05/01/24 目指せ! 個の確立
月曜日・初地蔵・晴れ・午前6時室内気温18℃・室外1℃・室内湿度54%・日経平均11,289.49・円相場1$=102円・1EUR=134円・1元=12円・1豪$=79円
質問:村上龍
『フリーターの増加、ニート(Not in Education, Employment, or Training )の増加、子どもの学力の低下などが指摘され、日本の若年層、子どもを巡る状況は希望に満ちたものとは言えないようです。
本当のところ、昔(高度成長時)はどうだったのかという疑問もありますが、日本の若年層と子どもを巡る教育・雇用の現状と、将来的な経済への影響について、考えをお聞かせ下さい。』
回答:真壁昭夫
『わが国の教育や若年層の雇用環境については、最近、かなり悲観的な見方が多いように思います。実際の学力の低下や若年層の失業率を見ると、悲観的になるのも理解できるところです。しかし、学力や失業率という物差しだけで、これらの現象を一括りにすることは危険のような気がします。
バブル崩壊やそれに続く経済低迷、さらには、潰れることはないと考えられていた大手金融機関の破綻などが短期間に発生し、社会環境が大きく変化している状況下、従来のメルクマールでは図れない要素があるかもしれません。
最近、これらの現象について、私の頭の中にある重要なパラメーターは“個”です。個人であり、個性などの“個”です。あるいは“自分”と言い換えてもよいかも知れません。今までの自分の経験を振り返ると、あまり“個”というコンセプトを意識していなかったように思います。
たぶん、私ぐらいの年代の多くの人が、そうだったのではないでしょうか。それは、90年代後半まで、いい学校を卒業して、いい会社に入って、会社の中で他の人たちと仲良く過ごすことが、幸せになれるモデル=“幸福な人生モデル”として確立していたことと無関係ではないと考えます。
バブルが崩壊して、人々が、資産価格は下落することもあるというリスクに気付き、大きな会社も経営に失敗すれば、破綻することも知りました。また、世界経済がグローバル化して企業間の競争が激しくなったこともあり、企業の業績が改善しても、従業員の給与は昔のように上がらなくなりました。
企業が儲かったからと言って、給与を上げて資本分配率を下げてしまうと、株主の利益を阻害することが懸念されます。
それによって、当該企業の株式が売り込まれる可能性があります。また、給与水準の上昇は収益圧迫要因になり、企業の競争力失墜の原因になります。これらの現象が顕在化することによって、わが国における、企業と従業員=個人の関係は、かなり変化していると思います。
企業との関係が変化するのであれば、従業員一人一人は、会社のこと以前に、自分のことを考えることが必要になります。
実際、学校で学生と接していると、学生の間でも、そうした変化を敏感に察知している人は多いように思います。その例として、最近、よく学生から、「自分で事業を起こしたい」という相談を何件か受けました。
昔であれば、「どこの会社に就職するか」を相談されることはあっても、「どうしたら自分の会社を立ち上げられるか」を質問されることは殆ど無かったでしょう。自分で独立することを標榜した学生は、その資金を集めるためにフリーターになっているかもしれません。
もちろん、それがすべてだというつもりはありませんが、そうした側面があることも確かです。
独立を考えている学生にとって、学校の成績証明書は余り意味がありません。いくら学校でよい成績をとっても、就職するときほどの意味はないと思います。それよりも、アルバイトなどをして資金を集めたり、社会の仕組みを体験することの方が重要と考えることでしょう。
それは、学力の低下という現象と捉えられるかもしれませんが、他の価値を手に入れたわけですから、大いに意味のあることと考えます。
教育の現場に接点を持つと、こうした変化に、学校や社会の制度が追いついていないことを実感します。学校の授業で教えていることは、現在起きていることよりも、むしろ、過去に起きたことを理解する理屈や理論が多いと思います。
それらの重要性が低いというつもりはありませんが、それと同時に、現在起きていることについて知りたいという学生の気持ちを強く感じます。これからに生きて行く学生にとって、今、どのようなことが起きているか、それは何故起きるのかの方が、有益な情報になるかもしれません。
現在の仕組みでは、それに上手く対応できない面は多いと思います。学生は、自分が欲するものを得られない学校に失望する可能性は低くはないでしょう。
わが国の労働市場は、一部の例外があることは理解していますが、一般的に転職者にとっては厳しいという話をよく聞きます。大手企業の多くが、依然、終身雇用や年功序列の仕組みを引きずっているため、再就職の機会が限定されることもあるようです。
また、年金制度なども企業単位になっていることが多く、転職するときに持っていく、いわゆるポータブルの制度が確立していないため、転職が不利になることもあるといわれています。
現在は、戦後続いてきた考え方や制度が、現実に起きていることに対応ができないため、いろいろな部分にその弊害が出ている時期と考えます。
その一部が、学力の低下や若年層の高い失業率になって現れていると考えます。社会の変化に早く追いつくように、仕組みや制度を迅速に変革することが重要だと思います。
最も、それに多くの期待ができないので、“個”の自律がより重要になるのかもしれません(信州大学大学院特任教授:真壁昭夫)http://ryumurakami.jmm.co.jp/』
■ 現地人は自衛隊の救援活動を知らない 
以下は、 美龍さんの文章である。
日曜日(1月16日)、津波による被災者救援のために、日本の自衛隊がインドネシアに到着しましたが、現地では以下のように報道されています。これは、現地の英字新聞の記事を訳したものです。
日曜日、日本の軍人が津波の被災者救援のためにインドネシアに到着3人の医師を含む日本の自衛隊員20人の派遣団員が、アメリカ、シンガポール、マレーシア、ドイツ、中国、スペイン、パキスタン、スイスに次いで津波で被害にあったアチェ州に到着した。
第二次世界大戦中に、東アジアの他の国同様に日本軍の占領下にあったインドネシアと日本、両国の関係の重要な一歩が記された。
日本の国旗である日の丸を肩章に飾り、緑の迷彩服を着た、指揮官のモリイチタケシ大佐は、「我々は、帝国陸軍とは異なった組織であると聞いている」と述べた。
この一行は、アチェにおいて展開される、12月26日に起きた11万人の死者をだした津波の被害における復興プロジェクトに従事する1千名の自衛隊員のうちの第一陣である。
日本は、1945年にインドネシアが独立するまで、3年に渡って戦争の間、インドネシアを占領した。
2002年に東ティモールがジャカルタ中央政府から独立を獲得した時には、国連の平和維持活動に参加して、僅かの軍隊を駐留させていた。
1947年、日本国憲法は軍を許容したが、自衛のためだけと限定した。しかし政府は、ごく最近のイラク復興支援において、およそ550人の軍人を派遣する決定を下し、その制限を拡大している。
モリイチ大佐は、日本の自衛隊のアチェ支援への貢献が、日本とインドネシアの新しい共同の精神を反映するだろうと述べ、両国間は非常に友好的関係にあり、だから我々は支援のためにやってきた、と話した。
注)私の英語力が不足している為にうまく表現できていませんが、原文は本当にこういう文章で、何が言いたいのかよく分からない書き方です。私の周囲では、日本から自衛隊が来たことすら知らない、もしくはまったく関心を持っていない人のほうが多かったです。
政府は、当面の目的は快適な生活水準を提供することとして、新施設の建設が外国軍によるヘリコプターでの支援物資の投下を減らし、なおかつ被災者全員が均等に配給を受けられるようになるだろうとも述べています。
福祉大臣は、この人道的な任務の遂行は独自に行われるべきものであると述べ、外務大臣は必要がある限りは外国の軍隊の滞在とその支援を歓迎するが、できるだけ早急にインドネシアから立ち去って欲しいと正式に発言しました。
既に日本の新聞でも報道されているかと思いますが、インドネシア支援国会合最終日の1月20日、日本政府は2004年度のインドネシアへの新規円借款事業10件について表明を行ったようです。
その額は、アジア経済危機後最大であった昨年度の融資額を100億円上回った1148億2900万円(10億7000万米ドル)ということです。
個人的な疑問ですが、日本国内の新潟地震や紀伊半島の台風の被害者の方たちへの支援については、滞りなく十分になされているのでしょうか?http://form.tok2.com/home/Chinachips/otayori.html http://chinachips.fc2web.com/repoas/04bali.html
以上、美龍さんの文章でした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■ 日米トップの狂気 
日米トップの狂気の度合いがますます強まってきた。ブッシュ大統領の2期目の就任演説(20日)と小泉首相の施政方針演説(21日)で歴然だ。
ブッシュは「自由の伝道師」を気取り、「フリーダム」「リバティー」を42回も使って、「世界に自由を広め、圧制を終焉させる」「そのために必要なら武力を使う」と公言。
米国の軍事力で「世界平和を実現させる」という誇大妄想狂的なメチャメチャを言い出した。「日本の改革者」を自任する小泉も、親分のブッシュに負けず劣らずだ。
「改革断行が私の本懐」と絶叫。ワケの分からぬことを言って独りでボルテージを上げている。
一国のリーダーの誇大妄想的な独善はロクな結果をもたらさないことは歴史の語るところだ。当然ながら、ブッシュ演説には米国内でもブーイングの嵐だ。
ニューヨーク・タイムズ紙は「ブッシュ政権1期目の問題点に触れずで、実現は容易でない」とコキ下ろし、ワシントン・ポスト紙も「現実との隔たりが大きい」と一蹴した。世論調査でも2期目のスタートとしては史上最低水準の支持率で50%以下になっている。
世界の見方はさらに厳しい。英BBCの世界21カ国での世論調査(04年11月〜05年1月)でもノーモア・ブッシュは明らか。ブッシュ再選で「世界がより危険になった」の答えは全体の58%で、半数以上がそう答えた国が16カ国もある。
とりわけ欧州はシビアで独国77%、仏国77%、英国64%で、イラク戦争で国内分裂のトルコは82%に達した。
「世界はブッシュにウンザリしています。20日の就任演説は、一国主義で世界や国内世論を分裂させた1期目と同じことをやるというとんでもない宣言です。
巨大な武力をカサに着て世界に『自由』をバラまくというが、米国の爆撃で自由を得ることを求める国民なんてどこにもいない。弱者への寛大さが米国の魅力だったが、ブッシュにはそれが全くない。拳銃を振り回して相手を従わせようとする暴力団と同じです。
それも宗教がかった使命感でやろうとしているから始末が悪い。力ずくの自由、民主主義の押し付けは、緊張と反発を招いて世界を不安定にするばかりです」(国際問題評論家・山岡清二氏)http://www.ngendai.com/digest/subscribe/
以上、日刊ゲンダイDailymailでした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■ もうはまだなり、まだはもうなり 
以下は、武沢信行氏の文章である。
「今年もあと342日だね。早いものですでに23日を経過した。今年はどんな一年だった?」と聞いてみた。
すると彼は、「武沢さん、そういうのはマイナス発想ですよ。コップの水が7割残っているのを見て、『あ、まだ7割もあるな』と感じる人がプラス発想。『3割減っちゃった』と感じる人がマイナス発想。これは水だけの話ではなくて、時間や月日の感じ方でも同じですよ」とたしなめられた。
たしかに彼の言うことはよくわかる。そうした話はよく聞くが、私には承服しかねる話だ。
経営者は「まだ」と「もう」の両方の視点で、どちらからでもモノを見えるようにしておくべきだと思うのだ。
「まだ」の視点の場合・・「まだ今年は342日も残っている。ほとんど新品同様だからまだまだ始まったばかり。大丈夫だ。さあ、この342日を最高に過ごすにはどうすべきだろうか」
「もう」の視点の場合・・「もう23日を経過した。この3週間強のなかで我々は何を達成しただろうか。何が問題だっただろうか。残された342日を最高に過ごすにはどうすべきだろうか」
やってはいけないことは、「まだこんなにあるのだから大丈夫」という残日数の多さだけをあてにした楽観主義。「もうこれだけしかない、どうしよう」というただ暗くなるだけの悲観主義だと思う。
与えられた条件は残り342日という現実なので、そこで最高の成果をあげる方法だけを考える「現実主義」で行こう。 http://www.e-comon.co.jp/
以上、武沢信行氏の文章でした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■ けふのにゅうす 
以下は、ヨミウリオンラインの提供による。
花粉症解消は「無花粉スギ」で…
林野庁は23日、花粉症対策として、花粉が全く出ない「無花粉スギ」の普及に乗り出すことを明らかにしました。材木育種センターが開発した、雄花に花粉が出来ない特徴を持つスギを都道府県に供給することで、国民病ともいえる花粉症の解消を図ります。
30年以内に実現可能な技術は?
文部科学省が、30年以内に実現可能な科学技術について、一線科学者らに予測してもらったところ、2015年までに家事を手伝うロボットが普及する…などの未来像が明らかになりました。巨大地震の直前予知は2025年までに可能になる、とされています。
台湾からの観光客に対するビザ発給を愛知万博期間中に限って免除する議員立法の国会提出が、中国政府の抗議でずれ込んでいることが明らかになりました。「それを中国に義務づけるというのは納得できない」という内容で、政府は日中間の新たな火種化を警戒しています。
福岡の一家4人殺害事件で、中国・遼陽市の中級人民法院は24日、元留学生の楊寧被告に死刑、元日本語学校生王亮被告に無期懲役を言い渡しました。王被告は「自首、捜査に協力した」として極刑を免除。日中両国で計3人が起訴されましたが、判決は初めてです。
また日本人学校に8人駆け込み
北京市の日本人学校に24日早朝、北朝鮮を脱出した住民とみられる男性1人と女性7人(うち2人は女児)が駆け込み、保護を求めました。日本大使館は全員を大使館に移送しましたが、8人は第三国への出国を希望。韓国への亡命を求めている模様です。
宇宙の誕生から現在をCGで再現
国立天文台は、宇宙の始まりから現在までの姿をCGで再現した宇宙地図を、2月1日からネットで一般公開します。宇宙空間から見た恒星や銀河が正確な位置と大きさで表現され、家庭にいながら、宇宙船に乗った気分で本格的な“宇宙探査”を楽しめるということです。
以上、ヨミウリオンラインの提供でした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■ この一冊 
『仕事の流儀〜28人の達人たちに訊く』
「結局、仕事をやることが人生の生きがいなんですよ。人は働くことによって、社会につながっている。仕事には必ず相手がいて、相手を喜ばすということが目的になっていく。それによって、自分の喜びも増えてくるわけだよね」(小倉昌男)
「ちゃんとやってればね、世の中の見る人は見てるんですよ。いなくなると、あの男じゃないとダメだというふうに思い出してくれるんだね。マイペースで自分だけの世界をきっちり持っていて、仕事とかの能力をちゃんと身に付けていれば、どんな時代でも同じだと思いますけどね」(城山三郎)
「これからさらに苦しい時代になるのでしょうけども、組織を離れた、まったくの個人としての、無限みたいな世界から思考を始めなければ、しょうがないと思いますよ。でも、人間として本来のありように立ち返るんじゃないですかね」(小椋佳)
「人がやったことがないというのは、くだらないのが大部分です。でも、人がやったことはないけれども、これは面白いことなんだっていうのがうまく見つかればいい」(小柴昌俊)
「若い時に一生懸命働いていれば、ちゃんと貯金みたいになって護してくれます。何もないところからは生まれないようですね」(水木しげる)
「一番重要なのは意志じゃなくて、意地なんです、意地。人間っていうのは、意地は張れるんだけど、強い意志を持てなんて言ったってね、そんな抽象的なものを持てるはずがない」(なだいなだ)
「動機不純なことをしてはいけないということですわ。金もうけしようと思って金を狙ったら、これは大変なことになりますね。もうけるということの本当の目的は人が幸福になるための手段ですわな。でも、それ自体が目的になっとるから世の中おかしくなるんです。それから技術は動機が悪かったら殺人の技術になります。忍術と同じですわ。金と技術だけは気をつけないといけません」(佐々木正)
目次
ヤマト福祉財団理事長 小倉昌男 資生堂名誉会長 福原義春 「Zカー」の生みの親 片山 豊 アナウンサー・司会者 山川静夫 作家 城山三郎 さわやか福祉財団理事長 堀田力 日本文学者 ドナルド・キーン 音楽家 小椋 佳 映画監督・シナリオライター 新藤兼人 物理学者 小柴昌俊 霊長類・人類学者 河合雅雄 ソニー名誉会長 大賀典雄 漫画家 水木しげる 俳優・歌手 宮城まり子 冒険家・スキーヤー 三浦雄一郎 囲碁棋士藤沢秀行 作家・ナチュラリスト C・W・ニコル 岩手県立大学学長 西澤潤一 精神科医・作家 なだいなだ 僧侶・教育者 無着成恭 歌手 田端義夫 宇宙飛行士 毛利衛
漫画家 やなせたかし 俳優 小沢昭一 気象キャスター 倉嶋 厚 研究者・前シャープ顧問 佐々木正 オパール・ネットワーク代表 佐橋慶女 俳優 仲代達矢



































