hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

2014年に印象に残った10冊

 お久しぶりです。せっかく毎年やっているので、今年も書き記しておくことにしました。
 2013年の読了冊数は231冊でした。ちょっと少なめですが、たぶん今年はさらに少なくなるのではないかな。200冊読めたらいいですが……うーむ。
 さて、前置きはこれくらいにして本題に入りましょう。いつもながら既刊・新刊・ジャンル問わずに選んでいます。

ベイスボイル・ブック

ベイスボイル・ブック

 ラテンアメリカ系へんてこベイスボイル小説。SF要素がないときの円城塔が好きな人はお気に召すかも。
Baby Princess〈5〉 (電撃文庫)

Baby Princess〈5〉 (電撃文庫)

 このシリーズはどれもたいへん高レベル安定なので1冊に決めるのは少々難しいですが、とりあえずサービス満点なこの巻を。どうかシリーズ完結を……。
忘れられたワルツ

忘れられたワルツ

 絲山秋子はしばらくご無沙汰だったのですが、久しぶりに読んだらえらく面白かったです。絲山秋子の真摯な部分がすごく良く出ていたように感じました。 基本的には恋愛小説と呼べるでしょうが、簡単には言い表せない感情を丁寧に描いていてたいへん素晴らしいので、恋愛小説が苦手な人にも読んでほしい1冊です。
シナン〈上〉 (中公文庫)

シナン〈上〉 (中公文庫)

 建築家・シナンの一生をたどりつつも16世紀オスマン・トルコの歴史も味わえる贅沢な1冊。力作ですね。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

 村上春樹の長編ですからもちろん賛否両論は激しいですが、ぼくはとても楽しめました。ここ10年くらいの村上春樹の長編のなかでいちばんしっくりくるものがありました。
聖なる怠け者の冒険

聖なる怠け者の冒険

 全然怠けていない気もしますが、それはそれ。愉快愉快であります。
高丘親王航海記 (文春文庫)

高丘親王航海記 (文春文庫)

 描かれる世界は、まさしく幻想世界。存在しない異国を旅することが出来る小説です。 古川日出男、アクセル踏みっぱなしだなあ……。正直、十全に理解できている自信はまるでありませんが、とにかく楽しめたことは確かです。 提示されて初めて気がつく、小林泰三とアリスの親和性の高さ。御多分にもれずひどい話(褒めてます)ですが、素敵。