wangan-noteron

2006-02-11 鍵盤の上の指は乾いて

鍵盤の上に

突然、自分の携帯に電話する。

もちろん出ないで放置すると、留守録になる。

そうしたら、唸る。今さっき思いついたメロディーを15秒間唸るんだ。

なにしろすぐ忘れてしまうから、一分一秒をあらそう。

たまに自分の携帯の番号を思い出している隙に、メロディーが消滅することだってあるから。

そんな苦労をして、数時間後、鍵盤の前に座り留守電を聞く。

あーじゃない、こーじゃない、しながらなんとか組み立てて小さなMDに録音する。

まだ、五線紙も鉛筆もいらない。

次に何度も何度も聞いて、やっとこPCに打ち込んでゆく。

ここで初めて鉛筆を持ち、原稿用紙に書く。

書くといっても歌詞でも音符でもない。単なるコード・ネーム。

こんなことを30数年やっているから

机の周りや、部屋の中は、自分にしかわからないものだらけだ。

今年はそんなものがもっともっと増えてしまうんだな、と

鍵盤の上の指は感じて、覚悟しているようだ。