hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

日刊しろ第43号

ケンコー全裸系水泳部ウミショー」第8話
 公衆の面前で露出するお話。猥褻物陳列罪
 あの金髪の人はなんで水泳の大会なのにあんなに厚化粧だったのだろうか……。意味あるのかなあ。水で取れないメイク? よく分かりません。
ZOMBIE-LOAN」第7話
 ご家族のお話。携帯ばかり打ってる妹さんが可愛かったです。
おジャ魔女どれみ」第44話
 女子プロレスラー・キャンディ伊藤に憧れる娘さんのお話。小学生女児のプロレスはいやらしすぎると思いました。

高橋源一郎「ニッポンの小説 百年の孤独」

ニッポンの小説―百年の孤独

ニッポンの小説―百年の孤独

 高橋源一郎による小説論。普通なら難解になってしまうものを、ぐいぐい読ませる工夫はさすがです。ぼくの脳では理解が及ばないところもちょくちょくありましたが、それでも楽しく最後まで読むことができました。
 しかし、高橋源一郎の小説論は、ある意味で小説と区別が付かない気がします。小説論というかたちで小説を書いているのではないかなあ、とも少し思ったりします。
 
 この本では、様々な小説・評論・詩から引用がなされています。中原昌也や「うわさのベーコン」も興味深かったですが、その中でも特に武者小路実篤の「ますます賢く」があまりにもやばくてぶっ飛びそうになりました。(もう89歳だったこともあるでしょうが)どこまでが天然で、どこまでが狙いなのかさっぱり分かりません。ぜひ目を通してみてください。多分ぶっ飛びます。
 う、「うわさのベーコン」はamazonのユーズドで15000円からですか。たった7年前の本なのに……。まあ、再版してもまず売れないだろうから仕方ないかもですが。図書館にあったので今度借りてみようかなあ。

ポール・オースター「ミスター・ヴァーティゴ」

ミスター・ヴァーティゴ (新潮文庫)

ミスター・ヴァーティゴ (新潮文庫)

 やはりオースターと柴田元幸のタッグは最強ですね。この作品もとても面白かったです。
 初期の長編のどこか虚ろな人々*1と違って、この作品はどのキャラクターもすごく魅力的に描かれていて、好きにならずにはいられませんでした。キャラクター小説としても1級品だと思いました。ただ、具体的なことは書きませんが、この小説はポール・オースターが書いているという事実は忘れてはいけません。

*1:もちろん悪い意味ではないですよ。念のため。