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himaginaryの日記

2016-01-01

2人がただ率直に異なる意見を持つことはもはや不可能なのか?

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昨日紹介したクルーグマン批判に対し、Tim Taylorが反論している。反論のポイントは概ね以下の通り。

  • クルーグマンは長期停滞論を需要不足の問題としているが、それは自明ではない。長期停滞論を1938年に創始したアルヴィン・ハンセンは、投資不足が継続的な停滞をもたらすという彼自身の懸念について、以下の3つを理由として挙げていた:
    1. 発明の不足
    2. 新たなリソースの発見の不足
    3. 遅い人口成長
  • 即ち、長期停滞論の創始者その人が、需要量だけではなく、発明や開発のためのリソースが発明のインセンティブに影響すると考えていた。今日の長期停滞について論じる者の多くも、需要以外の側面について論じている。

この反論の中でテイラーは、クルーグマンから自分に向けられた「cowardly, subject-changing, evasion, dereliction, etc.」という批判の言葉を何度も繰り返して怒りを行間に滲ませており、表題の疑問(原文は「Isn't it possible any more that two people just honestly disagree?」)を投げ掛けている。

*1:それぞれ1981年の25.8%から1988年の41%への約15%ポイント、2001年の32.5%から2008年の40.5%への8%ポイント、1930年の18%から1940年の44%への26%ポイント。

*2:42.3%から106.2%の54%ポイント。

*3テイラー自身はこの言葉を使っていないが、意味合いとしては明らかにその言葉に相当する反論を展開している。

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