雨天中止に思いを馳せる

こんばんわ

週末は想像以上にすごい雨だったわね。

甲子園の夏の全国高校野球は、異例の二日順延。
東京湾や大阪・淀川の花火大会も中止に。
イベントを楽しみにしていたひとには、残念な結果ね・・・・・・

この中止にするかどうかの決定。
たとえば、大阪・淀川の花火大会は
毎年50万人を動員するそうだけど
当日の10時に決定された。

そもそも、雨や風が強すぎると花火がうち上がらないのだけど、
いろいろなキャストが思い浮かぶ。
開催側の経済的損失はどれほどなのでしょう??
露店やコンビニなど周辺の小売店・飲食店、
鉄道会社などの運送会社、
キャストを分析すると、ものすごい痛手ね。

いま若い人の間では、
FM局が主催する野外コンサートが人気で、
いろいろな実力派アーティストが登場することから
ものすごいチケット獲得の競争なのだそう。
でも、がんばってとったチケットも
野外イベントは、この「中止」ががあるから
観る側も開催する側も先が読めない。


開催側は、この払い戻しに応じる損害保険をかけてるのかしら?
天候に左右されやすい業種の会社は
銀行や保険会社で「天候デリバティブ」というオプションを購入して
このような、雨天で売上が下がると
保険がおりるとう仕組みがあるようだけど、
収支損益ぎりぎりでやっていて
このようなコストまでかけられたのかしらね・・・・・

解る!使える!天候デリバティブ―デリバティブを全く知らなくても天候デリバティブを理解できる!

解る!使える!天候デリバティブ―デリバティブを全く知らなくても天候デリバティブを理解できる!

見る方は払い戻しはしてもらえるのだろうけど、
楽しみが奪われたという心の損失は返ってこない。
豪雨が奪うのは経済的損失だけではないのよね。

1年間かけてきた花火師職人は、そのような想いなのかしら・・・・・・
また1年間見られないのね。


まずは、人命の安全が一番だけど、
野外での運営っていろいろな登場人物が影響をうける。
でも、青空の下っていうのは代え難い開放感と満足感があるから、
本当に難しい問題ね!!

甲子園球児の活躍と健闘を見守りましょう!!

ブラバン!甲子園 V

ブラバン!甲子園 V

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

2014/08/11

普通の感覚におもうこと。

シカゴ川の流氷

こんばんわ

週末になると異常気象がおこるわね・・・・・・
西日本での大雨、現地のかたが無事であることをお祈りするわ。

先週も
未成年や家族での凶悪な事件が多くて驚くばかりだけど、
こんなニュースをみた。
「スーパーで無料の氷を持ち去った男が
窃盗で逮捕!!」

この一文だけ見ると
「???」となる。
無料なんだから持ち帰ってもよいのでは??

ところが、この男は
買い物せずに、12キロもの氷を製氷機から自分の袋に入れ、
店長が、「これは買い物客用だから持ち帰るのはやめてほしい」
といって止めたにもかかわらず、応じなかったため、
通報をうけた警察官に現行犯逮捕されたそう。

Q&A 実例 窃盗・強盗・恐喝犯罪の捜査実務

Q&A 実例 窃盗・強盗・恐喝犯罪の捜査実務

これを、窃盗にするかどうかは
いろいろ法的な見解があるようだけど、
「こんなことは、常識で考えればわかるでしょ!!」
っていいたくなるわよね。
ディベートでは通用しない考え方だけど、
でも、なんでもかんでも「理由をつけなきゃわかんない」ってのも問題よ。


「無料のものを持って行ってはいけない理由を説明しろ!!」
って言いたいのかしら??
説明しようと思えば、できるわよ。
この場合、弁護士のコメントによると、
所有者の承諾がなければ、無料でも窃盗になるそう。
しかも、保冷用として店がコストをかけて用意し、
店長が説明しても聞かなかったことが、
逮捕の決め手になった。

でも、そんなこと言ったら
「窃盗はなぜいけないのか?」とか言い出すんじゃないかしら?


それよりも
「なぜこのひとはこういう行為をしたんだろう?」
という背景が知りたくなる。
なぜ氷は必要だったのか?
なぜ、買い物もせずに氷だけ持ち帰ってもよいと思ったのか?
コンビニでトイレを使うのでも
なにか買い物しないと気が引けるというのは普通の感覚なのに。
そう、「普通の感覚」ではないなにかがきっとあるのでしょう。


2009年から日本にも導入された裁判員制度
いまだにあたしの周りで裁判員に任命されたひとは聞いたことないけど、
もう5年になるのね。
一般市民の感覚を重要視してのこの制度。
法律の基準や理屈も大事だけど、
こういう常識もそうだし、事件の裏にある背景を知ることも大事ね。

話し方にもっと自信がつく100の法則

話し方にもっと自信がつく100の法則

この逮捕された男は、ちゃんと一般常識を
納得したのかしら・・・・・
こういうひとは、相当重症かもしれないわね。
白か黒かだけでは済まされないってことも考えないといけないのよね。
とくに、未成年者の教育や、犯罪者の更生においては・・・・・


それでは また

BY ひろ☆たかさわ

2014/08/04

30についておもうこと。

2012年白鵬

こんばんわ

暑い日がつづいて
熱中症での死者も出ているのね。

一日の最高気温が30度以上の日を「真夏日
35度以上になると「猛暑日」という。
「自分は大丈夫!」と思っているひとほどあぶないから
気をつけましょうね。


大相撲名古屋場所は、千秋楽まで優勝争いが続き、
結果、横綱白鵬が30回目の優勝!!
強さ、品格ともに平成の大横綱となった。
この30回というのは、大鵬千代の富士につづき3人目。
69人の横綱のうちでも、
20回以上優勝したのはたったの6人しかいないのよね。

勝ち抜く力

勝ち抜く力

40場所以上横綱の地位を守り続ける。
強いライバルがいないからというかもしれないけど
そんな甘い世界ではない。
やはり、その世界のトップの責任感。
そんな自分に成りきって自分を奮いたたせているのでしょうね。
モンゴルからでてきて角界入りし、
けっしてエリートではないにも関わらず
努力で掴んだいまの大横綱の地位。30という数字にこだわって、
太田龍樹の著書『話し方にもっと自信がつく100の法則』(中経出版
法則30をみると、「成りきりの美学」について書かれている。
「充実した人生を送るには情熱を込めた行動をとることが必要。
それを表現することで相手に伝わるのですが、
自信がない人も、情熱ある人間に「成りきる」ことはできる。
その場に立ったら、
その役に成りきってふさわしい行動をとらなくてはならないのだ」と。
話し方にもっと自信がつく100の法則

話し方にもっと自信がつく100の法則

横綱白鵬関も、来年30歳の大台を迎え、まだまだやれる。
怪我だけには気をつけてほしいと切に願う。
ひとりのスターの存在が角界を引っ張る構造は、
相撲界全体としては、本当は物足りないけど、
その生き様や精神力をあたしたちも見習わなくてはいけないわね。

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

2014/07/28

原発再稼働におもうこと。

川内原発地図

こんばんわ

先週はマレーシア民間機の撃墜事件や
少女の誘拐などいろいろあったけど、
このニュースに注目してみるわ。


九州電力の川内(せんだい)原子力発電所
再稼働にむけて一歩動き出した。
福島の原発事故以来厳しくなった「新基準」での
最初の合格が見えてきているとのこと。
これで、維持してきた「原発ゼロ」から
ふたたび原発社会への転換点になるのだから、
議論は簡単には済ませられないわね。

[決定版]原発の教科書

[決定版]原発の教科書

原発再稼働については、
小泉・細川の元首相が断固反対しているけど、
人間の生命と、経済効果・効率化という対立軸で
立場によってもさまざまな議論を及ぼす。

もしディベート
であれば、
このそれぞれの立場で主張して、どちらを採用すべきかをジャッジする。



今回は、新基準を満たしているかどうかに焦点があたった。
「世界でもっとも厳しい水準」として、
政府は合格した原発は再稼働を進める方針みたいね。
この「基準」。ディベートでいえば、「言葉の定義」にあたるところ。
福島原発事故では満たしていた旧基準を見直し、
地震津波対策をより厳格にした。

この基準を満たしているというのが最大のポイントなのだけど、
このなかで
「安全」の定義はどこにあるのか?
「再発防止」「防災対策」はどう説明するのか?
各メディアやマスコミの論調は厳しいわね。


新聞やテレビ報道だけで
すべてがわかるわけではないけれど、
ディベートを進める際には
短い時間でここを明確にする必要がある。

まず、今回の基準では
どこが「世界で一番厳しいといえるポイント」なのか?
安全の定義はどこにあるのか?
経済効果はどれほどあるのか?
コストはどれだけかけるのか?
原発を稼働させない場合のデメリットはどれほどあるのか?
人間の生命を脅かすというリスクをおかしてまでやる意義はなにか?

説明する側(肯定側)は
コンパクトにわかりやすく説明しなくてはならないし、
反対側(否定側)にたったら、ここが不明確な場合
尋問」でしっかり問いただしていく。


肯定否定を比べるというよりも、
まずは具体的に説明することで
この「議論の土俵」をつくらなくては
なにもはじまらない。

大事な問題だけに、
報道する立場のひともわかりやすく伝える必要があるし、
あたしたちも、鵜呑みにせずにしっかり自分の目でみて
判断しなくてはならないのね。


それでは また

BY ひろ☆たかさわ

ジャパネットたかたにおもうこと。

高田明

こんばんわ

台風も過ぎ去って
一部の地域で被害が出たけど、
ひと段落してよかったわ。


週末のニュースで
信販売でお馴染み「ジャパネットたかた」の高田明社長が
来年1月で社長を退任するというニュースが流れた。

まだ65歳という若さだが、
長男に経営を譲る。
テレビ番組には当面出続けるそうだけど
いろいろな考えがあったんでしょうね。

伝えることから始めよう

伝えることから始めよう


太田龍樹の著書『なぜ、あのひとの「主張」だけ通るのか?』(フォレスト出版
の第一章に登場する高田社長。

自らテレビショッピングに登場し独特な話術で、
会社の業績も
自分で創業して以来伸ばし続けてきた。
ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?

ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?

あの甲高い声は耳ののこるけど
太田は、
伝えるチカラが大事であるだけでなく
その外見と声のバランスが大事であると述べている。
自分のタイプをよく研究しなくてはならないのね。


この会社が業績を伸ばしてきたのは、
やはり経営者である社長のちからだと多くのひとが評している。
売上1000億円を超えても株式公開せず、
もちろん詳しい経営状況はわからないけど
「息子に譲ってほんとうに大丈夫なのか」という声もある。


でも、この会社を想って後継を育てること。
それが会社を継続させることなんでしょうね。
社長自身もCMに出るけど、
有能な自社社員もどんどん出演させている。
実際に舞台に立たせ、場を与えることを実践している。


株式公開するつもりはないそうね。
株主の意見にとらわれずに
「自分たちの信念を貫きたい」という
強い意思がある。


特集記事にこう書かれていた。
「経営に必要な資質は?」ときかれ
「右脳と左脳でいえば両方大事だとおもいます。
右脳は直感で物事を捉え、左脳が論理的に物事を捉えます。
この両方がないと経営はダメです。
99%理性的に経営していても最後の1%は感性が必要なんです。」

ひとに共感して伝えるチカラの重要性を説きながら、
論理的思考能力を若いうちから鍛えることを社員にも徹底しているそう。
BMが目指すネオ・ディベートの考え方に通ずるものがある。
これだけ脚光を浴びていても、
長崎県佐世保市で従業員300人以上はいる企業のトップ。
とても筋に通った考え方に、この企業の今があるのね。

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

本田圭佑と日本代表と

雑誌Numberのイメージ画像

こんばんわ

九州地方からの大雨、
避難勧告も出されてるみたいだから、
これから全国的にも注意が必要ね!!

サッカーのFIFAワールドカップ
いよいよベスト4で大詰めを迎えたわね。
あたしたち素人にはわからないけど
このあとどのようなドラマが待っているのかしら?

ワン・ラヴ、ワン・リズム 2014FIFAワールドカップ・ブラジル大会公式アルバム

ワン・ラヴ、ワン・リズム 2014FIFAワールドカップ・ブラジル大会公式アルバム

このコラムでもW杯について何回か書いてきたけど
今日が最後かしら・・・・・・

日本が、2敗1分に終わった結果について
マスコミや雑誌でいろいろ書かれている。
そもそもザックの選手起用や戦略が悪いとか、
チームの目標設定を優勝に置いたのが悪いとか、
本田圭佑とその他の選手に距離感がありすぎとか・・・・・・


「4年間一体なにをやっていたのか」という酷評がある。
たしかに、素人目にみても、
希望の光もほとんどない3試合だったようにも見える。

直撃 本田圭佑 (Sports Graphic Number)

直撃 本田圭佑 (Sports Graphic Number)

ディベートとも重ね合わせて敗因を考えてみると、
・準備にかける時間と方法
・戦略や選手起用
・チームワーク
・本番での瞬発力

強いチームは、こういう要素へ
ひとりかふたりのずば抜けた技術をもつスーパースターがいたりするのだけど
日本はどうだったのでしょう??

ディベートでは、
とくに、準備について「情報収集の成否」が勝敗を分ける。
今回のW杯の敗因分析に、この「情報収集」というのがあまり見えなかった。
相手の情報分析で勝てるほど甘くないのかもしれない。
いや、十分すぎるほどやったから問題ないのかもしれないわ。

でも、あたしたち素人が思うのは、
予選リーググループで実力が一番低いのだから、
いくら海外勢で活躍している選手がいるとはいえ
初心にもどって「情報収集」をして、
いきなり優勝という目標を掲げるのでなく、
目の前の1戦を戦うことのほうが重要なのだなと。
スポーツ誌「Number」の特集記事を読んで
そんなことを感じた。

本田選手がW杯優勝を掲げた心意気はいいけど、
選手全員に意識統一されず、予選リーグを勝ち抜く謙虚なこころが失われ、
選手起用、本番での執着心、全てにおいて下回った。
振り返りにおいて
その準備や情報収集というところにスポットがあたってないのが
とっても気になるところ・・・・・・
次回に活かせるのかしら??

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

2014/07/07

ジャッジにおもうこと。

こんばんわ


ブラジルで行われているサッカーW杯は、
決勝トーナメントに突入!日本は予選リーグで敗退してしまったけど
熱い闘いが続いてるわね・・・・・・

昨日、日本の阪神競馬場で行われた「第55回宝塚記念」は
ゴールドシップが昨年に引き続き優勝!!
史上初の宝塚連覇だそうね。

それで調べてみたら
阪神競馬場誤審事件」というのが1986年にあったそう。
写真判定があるから誤審はないと思っていたけど、
その技術も進歩していくもので、
当時の判定技術で誤審がおこってしまった。
いま、さまざまなスポーツでビデオ判定が採り入れられている。


サッカーでも、近年機械による判定を導入している。
今回のW杯でも「ゴールコントロール4D」という技術が採用されているそう。
ゴールラインのわずかなところを判定する。
足でボールをコントロールして、ゴールのなかに入れれば得点という
わかりやすさに加え、この判定技術がこわいものはなさそう。

それでも、今回のW杯開幕戦のブラジル戦で、
日本の西村主審が「誤審」ではないかとの疑いが掛けられた。
相手にディフェンスに行く際のチャージに行く行為を
ファウルとするかどうかは、素人目にみてもわかりにくい。
それは、経験を積んだ一流のレフェリーが
ある基準にのっとって判断することだ。

ワールドカップサッカー ブラジル大会 総集編 WORLD CUP BRAZIL 2014

ワールドカップサッカー ブラジル大会 総集編 WORLD CUP BRAZIL 2014

ディベートにも「ジャッジ(勝敗の判定)」がある。
かならず勝敗が決まるが、
それは、ジャッジが一人で決める場合もあれば
複数のジャッジの合議で決まる場合もある。

準備してきた内容で、
試合の勝敗はほぼほぼ決まると思われがちだが、
それでは試合をする意味がない。
ジャッジであるひとりひとりの人間に、
その哲学や、ひとつのデータの重要性を、
魂込めて伝えられたか。
相手を受け止めて適切に建設的に反論できたかが
本番での勝負を分ける
そして、ジャッジをする人間は、
その一言一言を、そして論題から読み解かれた流れを
フローシート(試合の流れを記録する用紙)の上で闘わせて、
「誤審」をしてはならないとの必死の覚悟で臨む。

そして、最近のBMディベートの試合では、
観客(オーディエンス)に決めてもらうこともある。
論理で勝っても、観衆の支持を得られなければ勝てない。
これは誤審でもなんでもないのよ。

世の中をみても
導入された「裁判員制度」では、ひとを裁くというところから
「誤審」はゆるされないし、
医師の「誤診」は、ひとの生命を左右する問題。
ルールはあっても明確な基準は裁く人間に委ねられる。
とても重要なのね。


勝ちたいと必死になるのは当然。
そのために、血のにじむ努力をしているのだから。
だから、誤審は絶対にあってはならない。
でも、フェアプレーで闘うことが、まずは大前提。
その意味でも、相手をうけとめて闘うという
BMディベート哲学は、誤審を起こさないもっとも基本的な考え方なのね。

兵庫県明石市に、東経135度の「日本標準時子午線」がある。
これは、日本の標準時を決める明確な線引き。
でも、「血圧の高低」は
数値は明確でも、その患者の容態によって判断がちがうでしょう。
明確なルールや線引きがあっても、
最終的には人間の技術と経験に基づいて行う。
いくらテクノロジーが進歩しても、そこは変えられないのよね。

それでは また

BY ひろ☆たかさわ