脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』

痛いニュース(ノ∀`) : 日本人記者、マティス国防相にコメント求め突進→SPがブチ切れて突き飛ばす 外人記者「拳銃所持してるのにありえない」 - ライブドアブログ
世界に恥をさらすな国賊ども。


 社内状勢によりどうも宅建の資格取らなきゃいけなさそうな雰囲気に。このバカはいくつ資格勉強を半端で挫折させんでしょうか、今から楽しみです。


競馬進捗・・・H29収支-7230

お別れよ好きだった人元気でね

 十月四日早朝、鳥取県境港市、蜷山の中腹で少女のバラバラ遺体が発見された。身元は市内に住む中学二年生、海野藻屑さん(一三)と判明した・・・どこにでもあるとある悲劇の物語。


 特異なタイトルと各所での高評価で有名な本作をようやく今頃読んでみました。ラノベ出身の出自だけあって、きっちりたったキャラと読みやすい文体で非常な取っつき易さで描かれる、あらかじめ約束された悲劇へとひた走る硬質な透明感のあるなんとも物悲しい絶望感が出色。なお、30代男子としては、感情移入対象が、どうしても主人公二人より脇役の男どもになってしまいます。青春ど真ん中の花名島正太、モラトリアムの住人山田友彦、元少年の担任の先生。三者三様の空回りが何とも胸を打ちます。
 個人的には、この作品が単なるエンタメ作品にとどまらずブンガクたりえているのは、思春期特有の全能感と無力感を「砂糖菓子の弾丸」という比喩で描き切ったことにあると思います。「砂糖菓子の弾丸」を討ち続けている少年少女も、実弾を装填せざるを得なくなった大人たちも是非読んでもらいたい一篇です。

ぎゅっとどこかで間違えて

 30半ばも過ぎてつくづく思うのは両親の偉大さ。この年になって、更に福祉関係なんて仕事をしてると嫌でも目に付くのが、機能不全を起こした家族とその犠牲者たる子供たち。努力をしようにも才能を伸ばそうにもその土台すら準備してもらえないという理不尽に偽善ではなく心が震えます。願わくは、自分も自分の子どもに自分の両親が用意してくれたような、「成功も失敗も人の所為にはできない」環境を準備してあげれたらいいなあと。まあ、それ以前に環境をお膳立てしてあげるべき存在を手に入れれるかどうかの方が、目下の課題ですけど。

WARP

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帰って来た今日の一行知識

アダルトチルドレン」は「大きな子供」や「子供のままの大人」という意味ではない
「Adult Children」を正確に意訳すると「問題家庭で子供時代を過ごしてしまった成人」って意味*1になります。日本語だとどうしてもアダルト(大人)なチルドレン(子供)って誤読しちゃいますよね。ああ英文和訳は難しい。

*1:語源が「Adult Children of Alchoholics」(アルコール依存症患者の下で成人した子供たち)なのを鑑みると分かりやすいかと。