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2005-07-30

Roger McNamee

IT ConversationsでベンチャーキャピタリストのRoger MacNameeの表題の講演を聞いた。表題のリンク先でMP3ファイルがダウンロードできる。Software 2005という今年4月のイベントでの講演で、内容は同名の同氏の本の内容に沿ったものである。

内容を書こうかと思っていたら本ならびに講演について梅田望夫氏のブログで書かれていて、講演全体の筆記録へのリンクもある。私がvalue addできる余地はあまりないと思うので、ここでは書かない。

どんな分野であれ専門的な仕事をする人には聞く価値のある内容だと思う。講演は30分足らずで、彼の本の要点を彼自信の口から聞けるというのは意味があると思う。筆記録があるので英語の勉強にもいいかも知れない。

2005-07-28

Reinventing Radio

IT Conversationsで配信されている表題の講演を聞いた。表題のリンク先でMP3ファイルがダウンロードできる。ETech 2005というイベントでおこなわれたものである。イギリスのBBCの人の講演で、内容は彼らが行っているラジオにネットワークを活用する取り組みについてである。私は日本の状況を知らないが、素晴らしい取り組みだと思った。日本のラジオ関係者にも大いに参考になるのではないかと思う。4月に行われた講演なので関係者にはすでに耳に入っていることとは思うが。以下、印象に残った点を紹介しておく。

  • イギリスではラジオの聴取が増えていて、去年テレビを抜いた。(注:たぶん、国民全体のラジオの総聴取時間がテレビの総視聴時間を上回ったということでしょう)。聴取時間は第2次世界対戦後で最高を更新している。
  • 大人の10人中9人が普段からラジオを聴いており、1週間の総聴取時間は10億時間に上る。BBCはその中で主要な位置を占めており、全部で10チャンネルを持っている。内訳は地上波が5チャンネル、衛星など地上波以外が5チャンネルである。
  • BBCラジオのインターネットのライブストリーミングの1週間当たりの総聴取時間は600万時間、オンデマンド・ストリーミングは400万時間になる。
  • 聴取時間が増えている要因としては規制緩和、提供形態の多様化(インターネットや衛星、3G携帯電話など)、ラジオは別のことをしながら聞けることなどが考えられる。
  • 番組へのリクエストや反響は携帯電話のメールで送られてくるものが一番多く、1ヶ月に50万通がBBCに寄せられ、その数字は伸びている。(注:日本の携帯メールより単純で、題名はなし、内容は160文字まで、送り先は多くの場合電話番号で、携帯電話同士にしか送れない)
  • より双方向性の高いラジオ番組の試みとして、携帯メールによるリクエストを10時間に渡って流すことをこれまでに3回やって、好評だった。メールの内容は、アーチスト名、曲名、自分の名前、その曲を誰に贈るか、である。リクエストを受信してまとめるシステムを作り、曖昧マッチングの機能を組み込んだ。綴りの間違いや、「7」か「seven」かといった表記のゆれを吸収するためである。これによって、同じ曲へのリクエストをまとめて、リクエストした人の一覧を読み上げることができるようにした。
  • 別のサービスとして、ラジオを聴いていて気に入った曲があったら携帯メールを送っておき、後でBBCのウェブサイトを開いて自分の電話番号を入れると、自分が印を付けておいた曲の一覧が見られるようにしている。メールにはsummerのように自分の決めた分類の言葉を入れてもよく、そうすると、自分のウェブページで分類ごとの曲の一覧が見える。
  • 聴取者だけでなく、BBCもそのデータを活用している。まず、リアルタイムで流した曲がどれくらい好まれているかが分かる。更に、どんな分類の言葉が付いているかも分かる。更に、分類ごとの曲の順位や、更にアーチストの分類もできる。
  • 別の試みとして、ラジオを聴くことをもっと社会的な営みにするための模索も行っている。家庭でのテレビの視聴やラジオの聴取、友達同士でビデオや映画を見ること、コンサートを聴くこと、スポーツ観戦などメディアの消費は多くの場合社会的営みである。インターネットでのラジオの聴取をもっと社会的営みにすることはできないだろうか。その試みの一つとして、自分が聞いているストリーミングを別の人も聞け、その人が別のストリーミングを選んだら、自分も同じストリーミングを聞くようなインターネットラジオチューナーソフトを試作した。構想としては、自分が気に入った発言や曲が流れた後に、別の人に拍手の音を送れるような機能も考えている。

2005-08-01追記

O'Reilly Radarこのエントリでも取り上げられている。その中でこのPDFファイルが紹介されて、これはたぶん講演の中でも一部が使われたのであろう。

2005-09-03追記

Internet Watchこの記事で、BBCのポッドキャストやその他のインターネットの活用について言及されている。

2005-07-26

Database Requirements in the Age of Scalable Services

IT Conversationsで配信されている表題の講演を聞いた。テーマはデータベースをいかにスケールさせるである。表題のリンク先でMP3ファイルがダウンロードできる。講演者のAdam Bosworthは現在Googleで働くデータベース分野ではたぶん著名な開発者なのだろう。XML Queryの標準化作業にも関わっているようだ。以下、印象に残った点を紹介しておく。

  • Googleは安価なハードウェアでサービスを構築している(注:具体的には普通のPCだと聞いていますが確認したわけではありません)。大雑把に言って100万ドルで、2テラバイトの主記憶と1ペタバイトのディスク領域を備え、毎秒5万回、1日10億回のアクセスに対応できるシステムが構築できる。通常のデータベースでは同じ金額のシステムではそれだけのアクセスに到底対応できない。Googleのシステムがなぜそれだけのアクセスに対応できるかと言えば、インターネット検索は問い合わせの内容が単純で、並列化によりリニアに性能を上げることが可能だからである。
  • Googleは単純な力任せの解決を旨としている。Google検索で綴りが間違っているときに正しい綴りの予想が表示されるが、それは高度なスペルチェックアルゴリズムがあるわけでもシソーラスの専門家の力を借りているのでもない。ユーザーの入力から綴り予測のデータを作っているだけである。綴りを間違ったために検索結果が思わしくなかった場合、ユーザーは正しい綴りで検索をしなおす。そのデータを使うのが最もうまくいくのだ。
  • ウェブはコンテンツを提供するしくみとして大成功を収めている。データに対して同様の位置付けのしくみが望まれている。そのための標準化の動きがあるが、成功しているとは思えない。XML Queryの制定には4年を要し、それはとても複雑でスケールしない。ウェブがスケールしているのは単純だからである。設計に4年を要するようなものは何か間違っている。
  • 現在に至るまでデータベースサーバーとクライアントの間の通信プロトコルに標準はない。ウェブにおけるHTTPとHTMLに当たるものがデータに対してできれば世の中が大きく変わる。RSS2.0とAtomは本質的に同じものでこれらがデータにおけるHTMLのような存在になれる。a9.comの検索APIがデータに対するHTTPとしての有力候補で、検索結果はRSSで返す。検索内容は単純なものに限定されるが、だからこそスケールさせられる。
  • データの意味付けの標準化が可能だとは思えない。データの意味付けについて同じ会社の人でも意見が一致しているのを見たことがない。何億人ものインターネットユーザーが1つの意味付け標準に従うとは到底信じられない。意味付けはアプリケーションに任せるしかない。

2005-07-24

Participatory Panopticon

IT Conversationsで配信されている表題の講演を聞いた。表題のリンク先からMP3ファイルがダウンロードできる。講演の内容は、多数の市民が自主的・積極的に監視に参加する高度監視社会を予見するものだ。刺激的な内容だが、講演者の言うように技術の進歩による当然の帰結かも知れない。

話はまずカメラ付き携帯電話が現在 社会にどのような影響を及ぼしていているかから始まる。今や世界的にカメラ付き携帯電話は普及している。2004年にニューヨークで開催された共和党全国大会では、デモの規制に違反して逮捕される人が続出した。そして、警察は証拠映像を裁判所に提出した。しかし、デモ参加者の多数が自分の携帯電話で逮捕の様子を撮影していた。その結果、警察の映像は都合よく編集されたものであることが明らかになり、逮捕者の多数は無罪となった。

別の話として、途上国での医療への利用の可能性の話もあった。スイスの皮膚科医が携帯電話のカメラによる皮膚の潰瘍の診断の成績を通常の診断と比較した結果、94%結果が一致したそうだ。

こういった技術の行く先として、常時携帯可能な小型のコンピュータと小型のカメラを身につけることにより、自分が見ているもの、聞いているものを常に記録することが可能になる。既にそのプロトタイプはある。まだまだ実用にはならないが、十分な性能になるのは時間の問題だ。そのような装置は記憶を助ける装置として非常に便利で、大いに普及が見込める。確実で褪せることのない記憶能力は非常に魅力的だからだ。しかし、人間の記憶は曖昧で時とともに失われていくという前提が崩れると新たな問題や摩擦が予想される。

2005-07-16

Ten Essential Development Practices

彼を知らなければPerl使いのモグリであろうDamian Conwayが、プログラム開発で推奨される10の実践項目を表題のリンク先で説明している。Perlを使わない人にも読む価値がある内容だと思う。すべての項目がPerlだけでなくプログラム開発一般に言えることで、具体的な実践方法はPerlについて書いてあるからである。この内容は彼が最近出した本Perl Best Practicesからの抜粋である。

挙がっているのは以下の項目だ。

  1. モジュールを作る際はまずインターフェースを決める。そのモジュールを使ったプログラムを書いてみる。それは説明文の中の使用例にも使えるし、テストプログラムにも使えるので無駄にはならない。
  2. 実際にコーディングを始める前にTest::Simpleモジュールなどを使ってテストプログラムを作る。
  3. モジュールやアプリケーションの説明文の雛形を作っておく。説明文を書く気になれない理由の1つは白紙の状態から書くのは敷居が高いことである。
  4. rcs, cvs, subversion, Perforceなどのバージョン管理システムを使う。
  5. コマンド行インターフェースに一貫性を持たせる。
  6. 開発チーム全体でコーディングスタイルを決め、それをperltidyで自動的に適用する。
  7. コードを短い「段落」に分け、段落の最初にコメントを入れる。段落と段落の間には空行を入れて読みやすさを向上させる。
  8. 例外事項発生時は特別な戻り値を返すのではなく、dieやcroak (Carpモジュール)を使ってサブルーチンを終了する。呼び出した側がそれを想定していなければプログラムの実行が終了するし、それに応じた動作をしたいのであれば、呼び出す部分をevalブロックで括ればよい。
  9. バグが見つかったら、実際の修正に入る前にテストプログラムにそのバグを発生させる部分を加える。
  10. 最適化するのであれば、実際のデータを使ってベンチマークテストをおこなう。

Jonathan Schwartz

IT ConversationsでSun Microsystemsの社長John Shwartzへのインタビューを聞いた。表題のリンク先からMP3ファイルがダウンロードできる。

1時間くらいのインタビューの中で、印象的だったのは、人の上に立つものは皆ブログを持つべきだと主張していることだ。部下が数人だろうと数万人だろうと自分の考えを伝えるのにブログほど優れた道具はない。組織のピラミッドで伝言ゲームをしている場合ではない。ブログなら部下に直接メッセージが届けられるし、直接フィードバックを受けることができる。

そして彼は会社の中と外を区別したくないので、インターネット上のブログのみを使っているそうだ。

2005-07-14

The Arms Trader

This American Lifeというアメリカのラジオ番組の表題の内容を聞いた。911テロ事件以後、アメリカのテロ対策が予防に力を入れている。予防活動の成果として連邦政府が引き合いに出す1つの事件についての報告だ。難易度はやや高めですが、かなり面白いと思った。表題のリンク先に、その紹介とReal Mediaストリーミングへのリンクがある。有料でMP3の配信もある。以下、概要を紹介する。

70歳でインド出身、イギリス国籍のヘーマント・ラカーニが2005年4月23日にテロリストの支持者として有罪の評決を受けた。ロケット弾をテロリストを名乗るFBIのおとり捜査官に引き渡したことで逮捕・起訴された結果である。この事件はアメリカ愛国法の見直しの際にテロ予防の成果として挙げられている3事件のうちの1つである。

石油事業の出資者を求めていたラカーニに対して、パキスタン出身のおとり捜査官は最初、ビジネスマンとして接触した。そして、武器を売ってもらえないかと持ちかけた。ラカーニは潜水艦やプルトニウムでも扱えると答えた。そこで、対航空機用ロケット弾200発の取引をすることになった。実際の取引に先立って、ラカーニはロケット弾を扱えることを示すために、まず1発だけ売ることになった。そういった話がまとまった時点で捜査官はアフリカのテロ組織に属していると伝えたが、ラカーニは意に介さなかった。

翌週にはロケット弾を渡すとの約束だったが、1年以上たっても引き渡されなかった。おとり捜査官は頻繁に催促をし、いつでも決まって「すぐにでも届く」とラカーニが答えていのだが。しびれを切らしたFBIはロシアの捜査当局に依頼してにせの武器商人に、本物のロケット弾の爆薬だけ抜いたものをラカーニに渡させた。ラカーニはそれを受け取り、おとり捜査官に渡したところで逮捕された。

ラカーニは実際に武器の合法的取引の経験はあるが、武器商人とは言えない人物だった。暗視ゴーグルも知らない、ロケット弾の現物を見たこともなければ操作方法も知らなかった。テロリストは入手経路の発覚を防ぐために武器のシリアル番号を消すことも知らなかった。プルトニウムについても実際には無知だった。また、ロケット弾の仕入れでは、本来必要な手続きを知らないし、売り先がテロリストであるにも関わらず自分の本名を仕入れ先に伝えていた。

ラカーニはロケット弾をFBIが手配した仕入先から仕入れて、FBIのおとり捜査官に渡しただけだ。FBIの手引きがなければ仕入れられなかった可能性がかなり高いし、実際にテロリストに売ったわけでもない。

ワシントンポストの調査によると、911テロ事件以降、テロ活動で起訴された400人以上のうち、テロ活動で有罪になったのは39人で、うち14人がアルカイダとの関連が認められている。ラカーニはその14人に含まれている。

2005-07-13

途上国への情報技術の普及についてのパネル討論

IT Conversationsで表題の内容のパネル討論を聞いた。今まで聞いたパネル討論の中で最高のものだった。英語も比較的分かりやすいのでお勧めである。表題のリンク先でMP3ファイルのダウンロードができる。

源題はGlobalization of Technology Panel だが、これは内容を的確に表してはいないのでこのエントリの表題は上記のようにした。別の言い方をすれば国と国の間のデジタルデバイドを解消するにはどうするかの討論である。表題のリンク先にいろいろ情報は出ているが、以下は私が聞き取った範囲での内容の紹介で、Webページの情報と重複や食い違いがあるかも知れない。

パネラーとしてはまずマサチューセッツ工科大学メディア研究所代表のニコラス・ネグロポンテ氏が登場する。氏は1台100ドル以下のノートコンピュータを作って途上国の子供の教育に使うというプロジェクトを進めている。学校で各生徒に1台そしてそれを家に持って帰っても使うということで、ノートコンピュータでなければならない。

ノートパソコンの値段の6割は宣伝・流通・管理・利益などである。残りの4割のうちの6割は画面のコストだ。表示面の前面あるいは背面から投影する方式の表示装置が25ドルでできる。そしてパソコンの処理能力の半分はソフトウェアの贅肉に使われている。こういった余分なコストを削ることとスケールメリットとで1台100ドル以下を実現する。2006年に600万台配布する計画だ。100ドルノートコンピュータの材料は安くしなければならないが、これくらいの数が見込めればデバイスメーカーもまじめに話に乗ってくる。

100ドルノートコンピュータに先立ってカンボジアの電気も場合によっては道もない村の子供に1人1台ノートコンピュータを配るという活動をしている。学校に発電機と衛星によるインターネット接続を設置して、学校で充電して家で使う。家には電気がないので、ノートコンピュータが一番明るい照明としてありがたがられることもある。子供たちが最初に覚える英語単語は「Google」だ。カンボジア語のコンテンツは質も量も限られているので子供たちは猛スピードで英語を覚えて英語のコンテンツに接している。

次に登場したのはAMD社のイアン・モリス氏だ。氏はPersonal Internet Communicatorと呼ばれる途上国向けのインターネット端末の責任者である。PICはAMDが進めている計画、fifty by fifteen、つまり2015年までに世界人口の50%にインターネットアクセスを提供する、の一環だ。20Gバイトのハードディスクを備えたPICは現在185ドルで販売されている。画面は別売りで250ドル。現在ブラジル、メキシコ、カリブ海諸国、インド、ロシアで販売している。電話回線やDSL回線とセットにして販売されていることもある。昨年カリブ海諸国をハリケーンが襲った後、現地の販売業者が衛星インターネット接続を備えたトラックにPICを積んで被災地域を回った。その際に、フロリダ州に住む親戚とインターネットで連絡を取れてよかったという人が多く居た。インターネット接続はそれ自体、途上国の人にとっても価値がある。

3人目のパネラーはbridges.orgの創始者テレサ・ピーターズ氏だ。氏は南アフリカのケープタウンに4年半前から住み、貧困層への情報技術の普及活動をしている。現在、No Impact -- Why technology is not making a difference in the development worldと題する本を執筆中である。そして、貧困層には安く単純で小型の携帯情報機器が必要であるとの持論を展開している。具体的には一般的な電子手帳より少し大きいがノートパソコンよりは小さいものを想定しているようだ。貧困地域にパソコンを持ち込んだ際の最大の懸念は盗難だ。携帯機器であればその心配があまりない。また電力消費も少ないので電気がない地域でも使える。20年前に途上国にこれだけ携帯電話が普及するとは誰も予想しなかった。普及の大きな要因は、小型のものを所有できることがある。そのことから考えて、携帯型の情報機器が望まれていると考えている。

これに対してネグロポンテ氏は、現状のノートパソコンには問題が多いと認めつつも教育のためには携帯機器は不向きで、ノートパソコン程度の画面の大きさが必須であると主張していた。

2005-09-17追記

IT MediaにAMDのPersonal Internet Communicator、パナマ上陸と題するPICに関する記事があった。

パナマのPICは、AMDがCable & Wirelessの現地法人と共同で販売し、インターネットアクセスを増強する。パナマのCable & WirelessはPICとブロードバンドアクセスを組み合わせたFacilNetというバンドルで販売する。価格は非公開。

AMDによれば、パナマのインターネットアクセス普及率は現在6%だという。

PICは通信会社が自社のサービスにバンドルして提供していることがあると聞いていたが、その例である。

2005-07-10

Get Me Rewrite

On the Mediaというアメリカのラジオ番組の7月8日の放送を聞いた。その中でオンライン百科事典Wikipediaの7月7日のロンドンのテロ事件の項目が取り上げられていた。表題のリンク先が7月8日放送分のページで、そこの2番目が表題の話題である。そのページからMP3ファイルがダウンロードがでる。

テロ事件が起こってすぐに、そのための項目がWikipediaにでき、刻々と更新されていったという報告だ。そして、それは非常に有用な情報提供の場となっているということだった。重大事件が起こってすぐに項目ができ、有用な情報提供の場となったのは2004年12月のインドネシアの津波以来2回目だそうだ。

続いてWikipediaに関する一般的なことがらに話が進み、以下のようなことが指摘されていた。

  • 複数の人が合意できる事実のみを載せることになっている。
  • 各項目には対応する議論のページがある。
  • ルール違反が起こっても分単位で修正される。項目が変更された際にメールで知らせる機能があるから。
  • 重大事件の際に、テレビでは、新たに報道を見始めた人のために同じことを繰り返し放送するのが、ずっと報道を見続けている人にはわずらわしい。Wikipediaはそれとは無縁である。

2005-07-02

Cyber Dissidents

The Connectionというアメリカのラジオ番組で表題の内容を聞いた。表題のリンク先で番組のストリーミングが聞ける。

言論の自由が制限されている国で活躍しているブロガーを取り上げている。登場するのは英語で現地の情報を発信しているイランとマレーシアのブロガーそれぞれ1人と世界中のブロガーを繋ぐ活動をしているもとジャーナリストだ。近頃英語のメディアではありがちな話題ではあるが、興味深い点が2つあった。

1点目はブログサービスが自動的に行なっている検閲について。アメリカのブログサービスには卑猥な言葉をブログエントリーの題名に使えないような仕組みがあるそうだ。少なくともMSN Spaceではそうしているらしい。そしてMSN Spaceが中国に進出した際には政治的な言葉を題名に使えないような制限を加えたそうだ。もちろん政府の指導のもとに。

2点目はブログ・ジャーナリズムの今後について。読者にはブロガーが信用できるのかどうなのかなかなか分からないので、今後ブロガーの質を調査・評価して公表する団体なり会社なりが出てくるのではないかとの指摘があった。

2005-09-29追記

H-Yamaguchi.netのエントリ「「国境なき記者団」というのもあるらしい」で、「Handbook for Bloggers and Cyber-Dissidents」という本が紹介されていた。たぶん、本ブログ・エントリが取り上げたThe Connectionの内容はこの本も念頭にあって作られたのであろう。そして、cyber dissidentがブログを使うというのは多く見られる現象なのだろう。

Windowsでシンボリックリンク

Windows 2000以降ではディレクトリに対してはUNIXのシンボリックリンクのようなものが作れることを遅ればせながら知りった。ファイルシステムレベルの機能で、ショートカットよりずっとシンボリックリンクに近い。

UNIXからWindowsへ入った人が感じることにWindowsにはシンボリックリンクがないことがある。ショートカットはWindows Explorerの機能なので、プログラムからファイルやディレクトリを参照する際に途中にショートカットを含めることはできない。

Cygwinではショートカットを利用してシンボリックリンクの機能を実現している。しかし、Cygwinのシンボリックリンクはショートカットと同じではなく、Windows Explorerで作成したショートカットはCygwinではシンボリックリンクには見えない。Cygwin上のシンボリックリンクはWindows Explorerでショートに見えるのだが。

NTFSには接合点(junction point)というUNIXのシンボリックリンクに近い機能がある。シンボリックリンクがファイルもディレクトリも扱えるのに対して、接合点はディレクトリだけを扱う。

Windowsに標準で備わっているコマンドでは作成も削除もできないが、無料でダウンロードできるWindows Server 2003 Resource Kit Toolsに含まれているlinkd.exeを使うと作成・削除ができる。試しにWindows XPにインストールしてみたら何の問題もなく終わり、少なくともlinkd.exeは使えた。linkd.exeはWindows 2000 Resource Kitに含まれたのが最初のようでだが、それを探してみても見つからなかった。

使い方はUNIXのlnコマンドとは逆で以下の様式だ。

linkd リンク元 リンク先

たとえば以下により\appsができ、それは\Program Filesと等価になる。

linkd \apps "\Program Files"

コマンドプロンプトのdirコマンドでは接合点は以下のように見える。

>dir | find "apps"
2005/07/02  10:37    <JUNCTION>     apps

>

Windows Explorerでは接合点はディレクトリに見える。また、Cygwinからもディレクトリに見える。

接合点の削除は以下の様式でおこなう。

linkd \apps /d

2005-07-01

Snapshot of eBay

KQED Forumというサンフランシスコの放送局のラジオ番組で表題の内容を聞いた。表題のリンク先で番組のMP3ファイルがダウンロードできる。

インターネット・オークションの元祖eBayが創立10周年で、その歴史・現状・課題・利用者の声などが取り上げられている。

eBay利用者の年次大会の期間中の放送で、その会場の雰囲気も伝えられていて、その場の熱気に一番近いのは福音教会の集会だろうと報告されていた。

日本のヤフー!オークションに多くの業者が出品しているように、eBayにも多数の業者が出品している。日本には楽天市場があるが、そのようなネットショッピングモールサイトはアメリカにはないので、eBayは日本の楽天市場+ヤフオクのような位置付けにあるのと思う。eBayを主なあるいは唯一の販売チャネルとして使って商売を行なっている人達によって年次大会の熱気が出来上がっているわけだ。

eBay創業時の話として創業者のガールフレンドがペッツというキャンディーの入れ物(Pez dispenser)のコレクションを売れるように事業を始めたということが広く伝わっているのだそうだが、それは実話ではない、ということも紹介されていた。

私は最初「ペズディスペンサー」と聞いても何のことか分からなかったが、英語の先生に番組を聴いてもらってPez dispenserだと教えてもらった。どうもアメリカでは主に子供のコレクションの対象の1つのようだ。今もそうなのかは分からないが、過去にそういう時代はあったようだ。

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