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2013-08-10

【Anime】【感想】『ガッチャマンクラウズ』と共に、『C』も見てほしい

 世間では、どうやら『ガッチャマンクラウズ』が騒がれているらしい。見ていてやっぱり思うのは、中村健治監督の『C』も面白いアニメだったってことなんですよね。「経済アニメ」とか放送から2年たってるけど、珍しいと思うんですよね。みんな『C』も見てください!

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あらすじ
主人公の余賀公麿は、都内の経済学部に通う父母を亡くし、奨学金をもらいバイトをしながら一人暮らしをする貧乏大学生。自立して安定した生活を獲得することを夢見ている公麿のもとへ、怪しい男が現れる。
「あなたの未来の可能性を担保に、お金をお貸しします。そのお金を、あなたの才覚で運用してみませんか?」
その日から、公麿の運命は大きく変わってゆく……。

 このアニメを見ていると、金に対する信頼が揺らぎます。果たして、私の財布に入っている一万円札は本当に現実のもの? もしかしたら、『C』に出てくる黒いお札・「ミダスマネー」かもしれないなんて思ったりする。(金融街で「ディール」=取引をしない者には、ミダスマネーは普通のお金に見えるのだ)
 『ガッチャマンクラウズ』でもSNS「GALAX」の描写が評価されてますよね。「GALAX」は、決して現実から遠く離れたものではなくて、被害の縮小や事件の未然防止、人命救助など、今のTwitterFacebookでも出来る範囲で描かれています。大きく違うのは、人工知能のコンシェルジュ・「総裁X」がいないぐらい。『ガッチャマンクラウズ』では、現実的な便利さだけでなく、SNSの暗部をも描いていて面白い。

そして面白いのが、本作ではこうしたSNSを単純に肯定的に描いているわけではないのである。今回の描写に関しても、GALAXのユーザーたちは、自販機のコンセントを抜くなどして被害の軽減に努めたが、そこではGALAXから与えられた情報を疑う様子などいっさいない。そうしたGALAXを過信する彼らの様子がどこか薄気味悪いのだ。
『ガッチャマン クラウズ』を薦めたくなる三つの理由。 - 脳髄にアイスピック

アニメの随所には『世界をアップデートするのはヒーローじゃない。僕らだ。』という看板がたてられており、多くの人達の善意と信頼によって、世界を少しずつよくしていく、アップデートしていくという思想の元に動いていることがよく分かる。

だが、この『GALAX(ギャラックス)』滅茶苦茶キナ臭いのだ。
物語中の登場人物がほぼ疑い無しでこのSNSに依存している姿を見ると、不気味で不安になってしまう。

そんな善意が担保として運営されている場所に悪意が入り込んでしまったら?
もし、みんなの善意があらぬ方向で突然不幸な事件を起こしてしまったとしたら?
さらに、この思想がヒーローという個別の存在が人を救うという思想と対立してしまったら?

それを匂わせるような展開がいたるところに散りばめられており、目が離せない。
『ガッチャマンクラウズ』が盛り上がっていないのは絶対におかしい。:屋上百合香のポエムノート - ブロマガ

 また、「GALAX」「総裁X」の開発者・累は、世界のアップデートを望みながら、数々の星を滅ぼしてきたベルク・カッツェから与えられた「NOTE」の力を利用し「GALAX」を運営している。
 正義を成すために、悪の力を利用せざるをえないという矛盾した状態は、『C』でも見られるんですよ。

 金融街のお金であるミダスマネーの使用は、現実の未来の可能性を奪っていく。そのことを承知の上で、金融街の大物である三國壮一郎は、大量の国際をミダスマネーで買い取り、日本を支えていて。「未来の安定」を望む主人公の公麿と、「現在の保持」を望む三國は、ミダスマネーや金融街でのディールを通し、様々な形で関わり、対立していくのが『C』の面白さなんですよ。
インフラは生きていくための必需品。とはいえ、影響する規模が大きいということは、様々なリスクを孕んでいることと同義で。『C』は、当たり前すぎて気づくことを忘れてしまった「金」に対する認識を揺がせる作品になっています。『ガッチャマンクラウズ』のSNSの描写の幅広さに驚いた人は、ぜひ『C』の金に対する描写も見てほしいですね。

 両作品の共通点は、「現実と未来、どのように限りある資源を配分するのか」だと思います。「どちらか」ではなく「どのように」。『ガッチャマンクラウズ』がどのような配分をしていくのか行く末を見ていくと同時に、『C』の結末も見てみてはいかがでしょう。

 ちなみに、当時のノイタミナ枠ではあの花が圧倒的に話題をかっさらっていましたよね。『あの花』一話と『まどか』一挙2話放映が、あの時のアニメの大きな話題だったといっても過言ではないはず。夏の終わりには劇場放映されるし、今クールでは再放送してるし、『あの花』人気は留まることを知らないわけですが、2011年春クールの「ノイタミナ枠」はやはり2作品でひとつなんですよ。『あの花』が「過去との再会と和解」を描くアニメであるなら、『C』は「未来との邂逅」を果たす作品。二作品両方が揃うことで初めて、私たちは2011年春クールのノイタミナを楽しんだことになるのではないかなと。「今ある日常が過去と未来の繋がっていること」を再考する機会を、『あの花』の再放送と共にぜひ。

 今なら、Youtubeで配信も行っています。
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