近刊の下記の本*1の著者、ケン・オーレッタ(Ken Auletta)が、フォーチュンに「10 things Google has taught us」という記事を書いている。
Googled: The End of the World As We Know It
- 作者: Ken Auletta
- 出版社/メーカー: Penguin Press
- 発売日: 2009/11/03
- メディア: ハードカバー
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その10のこととは以下の通り。
- 情熱が勝つ
- 集中が必要
- スティーブ・ジョブズは、かつて、集中とは、集中するものにイエスと言うことではなく、それ以外の100の優れたアイディアにノーと言うことだ、と述べた。
- メディア界の大立者のバリー・ディラーと会議していた時も、ペイジはPDAから顔を上げようとしなかった。彼は礼儀よりも集中を優先したのだ、とディラーは振り返る。
- ビジョンも必要
- ビジョンなくしては、集中した情熱も電池のない装置に過ぎない。
- グーグルのビジョンは、全世界の情報を利用可能にする、と、顧客最優先。
- チームの文化は不可欠
- 技術者を王様として扱え
- シリコンバレーの企業において技術者は、TVにおける脚本家であり、映画における監督であり、本における著者である。
- 顧客を王様のように扱え
- すべての企業は味方であると同時に敵である
- ヒューマン・ファクターを無視するな
- 企業経営者はしばしば論理的でない決断をする。それがヒューマン・ファクター。
- グーグルも例外ではない。利用者の信頼を勝ち得て、チームワークの文化を作り上げ、長期的に物を考える点では賢かったが、その半面、古いやり方は大抵間違っている、という思い込みは馬鹿な間違いをもたらした。
- すべての本を直ちにデジタル化できると考えたこと、および、広告を新聞やラジオよりもうまく売る方程式を見つけられるだろうと考えたことは、グーグルの馬鹿な間違いだった。
- 著作権、プライバシー、政府の懸念といった紛争の火種をうまくよけられない点でも、グーグルはそれほど賢明ではない。
- 確信などというものはない
- 現在グーグルは難攻不落のように思われるが、10年前はAOL、ないしAOL=タイムワーナー連合軍がそうだった。
- 「イノベーションのジレンマ」のクレイトン・クリステンセンは、マイクロソフトが様々な成長分野に投資していても、ウインドウに代わる商品を生み出せていないことを指摘する。そして、グーグルのユーチューブやアンドロイドやクラウドコンピューティングへの投資も同じことになっているのではないか、と懸念する。
- 「人生は長いが時間は短い」
- これはエリック・シュミットの言葉:
- 「我々の記憶力という面では、人生は長い。非常に素早く動かねばならないという面では、時間は短い。しかし、私にとって最も重要なことは、人生には物事を解決する力があるということ。我々は、3〜4年前に何が問題だったかすぐに忘れてしまう。だから、私の人生観というのは、すべての問題は機会だ、ということ。」
- これはエリック・シュミットの言葉:
*1:techcrunchでも紹介されている。