みうらゆうのうらはてブ『ちょびっと試される。』 このページをアンテナに追加 RSSフィード

新聞・ブログ等の記事に対するファーストインプレッション。
だもんで、間違いの指摘・追加情報など大歓迎。
興味が続いたり、情報が集まれば本ブログでも採り上げるかも。

2005-06-24 子どもにはまず文章を書かせろ

『星の王子様』をめぐる岩波書店の対応

http://www.asahi.com/culture/update/0623/001.html

▲朝日新聞に「『星の王子さま』新訳書名で要望書 岩波書店」との記事。『星の王子さま』原著の著作権が切れたために、それまで岩波書店の独占出版だったのが数社から新訳で発売されることになった。ところが この邦題も元祖岩波版の翻訳者・内藤濯氏の創意の賜だったらしい。よって新訳には この題名を使うべきでないのでは──との問題提起が岩波書店から出ていたのだが‥‥。▲結局、岩波書店が“大人の対応”をすることで決着する感じ。もともと題名には著作権が発生しないので強く出ることも叶わなかったという事情はあるにせよ、内藤氏の創意に敬意を払うべきという岩波側の主張に私は共感する。この事実を本の扉裏や あとがきに明記すること(これ自体は大した手間じゃなかろ)で、あんなにも魅力ある題名を問題なく使えるようになるのだから、ぜひ後発出版社には応じて欲しいところ。宝島社は応じるとのこと。論創社では既にあとがきで触れていて、扉裏に関しては相談中だとか。文化の担い手を自負するのであれば是非。▲文化への敬意について考えるとき、その対象は必ずしも著作権のとイコールではない。著作権が発生しないから蔑ろにしても良いというものじゃないんだ。そのあたりは忘れないようにしなきゃ。

P2P と音楽配信の勝ち負けって何?

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/24/news031.html

ITmedia に「音楽ダウンロードは依然 P2P が有料サービスを圧倒??米調査」との記事。そりゃ音楽配信より P2P の方が強いだろう。タダだから。まして音楽配信はまだ黎明期にあり、決定版のサービスも登場していない (iTMS ですら まともな競争が始まってない上、サブスクリプション すなわち期間定額型のサービスとの対決も済んでいない)。まずは P2P 利用者(の一部)をどれだけ音楽配信に呼び込めるかを試行錯誤する段階にある。P2P ダウンロード数は潜在的需要と見るべきだ。▲仮に音楽配信を利用する人間が増えたとしても、並行して P2P を使っていく可能性は考えておいた方が良い。 P2P で試聴してみて、音楽配信で買うということだって出来る(サブスクリプション型サービスが一般化すれば流れも変わるか?)。そうなればますます P2P のダウンロードの方が音楽配信のそれを上回るに違いない。

海賊版対策が横道に逸れなきゃ良いんだが

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/24/news026.html

ITmedia に「世界の音楽CD、3分の1は海賊版??業界団体報告書」との記事。こういうデータを世界全体で平均化することに意義を感じないのだが。中国を始めとした幾つかの国で海賊版の率が高いことは調査で判っているのだから、それを減らしていくことに徹すべきだろう。「世界の音楽CD、3分の1は海賊版」なんて意味の無い数字に踊らされる必要はない(っていうか、この数字が少なく感じるのは私だけか?)。

子供に文章書かせるのは賛成だが、それで終わらせるなよ

http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20050623nt0b.htm

http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20050614nt07.htm

▲YOMIURI ONLINE に「子供にブログぅ?!…ブロガーたちが大ブーイング」との笑える記事。とうとうネットでの反応が新聞に載る時代になったか。もともとは総務省の提案を報じた記事「子どもはみなブログを持て!」が発端。それが はてなブックマークや 1470.net で多く採り上げられ、しかも異論続出だったという話。記事によれば「都内のネット系雑誌編集者」から情報が寄せられたという。▲この記事で最も笑えるのは、総務省の担当者にコメントを求めているところ。「政策に対する反応がリアルに見られるのは貴重だが、これほど反発の割合が多いと傷つく」だって。はてなブックマークでも早速ツッコまれていた。いやはや。▲ところで私としては読売にツッコんでおきたい。続報の最後の方にこのような一文がある。「学校ごとの安全なネットワークで、小中高校生のだれもがブログを利用できるようにすべきという提言は、予定通り盛り込まれるという」。──何? 「学校ごとの安全なネットワーク」で? こんな表現は元記事(「子どもはみなブログを持て!」)には載ってなかっただろう。▲インターネットでのブログが前提となっているように読めたからこそ異論が出た訳で、実は読売記事の不備で総務省担当者を「傷つ」けたってことなんじゃないのか? 面白半分に記事を載せてる場合じゃなかろ。

寝言も休み休み言え

http://www.famitsu.com/game/news/2005/06/23/103%2C1119517890%2C40613%2C0%2C0.html

▲『ファミ通.com』 で気になる記事。「議員連盟とゲーム業界の意見交換会が実現」。以前ちょっと話題になった(?)ゲーム・キャラクター・デジタルコンテンツ議員連盟の話。「ゲーム協会関係者」と意見交換会をしたんだとか。焦臭いねぇ。議連に入ってる議員がどれだけ原則論に立ち返れるかが見ものだが、ただゲーム業界の言いなりに施策を講じていくようになれば民主党への(ただでさえ低い)評価をも失墜させることになろう。▲そもそも議員側の認識が「前を向いた経済の騎手たちと新しい政治の体質でやろうとしている人間が関係を作って、みなさんの業界がより発展するための共同歩調を取っていかなければいけません」だもんな。新しい利権づくりの一環ですか? しかもゲーム側で出した要望のひとつが「デジタルコンテンツにおける中古商品」だぞ。おっさん、この期に及んでまだ言ってるのかい。▲中古売買については既に最高裁で判断がついてるし、法制小委の検討事項から あっさり除外され、知的財産計画からも消えた。それでもまだ言ってるってのは、「前向き」ならぬ後ろ向き以外の何物でもない。業界の「振興」だけを目標とした施策がどんな酷い状況を生むかは音楽の例を見れば明らかだが、ゲームの場合はそれをせぬまでも酷い現状じゃなかったか。業界に金を落とすのは誰なのかを真剣に考えるべきだろう。ものを作れば自動的に金が入ってくるとか思っとるのか、こいつらは。

社会問題をヒップホップの所為にする愚

http://www.barks.jp/news/?id=1000009182&v=f

▲『BARKS』 というサイトでの記事。「オアシスのノエル『若者の暴力行為はエミネムのせい』」。社会問題を一部の音楽ジャンルの所為にする愚。何十年か前のイギリスでは当のロックミュージックが何かと槍玉に挙げられてたと聞いているのだが(例えばビートルズとか)、今のミュージシャンにはそういう意識は無いのかねぇ。いつも新興勢力が攻撃される繰り返しだったのに。自分が多数派の中にいると錯覚してる図が痛い。ロックばっか聴いてるとバカになるぞ。▲まぁ好き嫌いを言うのは自由だろうけどね。私もラップは嫌いだ(笑)。しかし言って良いことと悪いことがある。「あいつらに直接責任があるとは言わねえけど、結局、若いガキが人を刺すってことが起きてるだろ」は「ゲーム脳」と同じレベルの発言だ。無根拠・無考慮・無責任。

「共謀罪」審議入り

http://www.asahi.com/politics/update/0624/004.html

▲朝日記事「犯行前の謀議だけで訴追 『共謀罪』24日審議入り」。政府・与党の更なる横暴が実行に移される。これに関して自民党内で反対意見が出ていないとすれば由々しきことだが、果たして。「共謀」しただけで罪になり、実行前に自首した奴だけは許されるってのはおかしいだろ。ってか、違憲じゃねえのか。民主党には、この箇所を潰すつもりでしっかり反論してもらいたいものだ。▲ヘタすりゃ、犯罪ものの小説(あるいは漫画でも映画でも何でもいい)の筋を「共謀」しただけでタイホだろう。

「総務省への反発」に俺をカウントしないでくれ

http://deztec.jp/design/05/06/24_blog.html

http://d.hatena.ne.jp/himagine_no9/20050615#p5

http://d.hatena.ne.jp/himagine_no9/20050624#p4

▲珍しく はてなダイアリーの方にトラックバックが来てると思ったら、読売記事「子どもはみなブログを持て」に関連したもの。徳保隆夫氏による「『情報フロンティア研究会報告書(案)』を読む」との記事。まぁ原文に当たらないで書いてるブロガーの代表(記事 URL を列挙したうちの一つ)みたいに うちの記事の URL も書かれているのだが、こちらとしてみれば、どうも揚げ足を取られた気分だ(もしくは当て擦り)。▲トラックバックを貰った徳保氏の記事にある、「6月中を目処に最終報告書を取りまとめている同会を取材した読売新聞は 6月14日、 キャッチーな見出しをつけて軽い記事を書き、日本のウェブロ(原文ママ)界隈に総務省への反発を生み出しました。同月 23日、 今度はブロガーの反発を報道、またもや波紋を広げています」との要約は正しいと思う。今回の騒動の原因は総務省の側にあるのではなく、読売新聞の側にある。▲では、新聞記事を起点としたブロガーの反応をどう考えるか。いやどうもならんわな。新聞記事に対する反応でしかないのだから。これで総務省に対して批判を加えるのなら原文を読み込むことが必要だろうが、(うちの場合は特に)“新聞記事の内容が正しければ”とのスタンスで書いているに過ぎない。間違いを指摘されたり、追加情報を示されるのなら喜んで受けるが、 表紙+61ページ (計62ページ) の資料を読まされるほど「総務省をくさす」必要も感じないし、この話題の優先順位が高い訳でもない。▲いや こんなスタンス、『試される。』の方じゃ採らないがね。

謎工謎工 2005/06/25 18:54 ゲーム議連の話は出来れば触れないでおこうと思っていたのですが、発起人の樽井良和衆議院議員とは一昨年の選挙を当方の志願により手伝って以来の縁です。と言うのは、樽井議員は中古ゲームソフト販売店オーナーと言う異色の肩書き(当然、この業種からの国政参加は史上初)を持っておりまして、先月末に再開した折にゲーム議連の構想についても話し合ったのですが「現座のゲーム業界は『国内市場はとにかく縮小しなければそれでいい』みたいな後ろ向きの姿勢に徹してしまっているので停滞が続いているが、お客さんの中には業界をより良くする為のアイデアを持っている人も必ずいると確信している。小売業はメーカーよりも直にお客さんと接する機会が多いと言う利点が有るので、お客さんから集めたアイデアの中で『これは!』と言える物を思い切ってこちらの側からメーカーに提案するぐらいの気で取り組みたい」とのことで、その内容は十二分に納得出来る物でした。そもそも、小売業もエンドユーザーも業界の発展・活性化を願う心は同じであり、残された条件はメーカーの意識変革しか無いのは自明だと思うのですけれど。

himagine_no9himagine_no9 2005/06/26 06:19  書き込みありがとうございます。
 謎工さんにしてみれば(個人的な関係もあるから)発言を躊躇されていたのでしょうか。しかし私にとっては非常にありがたい情報ですよ。ゲーム議連側の考えって殆ど伝わって来てないじゃないですか。ファミ通でのインタビューでも、アツさは伝わってくるけど無難な発言に終始した感じ。具体的な話はこれからなんでしょうが、これが出てこないうちは判断つかないものです。謎工さんの話でようやく、少々安心して見ていられそうだと思えるようになりましたよ。
 不安が残るのは、ゲーム業界側の意識です。「残された条件はメーカーの意識変革しか無い」と本当に考えているのか否か。もちろん業界の全員が全員 同じ考えとは到底思いませんが、ファミ通の記事に見られるゲーム業界側の発言が旧態依然としているのをどう見るべきでしょうか。何だか、自分たちの希望ばかり並べ立ててるように見えます(有害図書問題については今ホットな話題ですから別としても)。
 動き出したばかりの団体に言うのも何ですが、ゲーム議連側から何かアピールしていく方法は無いものでしょうか? せめてエンタメ議連の時のようにサイトを用意するだけでも違うんでしょうけど。そして謎工さんが明らかにしてくれた樽井議員の考えに近いものが読めるようになっていれば、興味を示すのは私だけじゃないと思います。