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日曜日の朝の話 hirofmix chronicles(Ver.3) in hatena-diary このページをアンテナに追加 RSSフィード

2005年06月17日金曜日

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YOMIURI ONLINEより一部引用

(“http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20050614nt07.htm”より引用。ただし近日中にリンク切れの可能性大)

子どもはみなブログを持て!

ニッポンの明日には、ブログが一番!

総務省は14日、小中高校生のだれもがブログ(日記風の簡易ホームページ)を書くような環境をづくりをめざす方針を決めた。同省が設置した「情報フロンティア研究会」(座長=國領二郎・慶応大学教授)が、日本の「IT(情報技術)力」を強化する方法として、「あらゆる児童・生徒がブログを持つべき」と報告書で提言したのを受けたものだ。

研究会は、ブログや知人同士が意見交換する「ソーシャルネットワーキング(SNS)」の普及で、個人レベルの情報発信が急増し、「企業対個人」「発信者対受信者」といった社会構造まで変えつつある、と分析。その一方で、インターネット関連の知識格差が生じている、と指摘した。

報告書はこうした現状を打開し、IT社会で日本が優位に立つには、義務教育段階からネットワークで個人が発言する作法を身につけさせることが必要だと主張。あらゆる子どもが自分のブログを持つのが効果的だ、と力説した。

(2005年6月14日 読売新聞)

「馬鹿だおまえら……詳細はあとで」と書いた手前もあって、その報告書っていうのを探してみたらちゃんとありました。総務省のサイトですね。

で、第6回会合の配布資料というのがその「報告書」のことらしく(pdfファイルでダウンロード可)、ちゃらっと読んでみたのですが、別に「あらゆる児童・生徒がブログを持つべき」なんて個所は見つからないんですよ。

たぶん、この文章からそういった記事を作成したのだろうと思わせる個所を引用すると、

 はじめにも述べたように、ICTは社会のあらゆる側面で利活用される可能性を持つ汎用的技術であり、だからこそ、ICTは「ユビキタスネット社会」を創り出す力を持つ。だが、そうした力を活用し、組織の業務プロセスはもとより、社会生活全般が情報ネットワークを組み込んだシステムになることで、その社会の快適さ、魅力、効果・効率、競争優位性が増大するには、社会全体にICTを利活用する能力が広汎に形成されることが望まれる。したがって、ICTにより我が国の経済的社会的活力を最大化するためには、可能な限り多くの個々人が高度なICT利活用に慣れ親しむことが重要であり、それに向けた社会の雰囲気というのをシステマティックに醸成していく必要がある。

 ところが、ICTの利活用という側面からみると、現在日本社会は大きな課題に直面している。それは、情報化社会の複層化ともいうべき、ICTの中核技術の普及層が分化している傾向である。携帯電話による文字通信のような比較的簡便なICTの利活用は広く一般に普及している。しかしながら、本来知識創造プロセスの変革をもたらすようなPCを含めたより高度な利活用については利用者が一部の層に限られており、とりわけ教育歴の差が高度なICTの利活用経験の有無と強い相関関係を持っていることが判明している。

 さらに、先に述べたように、日本の社会では情報ネットワークが匿名であるという認識に基づいて色々な活動が行われているがゆえに、社会生活全般においてICTが利活用されていく活力が高まらず、社会心理的なデジタルデバイドと言うべき、サイバースペースへの忌避感が拡がっている。そのため、ある程度高度なICTを活用している層においても、その活動量、活力は、他の社会に比べて低いことも指摘されている。

 こうした課題を克服する方策の一つは、義務教育課程である初等・中等教育の段階で高度なICTリテラシー教育を行うことである。個人のICT利用意識の向上にも関連するが、ICTにより実現されるバーチャルな環境を、現実社会と同じ感覚で活用すること、すなわち、サイバースペース上で実名又は特定の仮名で他人と交流することを自然の術として身につけるための教育が必要である。

 一方、既に義務教育課程を修了している大多数の世代について同様の高度なICTリテラシーを授けるのは困難であるが、地道に啓発を続けるしかなく、例えはブログ等の簡便な情報発信・交流ツールの普及がその一助になると思われる。

(「情報フロンティア研究会報告書(案) 」第三章「提言」より34〜35ページを引用)

結局引用した部分の強調個所がその「あらゆる児童・生徒がブログを持つべき」という記事作成の元ネタになっているようだ。いやそれはお前話つくり過ぎだろ読売。記事のネーミングのつけ方といい、どうもこの記者は私みたいなネット界隈うろうろしている人間に話題にしてほしいがためこういった煽り方したんじゃないかと。あんまりそーゆーのは好きじゃないが、まぁ記事も読まれてなんぼだろうからいいとしても、それがウェブ上の記事引用に無断転載禁止だとかぐちゃぐちゃと云っていたYOMIURI ONLINEだと思うと片腹痛いわ。ネットに出たものは原則共有財産と思え♪

まぁ国のやることだからどうしても「国民等し並に」ってことになるのだろうけど、別に「携帯電話による文字通信のような比較的簡便なICTの利活用は広く一般に普及している」んだから「本来知識創造プロセスの変革をもたらすようなPCを含めたより高度な利活用については利用者が一部の層に限られて」いたっていいじゃねーか。それならそれで携帯電話によるITCの利活用をもっと広げりゃあいいじゃんか(その方がコンテンツ提供業者にもいいじゃん、課金しやすくて)。「とりわけ教育歴の差が高度なICTの利活用経験の有無と強い相関関係を持っている」って、パソコンを知的活用するユーザなど限られていて当たり前だ。そもそも興味ある奴は遅かれ早かれ学歴がどうあれ必要とあらば知的活用するしさ、大体ブログやらSNSがそんなに知的活動かよ。

しかしサイバースペース上で実名又は特定の仮名で他人と交流することを自然の術として身につけるための教育が必要である」っていうのはすごいな。日本はこれから子どもたちに引きこもりの術でも教える気か。いやそれは極端だが、いきなり悪意の含まれるネットと云う世界に向かって、そう易々と実名さらけ出せるかボケ。逆に実名も気安く出せるような安全なネット社会にしていくっていうのは管理がきつそうで異常につまらんぞ。基本的にインターネットは便所の落書きなんだからさ(笑)。

だからもしそういった教育が必要だというなら、ネットがそーゆー悪意の含まれる世界だってことを子どもにたたき込む事であって、「世界が悪意に満ちている」なんてことを心が柔らかい子どもにいきなりさらすには、それ相応の教え方を編み出さなくてはならないってことだと思うんだがな。

薬師薬師 2005/06/19 19:31 hirofmix、君の言うとおりだ。

rararapocarirararapocari 2005/06/20 02:01 こんにちは。興味深いエントリーです。前半部の読売新聞批判はもっともです。「あらゆる子どもが自分のブログを持つのが効果的」とは全く思えません。ただ、低年齢からのICTリテラシー教育というものは、その必要性が有ると思いますし、関心があるので、もとの報告書も少し読んでみたいと思います。

rararapocarirararapocari 2005/06/20 02:02 少し見てみると、はてなブックマークでも人気の記事みたいですね。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20050614nt07.htm

hirofmixhirofmix 2005/06/20 07:09 思うに読売の記者が話題にしたくてこんな“煽り記事”を書いたと思うんですがね。ただこの提言が実際の教育現場に下りてくる時には、この“煽り記事”そのままのことが行われる可能性も否定出来ないですね。やー、カッコ悪いわ(笑)。こんなことしなくったっていいじゃんかなぁ。