話す、聞く、読むだけでも稼げるかも
マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ちきりんさんのブログをときどき訪問していたのですが、
「価値」という言葉がキーワードとしてひっかかったので、
それがまとまっているであろう本を読んでみました。
本の内容を自分なりにまとめると。
人はどういうときに物を買おうとするのか。
いくらで買おうとするのか。
どういう理由で買おうとするのか。
というような物を売り買いする場でその基準となる「価値」について。
そしてその場となる「市場」について書かれている感じがしました。
そしてその「マーケット感覚」と呼ばれるものがどういうのものか、
どうやって身につければいいか、
を豊富な具体例で語られています。
「マーケット感覚」を考える材料として、
・自動車が売れなくなったのはお金の問題だから?
・取得が難しい資格(医師・弁護士など)で食えるのか?
・婚活市場、お見合いサイトでいいの?
・ダイソンの掃除機はサイクロン方式がすごいから売れてるの?
・英語はビジネスに必須のスキル?
・子供の病気に公的制度は有用?
・世界遺産の価値は?
・相場より高値で買うことはだまされたということ?
・羽田空港で国際便が導入された理由?
・65歳以上の人口比率が49%の山間地域で、燃焼2億6千万円、年収1000万以上稼ぐおばあちゃんがいる秘密は?
などと具体例の中に、おーそうだったんだと頷く内容があります。
たぶんマーケティングとかいうことを勉強していたり、商売をやっている人にはよく耳にする内容が並んでいます。
勤め人のときに読めば、考え方が変えられるかも知れません。
「マーケット感覚」という目に見えない感覚を豊富な具体例の中で感じていく、そんな感じです。
さて、この本を読んで私がいくつか思い出した価値観の転換となったことがあります。
それは何かの本で読んだのですが、「返報性」の法則というもの。
よく知られている言葉となってきましたが、「人は誰かに何かをされると、そのお返しをしたくなる」といったような法則です。
これを聞いた時に、いろいろなことがかなり腑に落ちました。
本当の解釈はどうだかわかりませんが、物に限らず、すべての価値は対価交換で説明できるということ。
若い頃は「面白いことを言えること」「物知りであること」「なんでもできること、こなせること」あたりがかっこいいことだと思っていた時もありました。
実際これらは価値のある要素ですが、それだけではないのですよね。
私の先輩で、いつもニコニコしてよく話は聞いてくれるけど、上記の要素はそれほどでもない人がいて。
でもその人は皆に好かれていて。
これが今なら、その先輩は「人の話を上手に聞くこと」「ニコニコしていい雰囲気を作り出すこと」という価値を持っていたのだと解釈できます。
そして、その先輩に美人さんが寄ってくれば、「美」と上記の価値の対価交換。
頭がいい人が授業ノートをテスト前に持ってくれば、「知識」と上記の価値の対価交換ということです。
恋愛という不可解な人間関係に関しても、双方が相手にどういう価値を与えているか、どちらの方が強い勝ちを与えているか、などでパワーバランスが理解できたりしました。
(もちろんそれだけではないですが)。
この本で言っている「価値」というのは、上記のように目に見えない物であったりもするし、
またある人にとっては価値があっても、別の人にとっては価値がなかったりもします。
「授業ノート」は勉強の出来る人にとっては無価値だし、ノートを理解できない人にも無価値だけど、授業に出る時間がない人には価値のあるものかもしれない。
「価値」は自分の中にあっても、気付いていないものもあるかもしれない。
本書では、日本のお母さんが普通に作っている「キャラ弁」のようなものが、外国では高価値だと評価されている例があげられています。
人が物を買うときに、物にどんな価値を見出して買っているのか、
スポーツを見るとき、何に着目してみているのか、
ボランティアをするとき、どういう理由でやっているんか、
などなど、価値を考えて、それを商品化して市場に出して見る。
いろいろな見方から考えることが必要ということですね。
結論は月並みですが。。。
さて表題についてですが、
話す→講演会
聞く→キャバクラ、スナック
読む→声優によるセリフの吹き込み
として稼げますよてな感じで。