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himaginaryの日記

2012-04-24

都市の産業が偏るのは良くないのか?

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という点について論じた記事をEd Glaeserが書いているMostly Economicsタイラー・コーエン経由)。


そこで彼は、産業の集積を重視する経済学者としてアルフレッド・マーシャル、ケネス・アロー、ポール・ローマーの3人を挙げている。一方、産業の多様性を重視する論者としてジェイン・ジェイコブズを挙げている。彼自身が20年ほど前に両者の主張を検証する実証分析を行ったところ、ジェイコブズに軍配を上げる結果が得られたという。


今回、改めて同様の分析を行ったところ、以下のような結果が得られたとの由。

  • 1977年から現在までの期間について300都市を調査。産業集中度を表わす指標として、1977年時点の各都市における上位4産業の賃金シェアを用いた。
  • その結果、集中度が高いほど、1980-2010年の人口の伸び率も、1980-2000年の実質中位所得の伸び率も低いことが分かった(実質中位所得の終了期が2000年になっているのは、2010年のセンサスの変更が同年における比較を困難なものとしたため)。
  • 最も分散化が進んだ都市は、人口にして60%以上、所得にして25%以上の成長を成し遂げた。逆に、最も分散化が進んでいない都市では、人口の伸びは23%以下、所得の伸びは16%以下に留まった。
  • 1月の気温、平均的な企業規模、製造業雇用比率、大卒人口比率、といった成長に関連する要因をコントロールした場合、10%集中度が高まると、1980-2010年の人口成長は3.3%低まり、1980-2000年の所得成長は3%低まることが分かった。
  • この結果は統計的に有意経済的にも意味があるものの、他の要因に比べさほど重要度が高いわけではない。例えば1980年時点の大卒人口比率が10%高いと、1980-2010年の人口成長は18%高まり、1980-2000年の所得成長は8%高まる。従って、産業の多様化よりも学校教育の方が重要。

この結果を踏まえてGlaeserは、ニューヨーク金融業への依存比率を減らした方が良いが、それは金融業を毀損するような形ではなく、他の産業をもっと振興するような形で行うべき、と提唱している。

tobetobe 2012/04/25 16:10 マンハッタンだけが頭にあるのでしょうか。ブルックリンやブロンクスの産業が金融主体だというのはきいたことがありません。
ハドソン川のむこうのニューアークでも。
となるとマンハッタンの産業の多様化ですか?あの限られた土地で?金融業者が多いから家賃も高いのに?無理でしょう。
中小企業が賄える家賃相場の土地じゃないと金融業のシェアを効果的に下げるような産業政策は成り立ちません。
そういう条件がありませんよニューヨークには。金融業者が多いからこそ家賃も高いのですから。
もしマンハッタンでなくニューヨーク市全体となると今度はマンハッタンの金融に比して産業の多様化が可能な地理的広がりがどうかという問題が出てしまいます。
金融業の所得を希釈化するなら、日本の首都圏のように巨大化させるわけですか?としたらあまり利口なやりかたとは思えませんが。特にアメリカの社会構造では。

とおりすがりとおりすがり 2012/04/26 11:04 ↑Glaeserはしばしばゾーン規制を批判しており、おそらく高層ビルをもっと建てて土地を生み出せと言いたいのではないでしょうか?

山形山形 2012/04/28 01:55 tobe説は何を言いたいのかよくわからないんですが、たぶん金融業は狂ったみたいに稼いでいるトレーダーとかがいるので、賃金シェアで見るとブルックリンやブロンクス含めても金融業が優位になると思いますよ。あとマンハッタンの家賃が高いのは別に金融が多いからではなく、とおりすがりの人が指摘しているように供給制約がかかっているからです。一方で、マンハッタンは賃金シェアではなく事業所数で見れば、結構多様なはずですよ。グレーザーの主張は、「多様性」なるものを何で見るべきかとか、批判はできるとは思います。が、tobe 氏が何を言いたいのかよくわかりません。