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hiroの読書ノート

 
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2018-08-14

わたしを離さないで


図書館借り。
映画もドラマも見てないのでこれが初見。前からいいと聞いて気になってははいたものの後回しになっていた。そうこうしているうちにノーベル文学賞まで受賞してしまい、そろそろ読まないとと重い腰を上げ、その一年後にようやく読了。
読んでみて、ノーベル文学賞の決め手はやはりこの作品だろうなと。この作品が発表される8年前にドリーちゃんという名のクローン羊が誕生してまたマスコミが命がどうのと大騒ぎしていたたのだが、そこからネタが来ているのは明らか。
当たり前のように医療用のクローン人間が量産されている世界のディストピア小説だが、物語の大部分はクローン人間が語る、普通の人間とさして変わらない青春小説のように進行する。どこまでも普通の人間の主人公は、自分の生まれつきの運命を知っても抵抗しまくって社会と戦うなんてことはなく、ただ淡々と自分の運命を受け入れる。
そこが涙を誘うところなわけで、逆にクローンはまずいだろという説得力がある。読者の大部分は自分もこういう人間だと身に覚えがあるので、本当にこういうことが起きちゃいそうな気がするから。こういうところがクローン反対の人たちに気に入られ、社会派小説は一切書いてないのにノーベル文学賞を受賞できた理由なんだろう。

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

2018-06-20

妖女サイベルの呼び声


これも楽天オークション品。ほかに数冊のマキリップ小説とまとめて出ていたもの。茨文字の魔法もこの時一緒に買った。

茨文字の魔法は終盤にどんでん返しが効いていてなかなか面白かったので期待して読んだのだが、こっちはそれほどでもなかった。先が見えないところは相変わらずあったが。主人公のサイベルにいまいち共感できなかったからかな。

世界幻想文学賞受賞とのことだが、それは舞台は中世の物語そのままなのに、実はフェミニズム文学だからなんだろうな。古くて新しいってやつですね。主人公の妖女サイベルは、最強の魔女でありながら、中身は優しさと弱さを持ったごく普通の女性でしかない。父親も強力な魔法使いなので普通じゃない環境で孤独に育つが、出会う人々から愛情を教えられて人並みの幸せをつかむ。という、ありきたりの筋書きだけど好意的に受け止められるやつ。私は退屈だったけど。

2018-06-03

トワイライト


楽天オークション品。ポイント消化目的でほかにいいのがなかったからこれを選んだ記憶が。

だいぶ前に映画化して人気になったらしい。日本ではコミカライズもされている。私はその当時ぜんぜん知らなかったが。日本で漫画になるのは分かる。日本の少女漫画の王道プロットと同じだ。(ヒロインが高校へ進学(転校)すると、それまで地味で冴えなかったのに急にモテ始める。そこで出会った自分にだけ感じ悪いイケメンが気になって仕方がない。意地悪なだけかと思ったら窮地に立たされた時に助けられ、ドキドキする。イケメンが感じ悪いのは実はヒロインにベタ惚れしているからだった。あとは二人でエンドレスキュンキュン)ひょっとしてこの作者は日本の漫画を研究したんじゃなかろうか。ハリポタを意識してるのも間違いないような。そして狙った通りの大ヒットに。昔のアメリカだったらこんなのゴミ箱行きの駄作だったろうけど、ハリポタ以降は事情が変わったようだ。いいところを探しながら読んだが、ぜんぜん面白くなかった。エドワードが告白して以降はヒロインがひたすらキュンキュンするだけの話になり、退屈過ぎて読むのが苦痛でしたわ。

トワイライト 上 (ヴィレッジブックス)

トワイライト 上 (ヴィレッジブックス)

トワイライト 下 (ヴィレッジブックス)

トワイライト 下 (ヴィレッジブックス)

2018-05-17

バナナ剥きには最適の日々


図書館借り。
道化師の蝶」で芥川賞を取った人だが、読んでもよく分からないのは知っているので、短編集にしてみた。
う〜ん、短篇でもやっぱりよく分からん。
私は不思議の国のアリス系のわけわからん世界の話が好きなのだと思っていたが、この作家にはちょっとついていけないものがある。
巻末の解説にあるように、よく分からないけど面白いっていうのはまあ分かる。
この前の石田衣良とは真対極である。
図書館の本も、新品でまだ誰も読んでないのかと不安になるほどきれいだった。
よく見るとわずかにページの折れがあり、ちゃんと読まれている痕跡がある。
お行儀の良い優等生が読む本ってかんじー。
ちなみに、旅のラゴスは少しだけ濡れた形跡があった。
図書館の本には読者のタイプがまざまざと現れてるのだ。

2018-05-11

旅のラゴス


図書館借り。どこかでこの小説がブレイクしていると聞いたので。借りようとしたら誰かに借りられていて予約になったので、本当にそうなんだろう。

筒井康隆氏といえば、SF小説の大御所ですね。昔七瀬シリーズが人気だった。そういえば、読もうと思って読まずじまいだったのを今ごろ思い出した。この年代の作家の文章とか物語の展開の仕方はしっかりしてて安心できます。私が子供の頃から慣れているからかもしれないが、やはり最近の小説家とは何かが違います。

けれど、急にブレイクした理由はなんだろうなあ。長編過ぎじゃなくて一章読み切りタイプになってて読みやすいから?またまた主人公がおっさんでそこらじゅうで女にモテる話だから?でもまあ、解放された男あたりでこれかとは思った。これって発達障害あるあるだもんね。おまえらってやつ?いつも人にお前はKYとかとか発達障害とか言われている人は涙なしでは読めないよね。本当は人の気持ちが読めないわけじゃない。むしろ読みすぎとさえ言える。ただ、読んでいいとこと読んじゃダメなとこの区別がつかないだけだ!