二階から目薬
http://manabekawori.cocolog-nifty.com/blog/2005/07/post_1438.html
このBlogは、アンテナにこそ入れてませんが、実はちょくちょく見に行ってたりします。で、普通ならこちらで言及したりはしない所なのですが、
「二階から目薬!!」
と言ったところ
彼は笑いながら
「ハハッ、させね〜だろ〜(笑)」
...イヤイヤイヤイヤ...
させないからこそ、このことわざができたと思うんですけどね...。
これを見て黙っていられなくなってしまいました。
「二階から目薬」を知らない奴は「物を知らない奴」ですが、それだけで「頭が悪い」という事にはなりません。物を知らなくても、頭の良い人はいます。飯島愛とか。(もちろん逆もいます。私とか)
しかし、
彼は笑いながら
「ハハッ、させね〜だろ〜(笑)」
ろくに考えずに「させね〜」と言う奴は「頭が悪い」と思います。ことわざがあるから「差せないことにしておく」のであって、ことわざがなかったらそんな簡単に「差せない」という結論は出せない筈です。
その昔、千葉県のFM局でキンモクセイというバンドのメンバーがDJをやっている番組がありました。で、罰ゲームか何かで「二階から目薬を実践する」とかやってました。ビルの踊り場で1フロア違いに立ち、下の奴が手すりの上に頭出して、上の奴が顔めがけて目薬を落とすという方法です。
で、やってみたら、数回の挑戦で成功。あまりにあっけなかったです。しかも奴ら、調子に乗って「じゃあもう1階上からやってみよう」とか言って「三階から目薬」に挑戦して、2階よりも簡単に成功させやがりました。(2階で練習した後なら3階でもあまり変わらないらしい)しかも、階段さえ長ければもう1フロア上にまで挑戦しそうな勢い。
で、何が言いたいのかと言うと、3階からでも目薬は差せるのであって、ことわざと無関係な文脈で「2階から目薬は差せない」と主張する奴はイタイ奴である、という事です。
(08/08 追記)
目薬実験風景を発見
http://www.kinmokusei.jp/diary/diary_48.html
4番の写真がそれです。後は、落とす方が丁寧にやれば、決して不可能ではありません。というか、これ見れば出来そうに見えるでしょう?
ポイズンピル発動の明暗
えーと、馬鹿買収者Aさんが、豪快に地雷踏む所まで書いたんでしたね。
ということは、買収者ではない、一般株主Bさんを連れて来ましょう。
昨年から1株だけ持っていて、その後は売りも買いもしない株主Bさんは、地雷作動前は
2005年3月末日時点の持株数 1株
(持株比率 0.01%、株式の資産価値 12万円)
ポイズンピル発動すると、3月末の持株1株につき2株が無償で発行されます。
ポイズンピル発動後の持株数 3株
(持株比率 0.01%、株式の資産価値 12万円)
つまり、1/10000が3/30000になるので、損も得もしません。このように、既存の株主にも迷惑がかかりません。って、結論を出してはいけません。
既存株主は、3月までに株を買った人だけではありません。4月に入ってからニレコ株を買ったCさんを連れて来ます。
2005年3月末日時点の持株数 0株
(持株比率 0%、株式の資産価値 0円)
ポイズンピル発動時の持株数 1株
(持株比率 0.01% 株式の資産価値 12万円)
ポイズンピル発動後の持株数 1株
(持株比率 0.0033%、株式の資産価値 4万円)
新株予約権は「3月末時点の株主」に割り当てられるので、Cさんはただ比率が下がるだけです。
ここで注目すべきは、Cさんは別に株の買い占めもしていないし、会社に嫌われる事を何一つしていないことです。Aさんとかいう馬鹿買収者さえ現れなければ12万円の価値がキープされたのに、運が悪いだけでその価値が4万円になってしまいました。「だったら最初から4万円以上で買わなければ良かった」と思うかも知れません。ニレコの新株予約権のことは既に分ってたんですからね。
それにしても、Cさんが失った8万円分はどこへ行ったのでしょうか?
といった話はまた次にします。まだ疲れが抜け切っていないので、勘弁して下さい。
そろそろ書かないと
>今週末くらいから更新を再開できると思います。
この大嘘吐きが。
総会が終われば余裕が出来ると踏んでいたのですが、現実は逆に「総会が終わって疲れがどっと出る」でした。もう、何書いてたかほとんど覚えてません。
やっと
一般株主の多い会社の法務部員にとって、年に1度の大イベントが終わりました。
今週末くらいから更新を再開できると思います。
今日はマジで疲れました。
が1万株の会社だったら
やっぱり、少しは書く事にしました。
で、本編ですが。取りあえず、着目したポイントは以下の通りです。
こんなところです。本稿の目的に関係ないところは都合良くスルーします。発動の条件もスルーしてしまうところもポイントだったりします。
あと、デフォルメついでに、この会社の価値(時価総額ベース)を12億円ということにしておきましょう。1株の株価は12万円となります。
(ニレコの時価総額はもっと高いはずですが)
ではまず、このポイズンピルの狙いを確認しておきましょう。分りやすく、頭悪い買収者Aさんに、豪快に地雷を踏んでもらいます。
買収者A
2005年3月末日時点の持株数 50株
(持株比率 0.5%、株式の資産価値 600万円)
ポイズンピル発動時の持株数 2000株
(持株比率 20% 株式の資産価値 2億4000万円)
と、2億以上突っ込んで地雷を踏む、と。
ポイズンピル発動すると、3月末の持株1株につき2株が無償で発行されます。
ポイズンピル発動後の持株数 2100株
株式数が増えるのは、勿論、罠です。無償で株が出ると、会社の価値が増えないので、1株の価値は下がります。
ポイズンピル発動後の持株数 2100株
(持株比率 7% 株式の資産価値 8400万円)
2000/10000が、2100/30000になってしまう訳ですね。
というわけで、わざわざ買収して、地雷を踏む馬鹿はいないだろう、というのがこの新株予約権の狙いです。
しかし、馬鹿が地雷を踏んだ時、無辜の民が巻き添えに遭わないのでしょうか?
ここからが本題ですが、続きは次回とします。
もしニレコが1万株の会社だったら(予告編)
やはり、新株予約権の理解には、デフォルメするのが最もわかりやすいと思いました。TOBの解説の時も、あの株数デフォルメが効いていたようですし。
ニレコの新株予約権ポイズンピルの場合は、1万株にデフォルメして説明しようと思います。
良く調べたら、ニレコの発行済株式総数は1千万株ちょっとで、1単元が1千株なので、大してデフォルメした事になりませんが、単元株の説明はパスしたいし、端数を完全に無視した方が言いたい事を伝えやすいと思うので、1万株モデルでやります。ニレコ「型」の問題点が説明できれば良く、ニレコそのものである必要もありませんから。
でも、今は忙しいので、本文は週末以降になります。既に東京地裁の保全異議申立にも決定が出ていて、かなり後出しジャンケンですけどね。