2011-06-27 再度、液状化等の問題について
国への丸投げの危険
昨日のあさひTV『サンデーフロントライン』で、東日本大震災による液状化現象の問題を取り上げていました。
地盤についての責任は建設業者が地盤に応じた改良を行う義務があること等を現地レポートとし、
液状化に対して国の基準がないことを問題視していました。
この問題の解決策として、
国の防止基準を作成すること
業者は地盤について液状化が生じる地盤であれば、その事実を購入者に告知すること
消費者は不動産を購入しようとする際に地盤を調査すること
として、国、業者、消費者それぞれが努力することで、液状化現象の被害を避けるという主旨です。
液状化の問題は分りにくい面があると思い、当該ブログでも取り上げました。
5月23日地盤の話(その1)〜5月28日地盤の話(その5)
このブログでも触れましたが、不動産の価値、用途は、各人によって違います。
1)ある人は、住むための宅地を求めます。
2)ある人は、高価な商品を保管する倉庫用地を探しています。
3)また、ある人は、処分する廃棄物の一時仮置場を探しています。
1)と2)の場合は、その土地が液状化の被害を受けにくい場所を探してあげる必要があります。
3)の場合は、商業地域や高度地域ではなく、単価の安い土地を探してあげる必要があります。この土地は、表層さえ堅固で、フォークリフトで積み込み、積み下ろしができれば、液状化が生じやすい土地であっても問題はないと考えます。金額を優先して、坪単価がなるべく安い土地を探します。もちろん、その基準はクライアントに伝えて了解を取る必要はあります。
液状化は起きないにこしたことはありませんが、日本全国隅々まで地盤改良を行い、液状化が生じないようにする必要はありませんし、物理的にそうすることは無理な話で、経済的にも非効率です。
液状化の防止措置を総ての土地で行う必要はありません。
地層により液状化が起きやすい場所があるのは当然のことですし、そういう土地は液状化が生じても仕方がありません。
単純化して考えますと、液状化の危険の大きい場所を住居系の用途地域にしなければ良いのです。
ただ、今更日本全国の用途換えを行うことは無駄な作業になります。既に建物が建っている場合が多いでしょうし、それらの建物の中に、新しく変更となる用途地域では建ててはいけない建物(既存不適格)が大量に存在することになると考えられ、それも無責任な対策に思えます。
また、液状化が生じにくいと考えていた場所でも地層の変化等で液状化現象が生じる場合もあり得ますので、災害が生じた都度、用途地域の変更をするというのも効率の悪いことです。
5月28日地盤の話(その5)で述べたように、
地域特性を災害保険という概念の保険制度のテーブルの中に、軟弱度等や活断層等の危険係数を組み入れ、保険の概念で防衛するのが最も自然ではないかと考え、地震保険を吸収した保険制度を考えるべきと提案いたしました。
液状化や地割れのリスクを[不動産価格+災害保険金額]にて担保すればよいのです。この金額が安ければ、リスクが高いことを意識し、それなりの用途で不動産を利用すれば良いのです。
国と民間損保会社等でガイドラインを策定し、地盤調査会社にデータを提供してもらい、法務局の紙図等の資料等を照合して、マスターテーブルと各地域の地番との突け合わせの作業を行っていくという、実に地味な仕事になりますが、出来上がったデータは大変重要なものになります。
先ずは、市街化区域から始め、法務局や不動産会社の協会や測量士、土地家屋調査士等の協力を得られれば、それほど難しいことではないと思います。
災害保険はその土地に建てる建物の価値に応じた保険料を納めれば良いのです。支持層まで杭を打ちその上に建物を建てていれば、建物が倒壊したり、大きく変形する恐れは少なくなります。仮に液状化が生じた際に配管の破損や周辺の地盤が波打ったり、水が出たりすることは考えられますが、建物躯体の傾きを直す等の作業は必要ないと考えられますので、杭施工を行っている建物であれば、災害保険料はあまり納める必要はありません。
支持層までの杭は行わずに表層のみ改良した場合は建物の傾きを修正する必要が出てきますので、その工事費に見合った保険料を払う必要があります。
しかし、別に支払保険料はあくまで所有者が決めることで、当該地が住めなくなっても、別な地域に住居を持っていればそちらに移り住めばよいので、出費は解体費用位になります。
一元化した制度によって、国民が自分の土地の特徴はどうであり、建てた建物の地盤補強工事の種類、その危険度はどうなのか、地震が来たときの被害と復旧の方法、復旧費用はどれくらいになりそうかを損保会社に確認して、いくら保険に入ったら良いかを自己決定できる仕組みが必要に思うのです。
こうした条件が整えて初めて、自己責任の下で行動できるようになります。
- 2 http://ezsch.ezweb.ne.jp/search/?query=吉祥寺の思い出&start-index=6&adpage=3&ct=1301&sr=0101&t=20110627214130&filter=1
- 2 http://search.yahoo.co.jp/search?p=サンデー・フロントライン+液状化&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&x=wrt
- 1 http://d.hatena.ne.jp/en-g2008/comment?date=20110627
- 1 http://ezsch.ezweb.ne.jp/search/?sr=0101&query=海江田大臣は東電から献金を受けている?
- 1 http://search.yahoo.co.jp/search?p=特養に入所する問題点&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=-1&oq=
- 1 http://search.yahoo.co.jp/search?p=移出県交付金 算定方法&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt
- 1 http://www.google.co.jp/search?hl=ja&source=hp&q=サンデーフロントライン 液状化&btnG=Google+検索&lr=&aq=f&aqi=&aql=&oq=
- 1 http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGLG_jaJP310JP310&q=サンデー・フロントライン+液状化