、円高を阻止するために協調介入したが、ユーロ高も手伝

って、ユーロ圏の2年物、5年物国債の利回りは一時的に下落に転じた。

しかし一昨日頃から再び急上昇してきている。


日本や米国、オセアニアアジア新興諸国の国債利回りが下落を続けて

いるのに対し、欧州では英国以外の国は上昇してきているのだ。

しかもユーロ圏の2大国であるドイツフランス国債も利回りが上昇。

すでにこれらの国も、去年5月のギリシャショックを上回る利回りに達して

いるから、今後の動向に注目である。


PIIGS諸国はいうまでもない。

ギリシャ10年物国債の利回りは12%台。

一時は13%に届いたが、ここへきて再び上昇してきている。

ポルトガルの同債は7.5%台。

こちらは今年1月下旬から右肩上がりである。

そしてアイルランドも10%台だ。

アイルランドの場合は今月3月に入って、一方的に上昇している。


ポルトガルもそうだが、同国と並行してしばらく問題になってきそうなのが

アイルランドである。

2010年末、ペテン格付け会社ムーディーズが、5段階も引き下げた。

これによって国債利回りが急上昇したのだが、この影響をモロに受けた

のが、何を隠そう英国であった。

アイルランドが海外から融資を受けている額は7311億ドル。

このうち約2割が英国からだった。

その英国に次ぐ融資受け入れ国がドイツだ。


経済力のあるドイツフランスが、こういった国に振り回されているのが

わかるだろう。

しかしこれはある意味で自業自得といえる。

金融危機前、莫大なマネーをPIIGSに投資していたのだから。

笑うのも自分。泣くのも自分である。

投資投機自己責任の世界である。

ただ問題は自分たちだけでは済まない場合である。


冷静に考えれば、経済力のあるドイツとPIIGS諸国がユーロ圏という、

一つの経済圏、及び通貨でいるのが何とも不思議なくらいだ。

齟齬が発生してくるのは当然だろう。

せっかく日本と同じような工業力を持ち合わせていながら、他人の尻拭

いを周辺国以上に廻されてしまう。

しかしそのドイツでも、最近は自動車工業の分野でも大きく遅れを取っ

てしまった。

伝統的に英国ドイツイタリアも、マニュアルエンジンについては、

ブランド名なども功を奏して、長年競争力を維持できていた。

しかしハイブリッドやEVになると急速に衰えてしまったのだ。


国民投票ユーロ加盟に否決したスウェーデンデンマークは、賢かっ

たといえる。

しかしその北欧4カ国の国債利回りも上昇してきた。

道ずれにされないことを願うばかりだ。



 ★シティアライアンス 代表兼 「ヒルザー・ドットコム」 運営者