ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

Schi Heil と叫ぶために

2011-10-08

CEATEC 2011 レポート

CEATEC に行って来たのでその覚書。何年かぶりに足を運んだが世界三大家電祭りの一つといいながら、LG や Samsung の参加はなく、もちろん Apple の姿もない。今年はマイクロソフトも展示がなかった。小さな屋台みたいな中国/韓国系のブースはいくつかあったが、CES や IFA であれば目立つ荒削りの中国メーカーの姿もない。そのうちお祭も中国に奪われてしまうのかなと思った。

さて、事前にニュースを見てみると今年の CEATEC のキーワードは 4K2K に代表される ポストフルハイビジョンテレビ だったそうだ。確かにスマホタブレットのアピールはそれほどでもなく、逆に言うとこれらはもうその他商品と同じレベルになったのかもしれない。

f:id:hiroakiuno:20111007153459j:image

私の印象では、今回の展示は大きく

  • ポストフルハイビジョンテレビ (4K2K/超解像/グラスレス3D)
  • 省エネ・新しいライフスタイル (エコ/蓄電/発電/スマートタップ/スマートハウス)
  • 単なる新製品の宣伝
  • その他の技術

に分類できたと思う。震災の影響から、例年個々の商品でアピールしている省エネ・エコの展示をさらに一歩進め、日産のリーフをバッテリーに使うみたいな家とか部屋丸ごとの展示が多かったと思う。新製品の中では auWindows Phone がすごく欲しくなった。 タイル UI といわれる Windows の新しい UI に触れてみた印象は正直「楽しい」で、ここもメニューが開くのかというような宝探しのような感じ。Android 搭載の機器が溢れて代わり映えがなくなってきたいま、逆に Windows が新鮮に感じたのは少し皮肉でもある。サクサク感も十分で、重い・分かりづらいという悪い印象はそこには無かった。

ちなみに、長い行列ができていたのは

あたりでやはり 4K2K はメインテーマだったと思う。(もちろん行列になるかどうかは展示の仕方やスペースにも依存するが)

f:id:hiroakiuno:20111007140407j:image

そんな中「その他」の中では AR とワイヤレス給電が目立っていたと思う。AR (augmented reality) は上に挙げた日立パイオニアのほか au もプレゼンのキーワードに挙げていたし、私は時間がなくて立ち寄らなかったが Intel も同じく AR ネタで 良くわらかないデモ をやっていたみたいだ。いまさら何でまた AR の研究が流行ってるんだろうかと疑問に思い、パイオニアの人に失礼ながらそのままダイレクトに聞いてみたが、パイオニアの展示は研究ではなく商品化だとのこと。ARCEATEC のような場で見栄えがよいのでよく話題になるが、いよいよ商品化ということか。でも売れるんだろうか。

ワイヤレス給電は実は今回私が CEATEC に足を運んだ理由の NO.1 で、気にはなっているが素人なのでとにかく概要を学ぼうとした。事前にネットで

にワイヤレス給電の展示があることを調べておいた。

ワイヤレス給電には「電磁誘導方式」「磁界共鳴方式」など様々な方式がある。まず Qi(チーと読む) というのは Wireless Power Consortium(WPC) による国際標準規格だそうで、この規格に準拠していれば他メーカーとの互換性が取れるというもの。Qi のブースで展示していたものはすべて電磁誘導方式だが、これは他の企業ブースでは新しい技術や方式の研究発表をしている一方で、Qi は実用化を進める上での互換性や安全性基準の話をしているという点を抑えておかないと混乱する。というか混乱した。実用化レベルになっているのは電磁誘導方式で、他の方式はまだ研究レベル。Qi で言いたいのはその規格統一の話。

f:id:hiroakiuno:20111007124026j:image

全然予備知識もなしに「どう違うんですか」「課題は何ですか」という同じような質問をしていくうちに、ワイヤレス給電では

  • 出力ワット数
  • 届く距離
  • 安全性
  • サイズ

あたりをキーワードとして頭に入れておけば、素人でもそこそこ格好がつく会話が成立することが分かった。ほとんどの展示がスマホの充電とかなので、出力が出ないのが課題かと思いきや、Qi では既に120W まで規格化されているとのこと。要はコイルなので巻けば出力は出ると。ただ巻きまくるとコイルの重さがハンパなくなるので、田淵電機でアピールしていたのはコイルの軽量性という風に展示を見ていくと話が繋がる。届く距離も徐々に伸びてきており数メートルというのも視野にはいってきているらしい。研究から実用に向かう上で避けられないのは安全性だ。全然テストもしてないような機器を載せて発火したというのは避けなければならないので Qi では認証を取っていない機器は充電しないようにするという話も聞けた。普及すれば機器同士の干渉も問題になるが、TDK の共鳴方式のポイントは電磁誘導と違って干渉が起きにくいということだった。

ワイヤレス給電が普及すれば世の中大きく変わると思う。バッテリーが不要になる。コンセントがなくなり部屋のレイアウトの物理的制約が一気になくなる。自動車から給油という概念がなくなるかもしれない。電機の祭典で電気の進化を感じた CEATEC でした。

2011-08-20

はてブから Google Bookmarks に移行してみた

(久しぶりのブログ更新だがその辺は気にせず今まで通り)

ずいぶん陰に追いやられている感がある SBM。私はずっとはてなブックマークを利用していたが、ちょっと前から別のサービスに移りたいと思っていて移行してみた。候補としては、

があったが、AVOS はいつどんなサービスで始まるのかまだ不明なので Google Bookmarks へ。

Google BookmarksGoogle のサービスとしては少しマイナーだが、他のサービスには無い大きな(ほんとに大きな)メリットとして、普通に Google 検索した際に自分がブックマークした記事の中でヒットするものがあればそれを検索結果の上位に表示してくれること。しかもタイトルやタグ(ラベル)だけでなく全文検索結果。はてブにも有料オプションで全文検索はあるが、そのためには検索をはてな検索から行う必要があり面倒というか使わない。Google Bookmarks だとこれが普通に使う Google 検索から使える。しかも無料。

そもそも SBM を使う理由としては

  • S (ソーシャル機能のため)
  • B (記録して後から検索するため)

があった。はてブの魅力は前者のソーシャルの部分で、自分の記録がホットエントリにつながったりコメントで記事の評価を見たりすることだった。ただ最近はコメントは Twitter にとって代わられているし、ホットエントリとしての役割も微妙になっている。であれば SBS の意義を記録(というか検索)に置き、その面で優れている Google Bookmarks に移行するメリットは大きいと思う。あとは Android 端末との相性がよい点も選んだ理由の一つ。

なお、はてブから Google Bookmarks への移行は、Google が公式で Delicious to Google Bookmarks という移行ツールを用意しているので、いったん delicious を経由すると楽。直接インポートする機能はないみたい。

ちなみに、delicious に一時置きしたブックマークは private のままでも問題なく移行できた。

ところで「普段使っている検索エンジンの検索対象に自分がブックマークしたページを加えられる」というのは、よく考えると Google にしかできない差異化技術だ。Greasemonkey などのユーザースクリプトを使えばはてなにもできないことはないが、確か Google の検索結果の順位を変えて表示することは許されていないし、そもそもユーザースクリプトだと普及という点で課題が残る。だからこそはてなはてな検索しか手がない。そういう意味でいまさら delicious を買収した AVOS がどう出てくるのか非常に楽しみではある。さすがに検索エンジンから作るわけないので、普通に考えると B ではなくやはり S の方を攻めてくるのだろうか。S の部分で一つやれると思うのは、はてブのコメントページのようなメタなページをもっと見やすくもっとメジャーにすることがあると思う。知ってる人しか見ない別のページ(URL)ではなく、twitter の短縮 URL や 4sq/GetGlue のチェックインを検索するのでもなく、同じ一つのページの中にメタなページを取り込む。Google にも Google サイドウィキなんてのがあるがかなりマイナー。大きくそれに切り込めるのは Browser か OS レベルだと思うので、もし SBM に今更何か仕掛けるとすれば、例えば MicrosoftTwitter を買収して IE にとりこんだりするのかなと思っていたがそういう動きはない。それに対して AVOS がどう出てくるのか?できれば予想をいい方向にも裏切ってほしいと思う。

ちなみに自分の Google Bookmarks はひとまず非公開にしています。リストを作ってそのリストを public にする機能があったので試しに作ってみたのですが、過去のブックマークをそこに全部突っ込もうとしたら数が多すぎてできないと。しかもこの public というのは公開するだけでなく、だれでもそこに追加できるという意味みたい。つまり私のブックマークを公開という使い方ではなく、テーマを決めてテーマごとにラベルを作りそこに仲間がどんどん関連する記事を突っ込んでいく使い方。いずれにしても二重管理は面倒なので公開の方法はもう少し検討してみます。

2011-03-14

東日本震災 - 風呂に水を張ったほうがよいですから edano_nero まで

ずっと忘れないようにメモしておこう。

今回の地震東京の会社で経験した。隣の席の人とこれはやばいと言い合いながら、揺れが落ち着いて最初に頭に浮かんだのは、阪神大震災で家を失った学生時代同じ授業を受けていた人の言葉。ちょっとたってからツイートしたけど

震災で何が不便って水が止まってトイレが流せなくなるから、地震が起きたら風呂に水をためろというのが最初に思いついた。

その後は余震と津波の映像で仕事にならない。津波のリアルタイム映像は本当に映画のようだった。

Japan earthquake and tsunami: The moment mother nature engulfed a nation | Mail Online

妻や実家に連絡を取り始めた。電車は止まっているが心のどこかには東京は大丈夫だろうと多少なめていた。時間が過ぎるにつれどんどん連絡が取りづらくなる。妻の祖母が岩手に住んでいるが確認ができない。そのうちお台場で火災だとか、東京も停電するかもとか、妻が妊娠中で心配だったので歩いて帰ることに決めた。

帰り道は途中の人が言っていたが初詣とか祭りのような人の列だった。みんなひたすら歩く。Google Map と GPS のおかげで迷わずいけた。スマホすごい。途中道に迷っている人に何回か道案内が出来きたほど。自己満足に過ぎないが少し協力できた。

3時間ほど歩いたが途中 @ayu_19980408 と @takapon_jp からツイートされる情報に感動した。いまもすごいけど。

帰ったら家のガスが止まっていると。そういえば歩きながら途中 TL に安全装置がどうだとか流れていた。おかげで即解決。

その後はテレビ見ながら、余震を心配して寝床を移動した。

次の日土曜日。原発がやばい、停電がやばいで、懐中電灯が家にないので探しにスーパーに。土曜の午前中だったのでその時は日用品はまだ残っていたが、既に電池と懐中電灯は無かった。100円ショップの店員さんが自転車用の LED ランプならありますよということで念のため購入。いくらなんでもこの時代にと思いながらロウソクも買った。

その後はツイッターとニュースをずっと見ていた。津波の映像が繰り返され、死者行方不明者がどんどん増えていく事故の時のいつものいやなパターン。国家の緊急事態だと心の底から思った。とともに批判的な内容や批判の批判などが出始め、チェーンメールなど変なのも増え始めたのもこのころ。

日曜になってももちろん東北地方は依然災難が続いている。長野新潟でも地震で訳がわからない。そんな中 prayforjapan という活動も起こり始めた。各国からの支援とか募金とか人探しなど。

地震発生後、Twitterで投稿された心に残るつぶやき

日曜の夜は次の日の停電情報でパニック。#toden_ganba は理解しつつも文句も言ってしまった。

そして今日月曜。ご存じ東京は通勤電車がパニックになり、会社には4割くらいしか人がいなかった。結局会社にも行っただけで大したことが出来ず昼過ぎに帰ってきた。

テレビに CM が流れ始めたことに気付いた。AC の広告ばかりだけど。

#edano_nero というハッシュタグを知り、汗をかきながら不眠不休で働く枝野さんを尊敬した。その後本当かどうかわからないが #edano_neta タグが登場して少しほっとした。

と思ったら #edano_neta はこの1分前にがせネタだと発覚。でもなんかあったかい空気が流れた。

2011年3月15日午前1時。

原発2号機が大変なことになっている。

まだまだこれから。協力しよう。助けよう。ただそれだけです。

2011-02-21

効率のよい就職活動のための一つの質問

学生さんは就活の季節だ。あくまで個人的に思うところだが参考になれば。

この時期本格化する OB/OG 訪問や会社見学で、毎年必ず出る質問ランキングといえば「なぜこの会社を選んだのですか?」「この会社に入って一番良かったことは何ですか?」「一日の仕事の流れを教えてください」あたりはきっとトップ10に入るだろう。

一方、実際の面接やエントリーシートでの自己アピールとなると「クラブでキャプテンを務めてチームを優勝に導きました。長所はリーダーシップです。」「バイトでコミュニケーションの大切さを学びました。」あるいは「大学の研究でなんとか賞を取りました。私の研究は従来と違ってこの部分がすごいんです。」とか。

二つが全然つながっていなくてもったいないなと思うことが多い。そして振り返れば自分もそうだった。

もちろん働いている人の職場環境を調べておくことは重要だし、仕事のやりがいは何ですか?などという聞きやすい質問から OB/OG との会話をスタートするのは良いだろう。また面接で自分が学生の時に一番力を入れた点をアピールするのは当然なのでそれ自体も構わない。でも結局は就職活動って勝負なので、会社に自分を必要と思わせるためにはどうしたらよいかというところから逆算して考えて、そのためには会社見学では何を聞いて、面接では何を話すべきかという風に考えた方がより効率的だと思う。

私なら、会社見学で聞くことは「あなた(の組織、業界)が今一番苦労していることは何ですか?」で、面接でアピールするのは「私であればその問題を解決できます。なぜなら私は学生の時に○○に一番力を入れてきたからです」だ。

会社訪問でいくつか話を聞けば、業界としての課題や、その会社の最近の悩み、あるいはあなたの興味のある分野が持つ難しさが分かるだろう。しっかりそれを聞いておいて、面接では私がいままでやってきたことはそれに役立ちますよというアピールが最も効果的だと思う。別に自分のやってきたことがストレートに繋がる必要はない。「最近はエコブームだから消費電力をいかに抑えるかが鍵」であっても電気や電池の研究をやっていなくてもよい。心理学専攻でお客さんの心理的にエコを訴えかける方法とか、クラブ活動で得たリーダーシップでその消費電力を抑えるプロジェクトを引っ張っていきたいとか、多少大げさでも何とでも言える。

もちろん質問される側も色々なので、聞いた結果それはあんたに特化した話であって他の人には関係ないなというのもあるかもしれないがそういうのは捨てる。そういう人には一日の仕事の流れを聞いて仕事のやりがいを聞いておけばよいだろう。普通はあっちの会社で聞いたものが別の会社の面接でも使えると思う。それが就職活動ではないだろうか。