2010年11月07日
■FreeBSDが使えるVPS比較
現在さくらインターネットで専用サーバを2台借りているが、VPSを複数借りて乗り換えを検討している。サーバはFreeBSDで運用したいので、FreeBSDが利用可能なサービスを試しにいくつか契約してみた。(DTIだけは例外的にCentOS)
| 会社 | VERIO | さくら | DTI | ARP | RootBSD |
|---|---|---|---|---|---|
| 設置場所 | アメリカ | 日本 | 日本 | アメリカ | アメリカ |
| プラン | VPS v3 Basic | N/A | スタンダード | 768 MB | Iota |
| プラン種類 | 4 | 1 | 3 | 6 | 5 |
| OS | FreeBSD | FreeBSD *6 | CentOS | FreeBSD | FreeBSD |
| 仮想化技術 | FreeBSD Jail *5 | KVM/QEMU | OpenVZ | KVM/QEMU | Xen |
| 料金 [円/月] *1 | 7196 | 980 | 1000 | 1520 | 1597 |
| メモリ (保証) [MB] | 384 | 512 | 512 | 512 | 256 |
| メモリ (最大) [MB] | 786 | 512 | 1024 | 512 | 256 |
| HDD [GB] | 20 | 20 | 30 | 20 | 10 |
| 転送量 (GB/月) | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 200 | 125 |
| Unix Bench *8 | N/A | 589.8 | 410.6 *7 | 355.5 | 246.5 |
| IPv4 アドレス | 5 | 1 | 2 | 1 | 1 |
| IPv6 アドレス | × | × | 2 | 2^80 *2 | × |
| IPv4追加アドレス [円/個] | × | × | × | ○ *3 | 80 |
| 逆引き | ○ | × | △ *4 | ○ | ○ |
| コンソール | × | Web, VNC *9 | × | SSH, VNC *10 | VNC *11 |
- *1 ... 1ドル80円換算
- *2 ... /48 で割り振られる。ただし、初期状態では /64 のみルーティング
- *3 ... /29 (5個) 4ドル、/28 (13個) 8ドル
- *4 ... UbicNameで申し込んだドメインのホスト名のみ可能。任意の逆引き設定は検討中。
- *5 ... リソース管理機構を組み込んだ独自の FreeBSD Jail
- *6 ... 他には CentOS, Debian など多数対応
- *7 ... CentOS の場合 905.8。FreeBSD だとパフォーマンスが落ちてしまう?
- *8 ... unixbench 5.1.2 を使用
- *9 ... Java applet VNC over SSH
- *10 ... 暗号化しないVNC と VNC over SSH が利用可能
- *11 ... 通常のVNC接続 と Java applet VNC が利用可能 (暗号化無し)
NTT/VERIO
FreeBSD Jailをベースにリソース管理機能を追加するなど独自に手を入れたシステムを利用している。(ユーザからは普通のFreeBSDに見える) 安心のブランドなのだろうが、サーバの性能の割には高く、個人で契約する意味はあまりない。(海外のFreeBSD VPSが皆無だった時期ならそれなりに価値はあったと思う。)
解約時には国際電話をかける必要があるので、英会話が苦手な人にはオススメ出来ない。
さくらインターネット
多種多様のOSを選べ、(再) インストールもVNCで画面が飛んでくるため、パーティション設定など好き勝手に出来る。万一SSHで接続不可となっても、仮想シリアルポートやVNC (over SSH) で復旧可能なのは有り難い。(FreeBSDも仮想シリアルコンソールは設定可能だが、安定しないためVNCを利用する必要がある。)
プランが一種類しかない、逆引きが自由に設定出来ない、サポートの電話はまず繋がらないところが残念。
データセンタは東京と大阪のいずれかで、割り当てはランダムのようだ。(traceroute を見る限りは)
DTI
制限付きとはいえ、逆引きをある程度自由に設定可能なのはうれしい。(UnicNameで管理しているドメイン名のみ可能) この価格帯では珍しく、StandardではIPv4/IPv6アドレスがそれぞれ2個、Proではそれぞれ4個まで利用可能。(2個目以降は申請が必要。)
OpenVZ を利用しているため、その仕様上最低保証メモリ量を超えるとプロセスが強制的にkillされる可能性があるため注意が必要。(/proc/user_beancounters でリソースの利用状況を確認可能。) UnicName ではA, AAAA, MX のレコードを編集可能だが、DTIで契約しているサーバに紐付いた設定することしか出来ない (余所のサーバに設定する事ができない) ため、ドメイン名はDTI専用となる。
今回契約した中で唯一FreeBSDが利用出来ないが、OpenVZのため仕方ないところ。
ARP Networks
機能的に不足はなく申し分ないが、アメリカに設置されているため日本からはやや遅延があるのが気になる。(OCNからping 130ms程度) とはいえ、SSHなどのアプリケーションがもたつく程度で、Webやメールなどの実用には問題ない。
コンソールは通常のVNCに加え、VNC over SSHで利用可能。また、SSHから設定用の管理画面にアクセス可能。
初期状態では /30 のネットワークが切ってあり、使えるIPアドレス2個が (仮想) ルータとサーバそれぞれに割り当てられている。IPアドレス追加はこのネットワークを /29, /28 に変更する事で行われるため、それぞれ5個、13個利用可能となる。1個単位の追加が出来るわけではないため、1個だけ欲しい場合はやや不経済。最初は1個のプラン (/30) で申し込んだが、5個に変更しても今のアドレス域は変わらず後ろに伸びただけだった。各サーバに対して最初から /28 分を用意しているのかもしれない。
IPv6は /48 で与えられ、初期状態では /64 分が利用可能。リクエストすれば /48 全体をルーティングしてくれるとのこと。じゃぶじゃぶ使える。
IPv4アドレスの逆引きは RFC 2317 方式で、IPv6アドレスは通常の方式で委譲されるため、DNSサーバの立ち上げが必要。
768MBのプランのためやや料金が高めだが512MBのプランであれば15ドル (1200円程度) で、円高の今なら十分さくらやDTIと比較対象になるだろう。
海外のサービスにありがちだが、規定の転送量を超えると従量課金 (5 USD / 100GB)のため大量にアクセスがあるサイトを運用する場合には注意が必要。
RootBSD
少し前はこの価格帯のFreeBSD VPSが無く、貴重な存在だった。今となっては、ARP Networks と比較すると値段・性能で劣ってしまったため解約予定。
NQhost
未契約だが、現在検討中。ロケーションはアメリカとドイツから選択可能な珍しい会社。
JoinVPS
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