死亡前死因分析

HBRの12月号に、「死亡前死因分析」の記事があった。
死亡前死因文とは、プロジェクトが始まる前に失敗の原
因を究明することである。


キックオフミーティング時に行う。ただし、「何が失敗
の原因になりそうか」を分析するのではない。「プロジ
ェクトはすでに失敗した」と想定し、何が失敗の原因だ
ったのか」について議論する。つまりまだ始まっていな
いプロジェクトの敗因にういて必死に考えなければなら
ない。


まずリーダーが「プロジェクトは大失敗に終わった」と
宣言する。それにつづいて、メンバー全員が思いつく限
りの失敗の原因を紙に書き出す。


失敗したプロジェクトの分析なんかは誰でもできる。結
果論だからだ。でも、そこから得られるものはそれほど
多くはない。でも、始まる前からそうなることがわかっ
ていれば、それを回避できる、というわけだ。


例えば、「そもそもコンセプトが受け入れられなかった
」という原因があるとしたら、「なぜ受け入れられない
のか」というふうにブレイクダウンしていけばいい。そ
うすると、楽観論だけで突っ走っていたプロジェクトの
コンセプトをより深化させるためのきっかけとなる。


自分の今のプロジェクトでいえば、3ヶ月に1回くらい行
ってもいいと思う。新たな問題が次から次へと出てくる
からだ。例えば、そのときに3ヶ月前にはその原因が出
てきてたかどうかを検証すれば、死亡前死因分析の精度
をあげるトレーニングにもなる。