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2009-01-21

ナン・チャパティ・ロティ

日本で食べるインド料理にはナンが付き物なので、インド人はナンを日常的に食べると長らく思っていたが、違うようだ。ナンと同様 小麦粉で作った、より素朴な「チャパティ」のほうがずっと一般的だとのこと。職場にインド人が何人かいるのだが、その人たちがそう言っていた。中には、「日本に来るまでにナンは2回しか食べたことがなかった」と言う人も居た。ナンとチャパティの違いは…

  • ナンは醗酵させるが、チャパティは醗酵させない
  • ナンはタンドールという特別な釜で焼くが、チャパティは鉄板で焼く。フライパンでも焼ける
  • チャパティは直径20cm程度の円形でナンよりずっと薄い

チャパティのほうがずっと簡単に作れるはずで、実際、職場のインド人も自宅で作って食べているそうだ。

ところで、シンガポールには南インドから移住した人の子孫がかなり居るので(タミル語が公用語の1つになっている)、シンガポール料理にはその影響がかなりある。職場の近所のシンガポール料理店でカレーを食べたときに「ロティ」という薄い円形のパンを食べてみた。そこのロティはバターが生地に練りこんであって、薄い層が幾つもあり、クロワッサンの生地を円形に伸ばしてフライパンで焼いたような感じだった。ロティと名が付くものを食べたのはそれが初めてだったので、ロティというのはそういうものかと思ったが、そうではないようだ。シンガポールに限らずその周辺でもロティは食されていて、多くの場合クロワッサンのようにはせず、普通に小麦粉をこねて伸ばして焼くだけのようだ。

Googleで「roti recipe」を検索してみたら、ロティの作り方を紹介しているビデオがみつかった。これは私が知っているチャパティそのものだ。とても分かりやすくて作ってみたくなった。

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職場のインド人にこのビデオを見せたら、彼のチャパティの作り方と同じだそうだ。更に、チャパティとロティの違いを聞いたら、ロティは伸ばしてからたたんでまた伸ばしてということをして生地が何層もになるようにしてから焼いたものだそうだ。ビデオに出演しているインド人はそうでないものをロティと呼んでいるのだから、チャパティとロティの区別は人によるということにはなるだろうが。

また、日本に居るインド人はビデオに出てきたようなチャパティを焼くための鉄板をインドからもって来ているとののこと。普通のフライパンでも焼けなくはないが、やはり専用のもののほうが鉄の厚みがあって具合がいいとのだそうだ。

また、タミルナドゥ州(インド南部)出身の別のインド人によると、インド南部ではチャパティやロティは常食というわけではなく、米を常食としているそうだ。彼の家ではチャパティを食べるのは月に何度かで、やはりチャパティ用の鉄板を持っている。そして彼はロティとは呼ばずにパラタ(paratha)と呼ぶ。彼の出身地では夜になるとパラタの屋台が出ているとのこと。インドでも南部以外ではチャパティやロティを常食としているようであるが。

2009-01-11

PTSDは「心的外傷 後 ストレス障害」ではなく「心的外傷ストレス 後 障害」ではないか

PTSD(post-traumatic stress disorder)に対する日本語は「心的外傷 後 ストレス障害」となっている。この日本語に違和感を感じる。「心的外傷」の後に起こる「ストレス障害」という意味になるからである。PTSDとは「心的外傷ストレス」(traumatic stress)の後に起こる「障害」ではないか。したがって、PTSDに対する日本語は「心的外傷ストレス 後 障害」とすべきではないか。

少なくとも一般の英語の話者はPTSDをP(TS)Dと捉えている。英語学者に以下のように質問してみた。

This might be more of a question to the psychiatric community than the English language community, but let me ask.

I'm bugged by the term "post-traumatic stress disorder." Because the Japanese phrase for this term doesn't sound right to me. The Japanese phrase clearly means a "stress disorder" happening after a trauma. I suspect PTSD means a disorder happening after a traumatic stress. The Japanese equivalent of the "post-" prefix is a suffix. So a word-by-word translation preserving the word order of the Japanese phrase is "trauma-post stress disorder." I suspect the correct translation is "(trauma stress)-post disorder." Because of the way Japanese language constructs this sort of noun phrase, post-TRAUMATIC stress disorder or post-TRAUMATIC STRESS disorder matters.

そして以下の回答を得た。

I've always assumed the "traumatic stress" is one unit -- "after stress that is traumatic" rather than a "stress disorder."

And it was very much in the news this week:

http://www.nytimes.com/2009/01/08/us/08purple.html?_r=1&scp=1&sq=ptsd&st=cse

参照されているニューヨークタイムズの記事は題名からして「Purple Heart Is Ruled Out for Traumatic Stress」だし、記事中にはdisorderなしで「post-traumatic stress」が2回使われている。筆者が(PT)(SD)と捉えているとしたらこれらは有り得ない。

更に調べてみたら、「日本トラウマティック・ストレス学会」(http://www.jstss.org)があった。この学会の名前からして専門家もP(TS)Dと捉えていると思える。しかしその学会のウェブページではPTSDを「外傷後ストレス障害」としている。問い合わせフォームがあったので「外傷ストレス 後 障害」ではないかと質問をして、回答を待っているところである。

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