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広原盛明のつれづれ日記

2017-09-17

迷走する前原民進党を直撃するか、解散風が強まっている、国民世論は安倍内閣を拒否し始めた(8)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その80)

08:25

 この9月28日、野党各派が要求してきた臨時国会が漸く召集されるのだという。憲法違反もいいところだが、安倍政権がここまで引き延ばしたのはそれなりの理由があってのことだ。言うまでもなく、解散時期とセットで臨時国会の召集を考えてきたからだ。メディア各紙は冒頭解散を予測しているが、私もそうなる可能性が大きいと思う。

 そう考える理由はいくつかある。各紙はもっぱら前原民進党の迷走ぶりに焦点を当て、その間隙を突いての国会解散の構図を描いている。10月22日の衆院3補選が目の前に迫っているというのに、前原民進党はいっこうに野党共闘の話し合いに応じようとしない。「地域のことは地域の事情に任せる」と逃げを打っているが、これまで積み上げてきた野党4党首会談の申し合わせを反故にするのであれば、野党候補の一本化などはとうてい望み薄だ。

また、地域の事情で「選挙に勝つため」に仮に野党候補の一本化が実現したとしても、「名ばかり野党共闘」では有権者の信頼は得られない。そんなことをすれば政党の体面に傷がつき、本選挙での惨敗が待っているだけだ。政党の本体が揺れているときに地方組織の末端で共闘することになれば、国民の目には「野合共闘=野合」と映り、「本物の野党共闘」に傷がつく。本来の野党共闘の意義や精神を守るためにもあいまいな妥協はしてはならないと思う。

安倍政権が冒頭解散に打って出るもう一つの理由は、小池新党が出来そうで出来ない政治事情も関係している。たしかに「都民ファーストの会」は都議選で圧勝したが、それが全国版として通用するとは思えない。目下、小池氏側近の若狭衆院議員が盛んに動いているが、この政治経験の浅い人物が新党結成の核になるなどとは誰も思っていない。政策もあいまいなら人物も未熟、この程度の人間しか側近にいないとしたら、もうそれだけで小池新党の行く末は見えている(この点で、大阪維新を立ち上げた橋下氏のキャラは際立っていた)。

 安倍政権が冒頭解散に踏み切る本当の理由は実は別にある。それは、安倍政権の喉元に刺さった森友疑惑と加計疑惑の骨をどうしても抜くことができないからだ。私は、加計学園獣医学部の新設をチャラにしてまでも安倍政権総選挙に打って出るのではないかと予想していたが、これは外れた。「腹心の友」を切るだけの勇気と決断力が安倍首相になかったのだろう。それとも加計氏との関係がすでに「刎頚之友」レベルにまで達していて、加計氏の頸を斬れば自らの頸にも撥ね返ることを恐れたからであろうか。

 しかし安倍首相の決定的な誤算は、籠池夫妻という類まれなカップルを昭恵夫人が不用意に近付けたことだった。この夫妻は(関西では)知る人ぞ知る人物で、一度食いついたら死んでも離さない種類の人間として知られている。でもその人並み以上の執念は、安倍首相や昭恵夫人の思惑を遥かに超えるものだった。安倍首相夫妻だけではない。安倍首相の意向を忖度して動いた財務省国土交通省の役人たちの思惑も遥かに上回っていたのである。

 このところ各紙(大阪本社版)では、森友疑惑が大きくクローズアップしてきている。大阪地検特捜部は9月11日、籠池夫妻が大阪府大阪市補助金を詐取したとして追起訴した。すでに起訴した国の補助金詐取や未遂分を含めた立憲総額は2億150万円に上り、これで補助金不正操作は一応終了した。だが、これで捜査が一段落したわけではない。財務省近畿財務局の役人たちが国土交通省近畿地方整備局と結託して国有地をタダ同然で森友学園に売却した背任容疑や、学園との交渉記録を廃棄した証拠隠滅容疑の捜査はこれから本格化するのである(毎日、9月12日)。

籠池夫妻の人並みでないところは、財務省国土交通省との交渉経過をすべて音声データとして記録していたことだ。籠池夫妻はこの音声データを昵懇のジャーナリストに託し、捜査が進展するにつれて少しずつマスメディアにリークするように指示していたのだからタダ者ではない。音声データはまずテレビ局のトークショーで流され、次に各紙が入手してその裏を取り、最終的には大阪地検特捜部も入手して捜査資料に加えているとされる。

おそらく交渉に当たった近畿財務局や近畿地方整備局の役人たちは、籠池夫妻がこれほどの周到な準備をして交渉に臨んでいたなどとは夢にも思わなかったことだろう。役人たちの前で籠池夫妻が恫喝まがいの大声で喚きたてたのは、夫妻の品性もさることながら、録音を隠蔽するために準備された巧妙なパフォーマンスだったことが推察される。目の前で大声で喚かれれば役人たちはそのことに気を取られ、それ以外のことは目に入らなくなるからだ。まさに絵に描いたような田舎芝居ではないか。

 安倍政権は、前原民進党の迷走や小池新党の停滞に乗じて冒頭解散に踏み切るだろう。国会での疑惑追及が行われないこともあって、内閣支持率はこのところ少し回復してきている。だが、国民を甘く見てはいけない。たとえ総選挙で勝利しようとも、森友疑惑と加計疑惑の骨は抜けない。この骨を抜き取るには、安倍政権が退場する以外に道がないことを安倍首相は早晩思い知るだろう。(つづく)

さ水垂れさ水垂れ 2017/09/17 20:00 前原氏、迷走するのが、役回り、でしたかw。

旅マン旅マン 2017/09/18 03:16 アホの前原民進が木端微塵にされるこ
とは祝着だが、その引き換えが改憲体
制の確立、固定化か。
民進崩壊の分が小選挙区での自民党躍
進とという、ある意味で焼け太り状態
って笑えない結末ってことだ。
比例で共産党におこぼれが流れて志位
さんが『躍進だ』と胸を張る(笑)。
小池百合子の改革詐欺ファシスト党も
なんだかんだで議席を増やすだろうか
ら、この選挙、いよいよ改憲体制の固
定化となろう。
下手したら戦後民主主義体制の実質的
なラスト総選挙になるのではないか?
森友や加計で安倍内閣が退陣しても、
今の自民党は安倍晋三的なモノをよし
とする集団である。そして立党以来の
宿願である改憲をやれる大チャンスが
眼前にある。
北朝鮮怖いぞとミサイルアラートを鳴
らしてテレビ局に官製放送やらせたら
こそのリカバリーショット、支持率ア
ップなのだ。まともな状況ならアップ
にはなりはしない。野党支持率ともど
も変化なしで無関心や無党派層アップ
となるだけだ。
バホクサいミサイルアラートと緊急避難
ゴッコだが、結構あれ、大衆の心のひだ
に触れているのではないか?
あれで身の安心が保証されるわけがない
ことは皆、分かっていても北朝鮮怖いの
で政府が『強くやる』ことをよしと思う
という構図ができてるのかも。
なんてことを書いている最中のNHKニュ
ースだが、おいおい、ガチかよ?
選挙やるぞって具体的な日程解説をやっ
ているぞ。台風報道より先に!
終わったな、この国。
アホの前原民進が潰滅することは広原先
生が仰られた『本物の野党共闘』のため
にはなるが、それは相手がまともな政治
をするという前提があってこそ!
ナチスの手口がなんて言ってのけるのが
奴らです。
ま、それでも戦わねばならんけど!

大帝武大帝武 2017/09/21 09:45  24日投票の堺市長選、いよいよ最終盤である。

 今月16〜17日の朝日新聞の世論調査で、『現職の竹山氏がやや優勢だった』同時期に行われた共同通信社の世論調査でも、『竹山氏が先行』だった。竹山氏は、自民、民進、社民などの推薦各党の支持層を一定固めたうえ、自主的に支援する共産党にも浸透している。無党派層でも永藤氏を上回っている。

 永藤氏は、維新の支持層だけはがっちり固めている。

 だが、無党派など維新以外への永藤氏の支持はほとんど伸びていないようだ。橋下健在の頃は、『橋下教』の信者団体のような熱狂があった。だが、橋下が去った今、全国から維新の議員を動員し、堺市内を走り回っていたそうだが、今や、外に拡がる勢いを完全に失っている。排他的なセクト的集団が最終的に落ちつく先と言うことだろうか? 

 『大阪都構想』への堺市民の賛否は?
 共同通信の世論調査で、堺市も『大阪都構想』に参加すべきは27.5%で、参加すべきでないは58.0%。朝日新聞の調査でも、堺市も参加すべきは23%で、反対は44%だった。堺市民は『大阪都』への参加に圧倒的に否定的であることが明らかになった。

 『停滞か成長か?』のスローガンに惑わされそうになった!
 『維新』の市長候補は府会議員をしていたとはいえ無名に近い新人。しかも完全な出遅れだった。当初は竹山氏の楽勝と言われていた。ところが永藤氏が、『停滞か、成長か!』とスローガンを掲げた。しかも41歳と若い。一転、接戦と言う情報が流れだした。

 冷静に考えれば、日本全体が停滞している中で・・・。
 冷静に考えれば、現代経済の日本で、堺だけがたいした根拠も無く、突出して成長できるわけがない。だが、『維新が堺市長になれば、堺が成長できる』ような『幻想』を振りまくのが、橋下直伝の『維新の得意技』である。『幻術』だ。

 大阪市の中心区は人口増。だが周辺区はどうなのか?
 大阪市は、都心の北区や中央区、福島区、西区などは人口が増加している。内外の観光客増で都心の商業施設はそれなりに賑わっている。だが、同じ大阪市でも住之江区や平野区など周辺区はどうなのか?

 『維新』の市長になれば、こんなに『繁栄する』のだと大阪市のごく一部の中心部だけを見せて、『大嘘』をつくのは維新の常套手段である。そんな騙し絵を見せられて衰退の中で何とかしたいともがいている市民の一部が少し惑わされたとしても不思議ではない。

 次々と事実を突きつけられ維新の嘘がばれた!
 しかし、橋下のような天才ならともかく、永藤氏や吉村大阪市長のような凡人では騙し続ける能力はない。『堺市の財政赤字は増え続け、大阪市の赤字は減っている。』という『嘘』は、『堺市の単年度収支は7年連続で黒字。大阪市は単年度収支が2年連続で赤字。』と事実を突きつけらればれてしまった。嘘を吐けば、いずれ反論が出てくるという事を維新は想定していなかったのだろうか。それとも事実を知らなかったのだろうか?

 『子育て支援;大阪市は充実、堺市は不十分』と維新。 
 だが、共働き子育てしやすいまちランキングで、堺市は関西1位(日経DUAL)である。大阪市はランク外である。出生率でも、堺市は1.49。大阪市は1.26。(府平均1.39、全国平均1.45)少なくとも維新の虚偽宣伝は明らかで、みんな気づいてしまった。

 シニアに優しい街ランキングでも
 日経グローカルの調査で、堺市はシニアに優しい街ランキング大阪府内1位である。大阪市は、大阪府内17位である。多分、大阪維新の大阪市長の市政になってから、大阪市は、ここまで『高齢者に優しくない街」になり下がったのだろうと私は思っている。

 堺市は停滞し、大阪市は成長している?
 大阪市は成長しているにもかかわらず、堺市は停滞していると大阪維新は宣伝している。だが本社流入数のランキングは、政令市中、堺市は2位で、大阪市は468社が流出しており、政令市の中で最下位である。(帝国データバンク)。大阪市が繁栄しているように見えるのは、観光客増のお陰である。産業活動一般では、大阪市は今も衰退を続けている。維新の市長になって、産業活動が急に好転するものではないことぐらい認識していてほしいものである。いや知っていて、平気で嘘を吐くのは橋下の得意手だった。

 世論調査の結果が意味するものは?
 竹山氏優勢という情勢は、竹山陣営の踏ん張りの成果もあるだろう。だが、自民党と共産党以外、大した地力はない中で、頑張りだけでは、『優勢』にはなれない。竹山陣営の広報戦術の成功もあるのだろうが、ここにきて、何よりも、大阪維新の『ウソ』がばれだしたが大きいということではないだろうか。まだ安心はできないが、ここで竹山氏がちゃんと勝てば、『維新の衰退』がはじまるということでもある。それは、衆院選にも直結する。
 しかし最後まで勝負は分からない。油断しないことが大事だろう。

大帝武大帝武 2017/09/24 05:29  博覧会国際事務局(パリ)に提出する『夢洲埋立地』万博の政府提案書が発表された。
 万博のテーマは、『いのち輝く未来社会のデザイン』である。きれいな言葉だが、何のことかさっぱり分からない。むしろ、『いのち縮む未来社会の絶望』だったら、今の社会にピッタリだし、なるほどと思う。イメージや言葉がきれいだったらいいというようなモノではない。さっぱり思想が見えない。こんな歯の浮いたような言葉で、BIE加盟国(170ヶ国)の心をつかむことが出来るだろうか?それとも金(援助)で釣るから『テーマ』(思想)などどうでもいいのだろうか?
 70年大阪万博のテーマは、『人類の進歩と調和』だった。高度成長期で、それなりにピタッと来たものだ。私の友人の一人は、70年安保反対運動から国民の目をそらすとして万博反対運動をしていたし、私も結局70年万博を見に行かなかったけれども、70年万博は一応成功したと言えるのではないだろうか。来場者数は想定を超え6、500万人近くに達した。今も『太陽の塔』や世界に誇れる国立民族学博物館や日本庭園が残る。広大な万博公園自体が遺産である。
 岡本太郎が提案したピカソを思わせる天に突き抜ける異形の『太陽の塔』があった。それは今も残っている。アポロ12号で、人類が初めて月から持ち帰った『月の石』があった。人類の進歩が、まだ信じられる時代だったし、万博の展示物にはそう信じ込ませる力があった。
 当時は、関西文化人にも人がいて、『万博を考える会』には小松左京や梅棹忠夫がいた。今はそれに匹敵する人物は、関西だけでなく日本中でも誰もいない。梅棹忠夫も小松左京も岡本太郎も単純な体制派ではない。むしろ反体制派と言っていいだろう。『万博」と言う国策のお先棒担ぎ役になりながらも、それ以上に、人類の未来を考えていた。
 当時の万国博覧会協会の会長は石坂泰三で、今の財界人とは比べものにならない。政財界文化人から一目置かれる大物だった。岡本太郎ら反体制的な芸術家を起用し、許容するだけの知性があった。通産省の官僚たちにも、それなりに人がいて、今の安倍内閣の使い走りしかしないような官僚とはかなり違っていた。
 それに比し、今回の万博は、カジノ誘致のお先棒役の意味しかない。即ち、情けないことに、今回の万博には、『希望』のようなモノが全く見えない。どうせパリに負けて落選するだろうと楽観はしているが、その準備費用だけでも、莫大な無駄遣いがされている。誘致活動だとして、松井や吉村や世耕大臣やお供する多くの官僚たちの海外視察費だけでも巨額の金が使われている。各国の賛同を得るための『根回し』の費用としても多くの金が使われているだろう。
 万博開催国は18年11月のBIE総会で、加盟170カ国の投票で決まる。世耕経産大臣は既に50カ国の根回しに成功したと胸を張る。だが、被援助国は普通つれない返事はしないものだ。甘く見ても3割減とみた方がいいだろう。即ち大阪派は30カ国程度である。BIE加盟国170ヶ国の過半数と言えば85ヶ国である。過半数への道ははるかに遠い。
 府も市も未だ財政難である。そのあおりを食って、大阪市の現役諸君の賃金は府下で最低ランクになっていると言う。万博や関連事業で、これ以上の無駄な借金を背負いこむことは何としても避けてほしいものである。社会福祉事業などでの必要なサービスが削られ、職員の残業代も払われないようなブラック企業並みの労働条件悪化が続いている。
 今回万博の想定来場者は2800万人だそうである。それさえも怪しいが、万一想定通り来ても、70年万博の来場者数6400万人強の4割程度である。50年経って、増えるどころか、5割以上減った入場者しか想定できないのである。
 それでもやるのは、カジノのために夢洲まで地下鉄を延伸するためである。そうしなければカジノは来てくれないと松井は思っているのだろう。いやすでにそんな話が出来てるのかもしれない。そうしてきたカジノは、利益の大半をラスベガスなど本国に持ち帰るだけである。
 カジノ企業は、カジノ誘致派の与野党の国会議員や大阪府議会や大阪市議会の議員に、表や裏で、それなりの政治献金をしてくれるのだろうが、そんなものにつられて国や府や市の金の無駄遣いをされてはたまらない。

旅マン旅マン 2017/09/24 13:58 投票日か。しかしすごいね、悪代官顔の応援にあの日本のこころまで馳せ参じているとは(笑)。
純度百%極右団体日本のこころまでが維新に弓をひく
というのも理解に苦しむところだが、それだけ大阪が
病んでいるってことだろう。
筒井康隆のパロディー小説に『日本以外全部沈没』と
いうのがあったのを思い出した(笑)。
維新以外、全部共闘(笑)。
まあナチスを倒すにスターリンもチャーチルもないってもんだろうよ。
小池百合子新党の大先輩格である維新が再び堺で敗北することを切望する。
維新に敗れるようだと、野党面した極右新自由主義勢力が活気づく。それだけは避けたいところだ。

大帝武大帝武 2017/09/27 05:34  安倍、28日召集の臨時国会冒頭で衆院解散を表明。
 『大義なき解散』とか『疑惑隠し解散』と言われる。安倍に大義など求める方が馬鹿らしい。そう思うので多くは言わない。森友・加計の『疑惑隠し』、『国会での説明拒否』も、国民の政治不信を首相が自ら煽っているようで情けないと言うほかはない。疑惑を残したままの収束は終息しない。安倍政権が続く限り、これからもずっと尾を引くだろう。

 安倍は、『国難突破解散』と称しているが・・・。
 北朝鮮情勢を政治利用して衆院解散しようとする態度は汚らしく許せないと言うほかはない。『国難・政治利用解散』と呼ぶ方がはるかにぴったりくる。元々、拉致問題がなかったら総理になれなかった人である。金正恩というとんでもない人がいて、安倍はそれを罵ることで人気を維持してきたとも言える。安倍は何十年も北朝鮮を罵り続けたけれど、拉致問題の解決は一歩も進まなかった。日朝関係は悪くなる一方である。終に北朝鮮は核もミサイルも持つようになった。今や一触即発の危機である。

 安倍はまだ本当の危機とは思っていないのか?
 本当の危機と思っていないから、安倍は衆院選の号砲も鳴らしたのだろう。国力から見て、北朝鮮側から日本や米国に先制攻撃することはまずない。トランプも、盟友・安倍が選挙をしている時に、北朝鮮にミサイルを発射したりはしないだろう。しかし、選挙後が危ないと思う。トランプは、ミサイルがアメリカ本土に到達する能力がないうちに、北朝鮮に決定的な打撃を与えようとしかねないからである。

 トランプが先制攻撃すれば、原発が危ない。
 現在の北朝鮮のミサイル技術でも、日本各地の原発にミサイルは容易に到達する。万一原発がやられたら、日本は壊滅的な被害を受ける。トランプに歩調を合わせてばかりしてきた安倍は、暴発するトランプを引き止めることは出来るだろうか。多くの国から白眼視されながらも、『北朝鮮に圧力をかけるしかない』と言い続けたのは、他ならぬ安倍である。北朝鮮問題を利用しての政権維持と言う成功体験は、安倍の体に染みついている。だがそれでは日本が危なくなる。

 解散ありき!理由は後付け!付け焼き刃!
 首相は解散の理由として、?、『19年10月の消費税の10%への引き上げによる増収分の使途変更』、?、『北朝鮮への対応を国民に問う』を挙げている。
 何れの理由も、『解散ありき!』で、とってつけたような後付けの解散理由である。
『消費税10%アップの増収分の使途変更』を問うというが。 

 景気の低迷は続いている。しかし、国際公約でもある19年10月の消費税の10%へのアップは、もうこれ以上先延ばしできない状況にある。しかし、景気低迷の中での消費税増税は政権に大打撃を与えるのがこれまでの通例である。
  これまで消費税アップによる増収分のうち4兆円は、国の借金の穴埋めに充て、残りの1兆円は社会保障の充実に充てるとしていた。基礎的財政収支は、それでやっと20年度に黒字化する予定だった。

 首相は景気停滞での消費税アップでは持たないと判断。 
 首相は基礎的財政収支の20年度黒字を再度先延ばしして、消費税増収分のうちの2兆円は3〜5歳児の幼稚園や保育所の費用の無償化等に充てることにした。国民の痛みをごまかし和らげるしかないと思ったのだろう。しかしそれは危機の先延ばしに過ぎない。

 20年度の基礎的財政収支の黒字化はアウト! 
 安倍は、消費税の使途変更の影響を問われ、『基礎的財政収支の20年度の黒字化は困難となる』ことを認めた。『では黒字化がいつになるか?』と問われたが、それには全く回答できなかった。即ち、全く唐突な『政策変更』だったと言うことである。 
 財務官僚なら、こんなことは絶対にありえない。消費税の使途変更すれば、基礎的財政収支の黒字化がいつまで遅れるかは、官僚にとって真っ先の検討事項である。官邸は、財務省との調整さえまだちゃんとやっていないと言うことである。

 『票が欲しいから』だけの消費税の使途変更決断!
 『保育所落ちた、日本死ね!』が脚光を浴びたように、『幼稚園や保育所の無償化』を言えば、お母さんたちの支持を得て、選挙で票が取れそうという官邸の判断だ。ポピュリズム的判断である。だが、こんなことで森友・加計隠しをカバーできるだろうか?

 民進党への警戒心が、消費税使途変更の動機か?
 官邸は、民進党の前原は、ブレーンである井手英策慶応大教授の提言を受けて、『中福祉中負担の政策』を掲げるとみているのだろう。私も民進党からどんな政策が出てくるだろうとほんの少しは期待している。井手英策氏の提言にはそれだけの迫力があった。安倍も何か対抗策を打ち出さねばと思ったのかもしれない。

解散は安倍首相の誤算か?
 内閣支持率が4割を超え、自民党の支持率も3割を超える中で、安倍は今しかないと衆院の解散総選挙を決意したようだ。しかし、ここにきて選挙の結果は自民党にとってそんなにいい結果にならないだろうと言われだしている。一部の週刊誌は自民党は50議席を減らすのではないかと予想している。

 最近の支持率の移り変わりは速い。
 一時、30%以下にまで落ちていた内閣支持率は、内閣改造した途端に50%を越えるまでに跳ね上がった。安倍のお友達で固めた前内閣のみすぼらしさ、薄汚さが目立っていただけに、それなりの世界観を持って登場した野田聖子氏等、必ずしも安倍のお友達でない新内閣の面々には新鮮な魅力があった。だが、結局、一回の国会答弁もないままに衆院解散・総選挙である。そして、支持率の凋落が見え始めている。

 冒頭解散こそが、支持率低下の最大の理由になる!
 閣僚はほとんど答弁していないのだから、内閣支持率が落ちるとすれば、ほとんどが安倍や菅官房長官の責任だと言えるだろう。その第1は、国会も開かないままの冒頭解散の暴挙の動きである。首相は、森友・加計隠しと言われても全く抗弁できないだろう。

 永田町に小嵐が吹いている。生臭い風かもしれない。
 民進党からボロボロと離党者が相次ぐ。自民党からさえ離党者が出ている。多くは小池新党(希望の党)に乗り移ろうとしている人達だ。25日、小池氏が希望の党の代表につくと表明した途端に、その風は勢いを増している。そんな離党者の最大の産地は民進党である。一部のメディアは、それを見て民進党は、『もう終りだ』みたいな報道をしている。

 民進党から出ていってくれてよかった!?
 しかし、民進党離党者の面々をニュースで見た途端に、私は、『何でこんな人が民進党にいたのだろう』と思ったくらいだ。民進党にとっては離党者がでて、少しすっきりしてかえってよかったのではないかと思う。
 『反自民として選挙で協力し合うかどうか』は別として、『同じ党にいなければならない』と言うモノではない。前原は、さらに離党者が出るのは困るとして、離党者には対立候補を立てるなどと脅しているが、あまり意味のあることとは思えない。

 小池新風は何処まで吹き荒れるか?
 まだわからない。しかし東京都議選の結果らして、東京周辺では一定の成果をあげるのではないか。それを見越して、東京周辺の民進党の立候補予定者たちは、雪崩を打つように『希望の党』に流れ出した。元々、そんな人たちだったと言うことだろう。
 党の立ち上げまでに、小池氏の側近と称していた若狭氏と旧民進党の面々のすったもんだで小池氏が調整に乗り出して結局代表に就任したらしいから、希望の党が、将来とも存続するかどうかわからない。しかし、関東周辺で一時的な風は吹かすだろう。少なくとも大阪維新よりはリベラルで、復古主義者の集まりでもない。自民党に一定の打撃を与えるのは間違いないだろう。特に、反原発で小泉元首相と組めば、打撃力は倍加する。

 民進党の成否は野党共闘しだいだ!
 民進党に大きな魅力は今のところまだない。民進党独自で勝つ力も少ない。だが野党共闘の要石になる可能性がある。そのことが民進党の最大の魅力である。前原は野党共闘について近く方針を出すと語っている。現実的な、前向きの、勝つための方針を出してほしいものである。共産党排除の論理は負け犬の理屈である。民進党には、党員以外でも多くの人が協力している。しかし勝つための戦略・戦術を持ってもらわないと、応援し手助けする気持ちは半減する。