ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2017-05-20 イライラに効く漢方薬

 今週18日(木)の大学最終講義の前に、近くの美術館で開催されている「藤城清治ー光のメルヘン展」に寄ってきました。藤城清治展のことをお客さんから教えてもらい、ちょっと興味を持ったことと幸い近くで開催されていることから、目の保養やリフレッシュも兼ねて覗いてきました。まったく下調べもせず「影絵」という言葉から想像していたイメージとは大きく異なり、良い意味での期待を裏切られた感動(こんな言葉で表現できるようなものではないものの・・・)に浸りながら、2時間弱の時間を過ごしてきました。ジャンルは問いませんが、たまには芸術に触れてみるのもいいものです。

 最近の傾向なのかわかりませんが、当薬局では「イライラしやすい」というような悩みで相談される方が目立っている印象です。「イライラして、すぐ怒る(キレる)」という心の問題が、身体に原因があると考えて相談されるのでしょう。まずは、いろいろと詳しく話を聞いて、漢方薬を使うことがいいのか、カウンセリング心理療法が効果的なのか、場合によっては併用など私の考え方(見立て)を伝え料金や必要な期間の目安などを説明します。納得されたら、実際の相談に移ります。

 今回は「イライラ」に対する東洋医学的な考え方を述べたいと思います。古代中国哲学五行思想では、怒り(イライラ)は「木(もく)」に属し、五臓では「肝(かん)」と関係が深い感情とされます。また、「肝」は感情などの精神活動をコントロールしているとも考えられていて、「肝」の健康状態や「肝」と他の四臓(「心」「脾」「肺」「腎」)とのバランスに注目します。バランスは相対的な強弱と考えれば、結果的には「肝の機能亢進」と「肝の機能低下」の二つに大きく分類できますし、理解もしやすいと思います。

 まず「肝の機能」について。「肝」の働きは、全身の活動(内臓機能・身体活動・精神活動)を活発にすることです。そしてエネルギーを「血(けつ)」から供給してもらうと共に働くことで生じた熱を「血」で冷やしてオーバーヒートしないよう調整されています。

 この働きが亢進すると全身の活動が活発になり過ぎ、内臓機能では特に消化と関係するので「食べても食べても満腹感が得られない」異常な食欲として、身体活動ではあくせく動き回るパワフルな印象が、精神活動では「イライラ」「怒り」「キレる」などが表面化してきます。

 反対にエネルギーが減少して働きが低下すると、内臓機能も衰えて身体活動も鎮静化する結果として「疲れやすい」「おっくう」「もたれやすい」などの症状が現れます。しかし生きている以上、最低限の働きをしてますから少ないながらも熱が「肝」に生じます。「血」が少ない時は「肝の熱」を冷やしきれないために、「仮の機能亢進状態」になってしまい「イライラ」「怒り」「キレる」などの精神症状だけが表面化します。

 現代のようなストレス社会では、不満・怒りの発散不良やオーバーワーク、睡眠不足、野菜不足・飲酒などの食習慣、体調(生理や便秘など)、等が「肝の機能」を乱し「イライラ」しやすい体質を作っていると考えます。ですから「イライラ」が「肝の機能亢進」によるのか「肝の機能低下」によるのかを確認し、その方の背景を考慮して漢方薬選択すると本人にとって悩ましい病的な「イライラ」は」自然に解消することになるのです。

 加えて、普段の生活の中から「肝の機能」を乱す習慣を指摘し、是正するようにアドバイスすることも重要で、漢方薬を減らし中止した後も再発させないためには忘れられません。東洋医学では、心と身体の切っても切り離せない関係を「心身一如」と言いますが、私の専門である心身医療に通ずる視点です。

 「イライラ」に対する具体的な漢方薬名は体質や背景がわからないと紹介できませんが、東洋医学の基本をしっかり身につけている専門家にご相談下さい。



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2017-05-10 加齢黄斑変性症を予防する

 ゴールデンウイークも終わり、いつもと変わらない日々のペースに戻れているでしょうか?4月から新生活が始まった方は、ゴールデンウイークで少し乱れたりしているのかもしれません。「5月病」も起こりやすい時期ですが、身近な人とのコミュニケーションで、この危機を上手く乗り越えましょう。身近な人との良好なコミュニケーションは、あなたを危機から救う大切なパワーを秘めていることに気づいてくださいね。

 「目は口程に物を言う」と言われるように、目はコミュニケーションに大きく関係しています。また、私たちは大部分の情報を目(視覚)から取り入れています。ですから失明する病気(緑内障糖尿病網膜症加齢黄斑変性症など)を予防したいと思う気持ちは、どなたにもあるでしょう。緑内障は眼圧コントロールと微小血流改善が、糖尿病網膜症は血糖コントロールと酸化ストレス対策がポイントとされます。そして、加齢黄斑変性症では…。

 加齢黄斑変性症は、日本では50歳以上の人の1%がかかる病気で、日本眼科医会によれば失明原因の第4位となっています。ただ、欧米では失明原因の第1位で、食生活の欧米化などにより日本でも増加しており、今後注意が必要な病気の一つとされます。加齢黄斑変性症の初期症状は、モノが歪んで見えることで、まっすぐな直線がくねくねと曲がって見えたら早めに眼科医を受診しましょう。さらに進行すると視野の中心部が見えにくくなるので、見たい部分が見れないという非常にストレスフルな状況になります。ですから、碁盤の目や障子の桟など格子状のものを時々眺めてセルフチェックすると初期症状に気づきやすくなります。

 加齢黄斑変性症は、目の黄斑部が障害される病気ですが、障害のされかたにより萎縮型と滲出型の2タイプに分類されます。萎縮型に対する有効な治療法は現在見つかっていませんが、滲出型にはいくつかの有効な治療法があります。それでも、完全に治るのではなく進行防止ですから、私たちとしてはできる範囲で予防策を講じたいと考えます。

 現在、黄斑部が障害される原因として酸化ストレスが注目されています。酸化ストレスの発生源として、喫煙と太陽光の青色光が重要とされます。喫煙に対して禁煙が最も効果的な方法ですが、予防効果が現れるのに10年位必要との報告もあり、禁煙に対する意思が弱くなりそうです。でも禁煙による発がんリスクの減少や生活習慣病に対する予防効果などの大きな影響も含めて考えれば、禁煙には相当なメリットがあります。太陽光の青色光には帽子及びサングラスの着用で黄斑部の負担を軽減することに尽きます。

 酸化ストレス対策として予防効果のある食品には、ビタミンA・C・Eなどの抗酸化ビタミン、ルティンなどのカロテノイド亜鉛などの抗酸化ミネラル、ω-3多価不飽和脂肪酸などが知られています。酸化ストレス対策は老化現象に対するアンチエイジングにも有効ですから、これらを多く含む食品をとるように心がけたいものです。

日本で行われたJFAM研究によると、滲出型加齢黄斑変性症の予防についてルテイン含有サプリメント有用とのデータがあり、抗酸化ビタミン・抗酸化ミネラルなどをサプリメントで摂取することも加齢黄斑変性症予防の選択肢の一つとなります。ただ、サプリメントは製品により品質にかなりのバラツキがありますので、どの製品を選択するかは専門家に相談いただければと思います。



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2017-04-22 「うんち」を育てる

 今年はなんという天候なのでしょう。4月に入ってもなかなか気温が上がらず、桜の花もゆっくりと開いて比較的長く桜を楽しめると思っていたら、開花したとたん台風並みの強風で一気に桜吹雪に化してしまいました。まるで今年の国際情勢と重なるようです。穏やかな日々が一瞬にして荒れるようなことが無いよう願うのみです。

 また、4月から新生活に入った方にとって、環境の変化に身体が過剰に反応しているのかもしれません。人によっては胃腸の調子が狂い、お腹がピーゴロゴロと荒れてなければいいのですけど…。

 最近、テレビの健康番組などを見ていると「腸内細菌叢」「腸内フローラ」などの言葉を目にする機会が増えています。それだけ重要なことが近年の研究で解明されてきたということなのでしょう。あわせて「発酵食品を摂りましょう」とも言われ、私なんぞは「アルコール発酵飲料だ」と自分に都合の良い解釈をしては時々晩酌を楽しんでいます。でも酒類は、通常なら発酵食品に含めません。お腹の話題だけに「屁」理屈にならないよう気を付けましょう。

 その腸内細菌叢は人の細胞数よりも多い600兆個もの細菌で成り立っていると言われます。中にはビフィズス菌のような善玉菌、ウェルシュ菌のような悪玉菌、大腸菌のような日和見菌が日々勢力争いをしているわけです。ですから、善玉菌を外から摂って腸内環境を調えましょうとアチコチで声が上がります。ヨーグルトメーカーや乳酸菌飲料メーカーなどは売り上げ拡大のチャンスとばかり広告宣伝に力を入れています。まぁ、間違ってはいない訳ですから黙ってみていればいいわけですね。

 その腸内環境が調うことで、いろいろな病気の回復や予防につながるらしいとの研究結果が続々と出ています。免疫が関係するアレルギー疾患・膠原病など自己免疫疾患・感染症クローン病潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、肥満糖尿病・高血圧・動脈硬化などの生活習慣病認知症うつ病など脳の病気、がん、皮膚疾患、など多数の病気に関連するとなれば、やはり無視するわけにはいきません。

 では、調った腸内環境とはどんなものなのでしょう?最新の機械を使って善玉菌や悪玉菌の割合を調べればわかるでしょうが、一般的ではありません。手軽に自分で確認できる方法として「うんち」のチェックが一番だと思います。良いうんち、自然な排便習慣、悪臭の少ないおなら、などが揃っていれば腸内環境は調っていると考えていいのでしょう。そうすると、下痢便秘のある方は注意が必要となります。

 ですから「うんちを育てる」という発想が必要だと思うようになりました。ビフィズス菌乳酸菌を摂取すれば一時的には腸内環境は改善されると思います。便の研究で有名な辨野博士は「外から摂取するビフィズス菌乳酸菌はアルバイトのようなもので、その人の腸内にもともと住み着いている善玉菌(正社員)が増えるようでなければいけない」と言っています。つまり、補充はあくまでも補充であって一時しのぎですから、正社員の善玉菌を増やすには彼らのエサを与えることが重要なのです。

 そのエサとなるのが、食物繊維でありオリゴ糖などの糖質になります。私たちが毎日食べている食品こそが、善玉菌のエサになっているのですから、食事を疎かにするということは善玉菌を飢え死にさせるようなものですね。善玉菌の少ない腸では異常発酵がすすみ、ガスでお腹が張ったり臭いおならが出ます。便通にも乱れが生じ便秘下痢になったり、息みや残便感など排便トラブルも伴います。

 このような状況では、いろいろな病気の準備が進んでいると考えた方が良いのでしょう。いろいろな病気の予防や回復を願うなら、あなたの健康のために頑張っている善玉菌の彼らにエサというご馳走を与える必要があります。正社員が疲弊しているのにアルバイトだけ補充しても会社が正常に機能するわけありません。あなたが、あなたの大切な正社員を育てるために何をすればいいのか考えてみましょう。あなたの実行した結果として「いいうんち」が育ってくれば、あなたの健康度が上がっということなのです。今から、いいうんちを育てましょう!


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2017-04-15 ヘアアイロンによる火傷

 4月もちょうど折り返し地点。新生活をスタートした方も、少しずつ新しい生活に慣れてきたところでしょうか。私も、今週から新潟薬科大学での「漢方概論」の講義が始まり、昨年度よりもバージョンアップした内容でスタートしました。でも、昨年よりも寝ている学生を多く感じるのは気のせい? 学生にしてみれば、漢方の歴史や古代思想などつまらないはずですし、おまけに午後一番のリラックスしている時間帯でもあり、睡魔と仲良くなるのは仕方ないかなと。ただ、なるべく理解しやすいよう私なりに工夫して資料を作っていることだけは認めて下さいね。

 ところで、私の心理勉強会つながりで皮膚科医の奥さんがいます。旦那さんも皮膚科医でありながら心理療法を交えた診療を行っていて、個人的にいろいろとアドバイスを頂いています。先日、その奥さんに会った時、「ヘアアイロンで火傷するケース」が多いことを教えていただきました。男の私からすると、普段使わない機械なだけに想像すらしたこともなかったのですが、「女性は髪をセットする時にもリスクを背負っているんだなぁ」などと思いつつ、何かの機会に注意喚起をしようと考えていました。

 たぶん、機種により安全面に配慮されて危険性がないものもあるとは思うものの、髪とともに顔は女性にとってアイデンティティに大きな影響を及ぼす部位ですから、どのような機種であれ使用する際には火傷の危険性を念頭に置いて注意しながら安全に使っていただきたいものです。私が実際に見たケースでは、火傷の傷自体は小さくても意外と皮膚の深くまで障害が及んでいるような印象でした。

 そのケースから想像すると、傷が完全に治るまでには相応の日数(2ヶ月前後?)を必要とし、人によっては瘢痕を残す可能性も大きいような印象です。火傷には、特効薬などは存在せず、受傷直後は「とにかく患部を冷やすこと」につきます。そして、その後は状態に応じて対症療法的に薬を選択するだけです。運悪く瘢痕が残った場合は、メイクなどでカバーしきれなければ形成手術になることでしょう。傷自体は小さくても意外と影響が大きいことがお分かりいただけるでしょうか。

 だとしたら、ヘアアイロンによる火傷の一番の対策は「予防」に尽きます。そして、知らなければ気をつけようがありませんから、火傷事故が少なからずあることを認識することですね。細かな文字がズラーっと並んだ取扱説明書を一通り読むことは私にとっては苦痛です。恐らく多くの方も同じ思いでいることでしょうが、注意事項だけでも目を通す習慣をつけたいものです。現代は訴訟社会ですから、メーカーはあらゆる可能性を考えて細かなことまで取扱説明書に記載しています。「読んでおけばよかった」と後悔をする前に、もう一度確認をしたいものです。



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2017-04-07 嗅覚と寿命

 花粉症の人には申し訳ありませんが、匂いに関する話題をしようと思います。当薬局では漢方薬を扱っているので、初めて訪れた方は特有の匂いに気づきます。「落ち着く」という人もいますし「変な匂い!」と正直に話す子供もいます。私は常にこの匂いに接しているため当薬局の匂いを全く意識することはありません。そうです、不思議なことに嗅覚って慣れることがわかっているのです。だから、当薬局に入って匂いを感じる方は、慣れが生じてないという点で利用頻度が低い(逆に言えば健康度が高い)と言えます。反対に匂いを感じない方は、当薬局にとっては上得意様となるわけです。でも、上得意様という表現はこちら側の視点からで、皆さんにしてみればありがたくない表現になります。

 さて、私たちの感覚(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)のうち、嗅覚だけは脳の中枢に直接信号が入る仕組みになっています。他の感覚は、大脳を経由してから中枢に入るため嗅覚とは異なった反応になります。それだけに、嗅覚は特別な感覚と言って良いでしょう。

 この嗅覚と病気の関係では、認知症についての研究報告があり、嗅覚が低下している人ほど認知症リスクが高いのです。他の感覚でも同様の結果は想像できますが、感度の点で嗅覚が指標としては優れているのだと思います。

 つい最近入った情報では、嗅覚の低下と寿命にも関連がみられたというものです。つまり、嗅覚は脳の老化だけでなく、身体の老化も反映しており、まだ明確な理由はわかってないものの老化度(あるいは余命)の一つの指標になるようです。また嗅覚障害は、高齢者では70%にみられるものの、若年層では15%以下とのこと。そして別の研究では、嗅覚検査の成績が悪い高齢者は、嗅覚が鋭い高齢者よりも早く死亡する可能性が高いことが示唆されています。

 では中年期でもこうした関連性がみられるのか、また認知症が関与しているのではないのか、の観点から10年にわたり調査した結果が、中年でも嗅覚が低下している人ほど死亡の危険性が高いことがわかったのです。嗅覚が鈍くなる原因は、ケガや副鼻腔炎などの感染症アレルギー、薬の使用など多岐にわたりますが、なかでも慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)と慢性アレルギー性鼻炎への対策が重要となるでしょう。

 慢性副鼻腔炎抗生物質による治療がメインとなりますが、慢性に経過する病気のため、使用する抗生物質に対する耐性菌の問題が常に付きまといます。さらに抗生物質の連用により、腸内細菌叢に対する影響も大きく、場合によっては別の問題が生じる可能性も懸念されます。

 慢性アレルギー性鼻炎では、抗ヒスタミン薬が中心となります。しかし、鼻閉(鼻づまり)があれば抗ロイコトリエン薬が必要になりますし、重症度によるものの局所とはいえステロイド点鼻薬を使用する可能性もあります。しかしながらステロイド点鼻薬の常用は鼻感染症リスクを高めますから、メリットとデメリットを天秤にかけながら治療を進めることになります。

 これらの病気に対して一つの可能性を上げるなら、漢方薬も有望な選択肢と思います。抗生物質が効きにくい慢性副鼻腔炎に対しても、直接原因菌を叩くのではなく身体の免疫機能を高めて間接的に治癒に導きますから耐性菌の心配も腸内細菌叢を乱す可能性もありません。慢性アレルギー性鼻炎に対しても、鼻閉を伴うケースに対応する漢方薬がありますし、アレルギー反応を抑える免疫寛容状態になるケースも報告されているのです。もちろん、感染症リスクが高くなることはありません。

 ただ、漢方薬選択に関しては、東洋医学に詳しい専門家に相談する方が、安く早く治癒につながることと思います。新潟県内の方なら、ぜひ当薬局においでください。


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2017-04-01 頑張り過ぎが作る病気

 以前から申し込んでいた海外研修が決まったと文部科学省から連絡が入りました。今年の10月から半年間ハワイ大学にて心理療法の研究をしてきます。何かと忙しくなるでしょうがせっかく頂いた機会ですので頑張って乗り切りたいと考えます。年末年始くらいは戻って来れると思うのですが、私を頼って相談に来ている方をどうするか、考えなくてはなりません。

 春の彼岸頃と秋の彼岸頃は季節の変わり目で、身体の不調が現れやすい時期です。不調はその人の弱い所を狙って出てくるので、毎年同じようなパターンで崩れることを自覚している人も多いことでしょう。東洋医学的には、春と秋の季節の変わり目は陰と陽の大きな切り替わり時期ですから、わかりやすく表現すれば自律神経が不安定になりやすい時期と言えます。ですから、この時期の身体の不調は自律神経失調症と表現できるのです。

 例えば、突然汗が出たりするのに手足が冷えたり、動悸を感じたり、血圧が高くなったりして、肩こりや頭痛がする、などの症状のいくつかがあるとします。これらの症状を自律神経活動から見れば、すべて交感神経の働き過ぎで説明がつきます。このような方は最近の私の印象では珍しくなく、増加傾向にあるようにさえ感じるのです。

60才を過ぎた私の知人も、この時期急に血圧が上がり頭痛と食欲低下で悩んで私に相談してきました。私と同様、兼業農家で、普段は自営の仕事と家庭のことを休みなくこなす働き者です。もともと軽い高血圧はあるものの血圧コントロールは良く200近くまで上がってビックリしていました。

 季節の変わり目と春の農作業の準備も加わり、60歳を過ぎた身体には大きな負担になったのでしょう。私より先に相談したかかりつけの医師から器質的な異常は無いとのことですから、自律神経の働きを考えれば矛盾なく説明がつきます。そこで、交感神経の活動について説明し、「頑張ることも大事だけど、身体は休息を求めているようですから、リラックスできるように工夫が必要です。」と、いくつかのリラックス法を教えてあげました。

 それでも根っからの頑張り屋さんですから、急に生活態度を変えることは難しいと思います。交流分析でいうところのドライバー「努力せよ」が体に染みついているのでしょうね。ただ、ここで身体の声をしっかり受け止めて60代の身体に合った働き方ができるかどうかが重要なのです。このような説明を受け入れてくれる人と受け入れない人といるわけですが、受け入れてくれる人の方がスムーズに回復するように感じます。最近はこの感覚の重要性を私自身が意識して説明していますし、自律訓練法マインドフルネスなどは、この感覚を育むのに向いていると思います。

 かと言って、休息ばかりでは身体は鈍ってしまいますから、活動と休息のメリハリのある生活が基本です。十分な睡眠がとれているのか、週1〜2日の休日で疲れは解消しているか、日中に強い眠気などを感じないか、平日と休日で起床時間は2時間以上ズレていないか、朝食を食べているか、定期的に排便があるか、などをチェックしてみましょう。

 今日から新年度、今日明日でリフレッシュして、新たな気持ちでスタートしたいものですね。本日はエイプリルフールですから、冒頭の3行は冗談です。ちょっとだけ焦って頂いた貴方、私を頼ってくれてありがとうございます。でも、本当の回復力は貴方自身の中にあることを信じていてください。



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川上秀伸川上秀伸 2017/04/01 17:24 頑張りすぎを反省してみよう… と云えば私等の世代には思い当たる方が多いことでしょう。
ところが元来怠け者の私は、おっと…怠けている処を見られたかな? と妙な発奮をしています。
まだ少々、頑張りの『伸びしろ』が在りそうです。
身の程を小さめに評価しながら、努力いたします。 お記事、ありがとうございます。
ときに海外研修が決まったとのこと、おめでとうございます。
農作業を終えられても、半年間といえば雪のご苦労の時期に掛かること。 きっと支えて呉れる方がいらっしゃるのだろうと、羨ましくも明るい気持ちになりました。
4月1日のお返しです。 ご受納くださいませ。

hirohasihirohasi 2017/04/03 10:19 川上さま

今回も最後までお読みいただき感謝申し上げます。
怠け〜〜川上さんの行動を見ると、怠けという名の充電中なのでしょうねぇ…。
だったら、怠けも大いに結構かと思います。

             廣橋 義和

2017-03-25 膝の痛みには何が有効なのだろう

 先日参加した勉強会での説明によると、某メーカーのAという薬剤の有効率は約45%で、薬効成分を含まないプラセーボ(偽薬)は約30%で、これを統計的に解析した結果”ある病気に対して薬剤Aは効果がある”とされています。この時、ある人は45%に注目するでしょうし、また別の人は15%(45%−30%)に注目するかもしれません。ですが、最近の私はプラセーボの30%に注目します。これは薬の作用以外の何かが働いた結果、有効成分を含まないプラセーボでも30%の人に効果があったとも解釈できるわけですから、それを研究すればいわゆる薬漬けからの脱却を図るヒントになるだろうと思うわけです。

 当薬局に来られるアトピー性皮膚炎の方は、ほとんどと言っていいくらい軟膏・クリームの使い方を説明されていません。ひょっとしたら説明されているかも知れませんが、私が確認すると知らないのです。私が作成したモデル図などで要点を説明するとようやく理解していただけます。正しい使い方をしてなかったからアトピー性皮膚炎が改善してないケースがかなり目立つのです(指導料などを頂いている調剤薬局に「ちゃんとしろ!」と言いたい気持ちです)。そして、ステロイド軟膏が出ている場合は心配や不安に寄り添いながら、正しい情報を説明して初めて薬を使う気になるのです。

 さて、私事ですが1ヶ月ほど膝を痛めていて、貼り薬と漢方薬で何とかしのいでいる状況です。原因は「老化」なのですが、衰えた筋肉が増えた体重に対して悲鳴を上げている状態と理解しています。20代の体重に比べ4〜5kg増加しているものの、まだ50代ですから筋力はさほど低下しているとは考えずに無理をかけてきましたから。昨年たまたま測った握力は20代に比べ60%程度にまで低下してたので、サインは出ていたわけですね。

 そこで私の膝痛対策は、急性期の痛みには漢方薬と貼り薬で”痛み”をコントロールし、同時にリハビリとしての筋力トレーニングとストレッチを組み合わせ、慢性痛への移行を防ぐことにしました。いろいろ調べた結果、変形性膝関節症の発症には筋力低下による膝関節の不安定性が大きく関係しています。ですから、膝関節を安定させることが、重症化を防ぐ最も重要な対策なのです。体重=筋力ではありませんから、見かけの体重に誤魔化されないよう注意しなくてはなりません。実際に握力の低下は想像以上だったわけですから、他の筋力も推測できます。

 テレビなどでは必ずと言っていいほど、グルコサミンコンドロイチンコマーシャルが流れています。医学的なデータでは、有効なデータも無効なデータもあり結論が出ていませんが、軟骨がすり減る原因も膝関節の不安定性ですから、この不安定性を解消しないで軟骨成分だけ補給しても効果的かどうか疑問です。もしかしたら有効なデータには筋力トレーニングやストレッチなどのリハビリが行われていたのかもしれませんが、原文を当たってないので推測の域を抜け出ません。

 このリハビリも図解で示せると、膝の痛みで悩んでいる方も理解しやすいだろうと思います。いくつかの病気・症状に対しては説明リーフレットを作ってあるものの、膝の痛みバージョンも早めに出来上がらせたいと思います。

 整形外科疾患は、患者満足度が低いことで有名です。この理由として、充分な説明が少なく薬だけ出されているイメージが定着しているからでしょう。患者サイドも、薬だけに頼るのではなく、正しい情報で薬の効果を最大に引き出す工夫が必要なのではないでしょうか。



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川上秀伸川上秀伸 2017/03/25 20:02 ただいま姑と話しながら チ ョ ッ ト ぉ酒を 頂いています。
女房は遅番、息子はどこへ飛んでいったやら。

高齢の姑が最近ポリポリと手足やお腹を掻いているのが気になっていました。
訊けば、「ぃゃ… 特に痒い訳で無ぇろも…」と。
春は激変の季節なんでしょうか? たしか昨年も『はてな?』と思いつつ状況を聞きませんでした。
肌がイライラするなら、昔は『乾布摩擦』が宜しいと云われました。
どうなんでしょうね? 肌をイジメるから良くない? ぃゃ、肌は、ある程度イジメた方が宜しいのか?

ときに先生、腰の痛みは何にでも響きますね。 お大事になさってください。
アケビの若芽とか、トリカブトの根とか、民間療法をお教えしますよ (-"-;)"

hirohasihirohasi 2017/03/27 11:41 川上さま

皮膚はあまりいじめないようにしましょう。意外とデリケートなんです。

アケビは歓迎です。ところで、トリカブトは栃尾では見たことありませんので、今度教えてください。


         廣橋 義和

2017-03-18 アレルギー性結膜炎の対処法

 彼岸に入り、天気予報の話題は冬将軍から桜前線に変わりました。三寒四温の言葉が示すように、まだ寒さ対策が欠かせませんが、鋭い寒さというよりも穏やかな日中を想像させるような引き締まった寒さのようです。ただ、季節の変わり目と言われ、体調のバランスを崩しやすいのもこの時期の特徴で、特に自律神経失調症のような不調が出やすいので、気を緩めないよう規則正しい日常生活を送っていただきたいものです。

 今や国民病とまで言われる花粉症のシーズンに入りました。くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの鼻炎症状が目立ちますが、目の充血や痒み(アレルギー性結膜炎)、肌荒れや皮膚の痒みや皮膚炎(花粉皮膚炎)、なども症状が強く注意が必要です。鼻炎対策にマスクがある程度有効なように、アレルギー性結膜炎対策にはメガネの着用が、花粉皮膚炎対策には基本的なスキンケアが重要と言えます。

 さて、アレルギー性結膜炎では、「目を取り出して洗いたい!」と表現される方もいるくらい痒みが強く、目のこすり過ぎで角膜(眼球表面の膜)を傷つけてしまったり、目薬の使い過ぎで瞼をただれさせたりと、二次的な症状を発症することも珍しくありません。そこで、適切な対処法が必要になってくるのです。まずは、メガネの着用により眼球に接触する花粉の絶対量を減らすことが基本です。目の悪くない人でも伊達メガネやサングラスを使用したり、普段コンタクトレンズを使用しているなら花粉症シーズンだけでもメガネを着用することで、目の表面に付着する花粉の数がかなり減るとされます。できるだけ面積の大きいメガネで、できればサイドカバー(という表現でいいのかわかりませんが)が付いているとベストでしょう。

 そのうえで、まずは局所療法で効果を試します。市販花粉症アレルギー性結膜炎用の目薬は、抗ヒスタミン薬が中心で痒み・充血に効果を発揮します。1日4〜6回使用するようになっているかと思いますが、限度以上使っても効果が今一つの時は使用回数を増やすのではなく、別の種類に変更した方が良いでしょう。それは、使い過ぎによる眼瞼炎(瞼のただれ)の発症を予防するためです。別の目薬に変更する場合、詳しくは薬剤師に確認願いたいのですが抗ヒスタミン薬の種類が変わらなければ意味がありません。2〜3種類の抗ヒスタミン成分配合目薬を試しても痒みがコントロールできないのなら、医師の処方が必要ですけれどステロイド点眼薬の出番となります。ステロイド点眼薬副作用として、ステロイド緑内障などが有名ですから上手に使いたいものです。

 ただ、ステロイド点眼薬を使う前に内服の抗ヒスタミン薬を試してもらいたいと思います。鼻炎など、目以外にも症状がある方なら鼻炎対策も兼ねますから一石二鳥の対策と言えます。この抗ヒスタミン薬は、眠気などの副作用が出やすい第1世代と、眠気が少ない第2世代に大きく分類されてます。市販品では第1世代の抗ヒスタミン薬が多いものの、第2世代の抗ヒスタミン薬も数種類発売されています。単に眠気を感じなければどちらでもいいとも言えません。第1世代の抗ヒスタミン薬により、注意力や集中力が低下することがわかっており、車の運転や重要な判断をする場面では人生を左右する可能性(決してオーバーではありません)さえあるのです。当薬局でも相談時間が十分取れる時には抗ヒスタミン薬説明をするようにしています。

 優れた第2世代の抗ヒスタミン薬でも眠気が全くのゼロではありません。ですから人によっては注意力や集中力が知らないうちに低下しているケースもあります。より慎重を期すなら漢方薬という選択肢もあります。一般的には即効性に劣ると言われる漢方薬ですけど、体質を見極め適切に選択すれば十分即効性はあります。効果は分単位で現れると言っても過言ではなく、私が漢方相談に本格的に入るきっかけも自身の鼻炎で飲んだ漢方薬の効果にビックリしたからです。花粉症アレルギー性結膜炎に使用する漢方薬は十数種類ありますから具体名は挙げませんが、ぜひ漢方薬東洋医学に詳しい専門家にご相談ください。




漢方薬心療内科相談・心理カウンセリング皮膚科の病気・生活習慣病不妊症

新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師心理カウンセラー新潟薬科大学臨床教授)

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引きこもりうつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、病中・病後など体力低下による外出困難な場合、など

2017-03-09 スポーツ飲料と脚気

 卒業シーズンの3月に入り、当薬局からも相談を無事終了し卒業する方が何人もいます。今年は例年よりも「相談終了⇒卒業」のペースが速いように感じていたら、今年は酉年でしたね。鳥は、成長したら巣立つものですから、3月=卒業=巣立ち=酉年と連想してしまいました。つまらない連想でしたね、失礼!

 ただ、当薬局で相談された受験生は、今のところ合格率100%です。相談内容はいろいろで、体調に関する相談や不安や緊張などのストレス相談など、受験生だから特別というわけではなく普通と変わりません。違うことと言えば、「試験日に最高のパフォーマンスが出せるように!」という期待が、私に大きなプレッシャーとしてかかってくることでしょうか。今年も今のところ100%を維持しています。

 ところで、「脚気(かっけ)」という病気を知っていますか?ビタミンB1の不足が原因で下半身に浮腫みや痛み・脱力などの神経障害があらわれる病気です。ビタミン不足と考えると、昔の病気という印象を抱く方が多いと思います。しかし、この病気が現代型の生活により再び増加しているようですから、注意が必要です。ビタミン不足ですから、感染症のように伝染する可能性はありません。でも、生活スタイルは意外と伝染(?)しますよね。ここが、増加している理由なのでしょう。

 現代型の脚気が起こる理由は、ビタミンB1の摂取不足というよりもビタミンB1の消費量が増えたことで発症します。ビタミンB1の消費量(必要量)が増えたために、結果的にビタミンB1不足になり脚気発症するわけです。ここに現代特有の生活環境や生活スタイルが関係してきます。そして驚くべきことに(私がビックリしただけかもしれませんが)、現代の脚気は乳幼児にも発症した報告が少なからずあるということです。

 ビタミンB1は糖質代謝に関係するビタミンですから、糖質の摂取量が増えれば必要量も増加します。そこで、エネルギー変換効率の良い手軽なスポーツ飲料と脚気が関係してきます。暑い時期の熱中症対策や嘔吐・下痢などの症状による脱水対策に、水分補給が重要なことは、マスコミなどを通じて広く知れ渡っています。そして、水分だけでなくナトリウムカリウムなどのミネラル補給も同じように重要だと多くの方が知っていると思います。そして水分とミネラルに加えて適量の糖分があると、吸収はよりスムーズに行われます。その点、イオン飲料やスポーツ飲料は水分・ミネラル・糖分を配合した優れた脱水予防製品なのです。

 でも、水分・ミネラルの吸収に必要な糖分は、それほど多くいりませんから、水分・ミネラルの吸収だけを考えて脱水予防製品を作ると結構まずい味になります。しかし、それでは誰も購入しないので美味しくするために糖分を必要以上に多く入れることになります。すると、増えた糖分を処理するためにビタミンB1の消費が増えるのです。以前、熱中症予防目的でスポーツ飲料を飲み過ぎインスリンによる処理が追いつかず糖尿病になるという記事を書いたことがあります。同様にビタミンB1も消費され脚気になるケースがあるのです。

 現代型の脚気はスポーツ飲料だけでなく、ジャンクフード中心の偏食やアルコールの多飲なども関係してきます。スポーツ飲料が悪いというよりは、水代わりに飲んだり乱れた食事により糖分とビタミンB1のバランスを欠いた結果と考えられます。ビタミンB1は普通に食事をしていれば恐らく不足することの無いビタミンですから、これを機会に今一度自分の食事内容を見直してみてはいかがでしょうか。



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2017-03-03 インポテンツ・EDの相談

 長岡市街地では積もった雪はかなり薄くなり、日の長さとともに春の訪れを感じています。そういえば、どこかの庭では梅の花が5分くらい開いていました。我が家の梅も1輪白い花を咲かせてましたし、これからはあちこちで多くの花と出会えることでしょう。地域により違いはあるものの、厳しい冬を無事乗り越えましたね。気分も明るく過ごせそうです(花粉症の方、ごめんなさい)。

 EDとは勃起障害の略語ですが、心身医学分野(特に内科系)では摂食障害を指します。ややこしいですが、今回は前者がテーマです。例えば女性が乳がん乳房を切除したり閉経を迎えたりした時、一種喪失感を感じることが多いように、男性の場合はインポテンツなど勃起射精が上手く行かない時に、やはりある種の喪失感を覚えます。それが20代・30代の若い男性なら猶の事大きな喪失感に襲われても不思議ではありません。

 「生殖」という、遺伝子プログラミングされた行為に問題があることは、動物にとって存在意義に関係することかもしれません。ですから、うつ状態にもなりますし、うつ病発症する方もいます。また逆に、うつ病になると異性に対する興味や関心を減少し、結果的にEDになることも珍しくありません。この問題は、単に個人的問題で済むわけはなく、夫婦やカップルにとっては関係存続の危機に結び付きます。

 ですからインポテンツ・EDは、身体的問題だけでなく心理的なフォローも必要とする非常にデリケートな相談と言えます(大部分の方が、親・兄弟・親友の誰にも相談できてないことでしょう)。そして、夫婦やカップルの関係も強く影響することから、家族療法的(システム論的)視点が欠かせない分野だと考えています。

 当薬局でも、時々インポテンツ・EDの相談を受けます。バイア〇ラなどの血管拡張薬や男性ホルモン剤で効果が上がる中高年なら、副作用を除いて特別な配慮は必要ないのかもしれません。ただ、血管拡張薬と男性ホルモン剤では作用が違いますから、その違いを理解したうえで適切に使用する必要がありますが、私の印象では薬局薬店側で理解している割合は少ないように感じています。まずは、薬剤の適正使用がきちんとできることからインポテンツ・EDの相談はスタートすると言えます。

 しかし、妊活中の夫婦や結婚を控えているカップルにとって、薬剤で問題を解決しようとしても根本から解決に至ることはないと思っています。まずは、安心して相談できる関係作りが必要で、親や兄弟にも相談できない性の問題を扱う以上、相談の成否はすべてここにあると言っても過言ではありません。そして、焦らずに一つ一つ確実に課題をクリアして初めてゴールにたどり着くのです。それには、パートナーの協力がどうしても必要となるでしょう。セッ〇スセラピーの理論と治る過程を丁寧に説明し理解してもらったうえで、協力を得る必要があるのですから。

 でも、この体験をした夫婦やカップルの絆はますます深まることでしょう。一つの問題を解決するために二人で協力して課題をクリアするわけですからね。絆が深まるだけでなく、男性の自己肯定感・自己効力感も増加し、生活の快適度も改善して、その影響は周囲にも広がることでしょう。私の掲げる「幸せづくり」は、相談した個人から始まり家族や職場など周囲に拡大することを狙っています。家族療法に出会い、カップルセラピーやセッ〇スセラピーを行いながら、インポテンツ・EDの相談に対応したいと考えています。



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2017-02-23 認知症の問題行動と睡眠リズム

 本日、市の”胃がんリスク検診”を受けてきました。ピロリ菌の発見以来、胃潰瘍治療はピロリ菌除菌が中心となり、今や胃がんの原因も97%くらいはピロリ菌だと言われます。かと言って、ピロリ菌がいれば必ず胃がんになるわけではないものの、日本人に多い胃がんを減らすにはピロリ菌対策は重要な予防策なのです。私らの世代は、井戸水を使用していたこともあり、ほとんどの方でピロリ菌がいると言われています。結果は2週間後ですが、淡い期待を持ちながら過ごしたいと考えます。

 今週は、明日・明後日と新潟市で開催される《日本心理教育・家族教育ネットワーク研究集会》に参加してきます。また来週3月4日(土)は、《ナラティブ・コロキアム》出席のため東京に出かけます。2週続けて週末を留守にしますが、相談技術の向上を通して皆さんに還元するつもりです。

 さて、一部を除き大部分の病気は、病人自身に病気を治すパワーが宿っていると実感しています。漢方相談をしていても、心理療法カウンセリングをしていても、本人の治る力(回復力)を信じてパワーを引き出す手伝いをしただけと感じることが多くあるのです。ただ、何らかの原因で『回復力』が抑えられているだけでしかないと、そして邪魔しているものを動きやすくするのが私ら医療者の役目なのだと最近考えるのです。

 そんな折、今週行われた《長岡認知症連携講演会》で興味深い報告を聞きました。「認知症は患者を二人つくるー認知症初期集中支援チームの役割ー」と題した、さいたま市認知症疾患医療センター院長補佐・島津智一先生の実践報告でした。認知症は記憶障害を中心とする中核症状があり、徘徊や易怒性や妄想などの周辺症状を伴う病気です。介護者にとって悩ましい周辺症状に対しては、向精神薬抗不安薬などが一般に用いられていますが、過鎮静などの副作用(?主作用というべきか?)もまた現場では問題となっています。そこで一部の漢方薬が用いられ、これはこれで一定の評価を得られています。

 一般的に行われている「問題行動を如何に抑え込むか」という発想の薬物治療に対し、島津先生は「睡眠リズムを作ることで問題行動を解消する」という発想で治療しています。たったそれだけのことですが、その効果はめざましく抗精神病薬抗不安薬が不必要になるほどです。ただ昼間行動して夜間は休むという睡眠リズムを作るために数種類の薬物を組み合わせています。薬物の種類が増えれば副作用リスクも上がりますし、認知症の方に服用してもらう困難さも増すことでしょう。でも、一時的な負担は増しても、それを上回るほどのメリットがあることも事実です。当たり前に固執しない姿勢が、この発想に結び付いたのでしょうね。

 でも私が注目したのは、この薬物療法ではなく睡眠リズムを改善することの効果です。薬物を使わずに睡眠リズムを改善することは、多少時間はかかっても不可能ではありません。例えば、起床時に強い光を浴びることで体内時計がリセットされることは有名な話です。朝食も体内リズムのリセットに効果的だとされます。これらの方法を適宜組み合わせて実施すれば、仮に薬物を使うにしても最少で済むことは容易に予想できます。

 そして、もっと注目したい事実があります。島津先生は、睡眠リズムの改善で問題行動が解消しても、認知症そのものが改善したわけではなく、一時的に症状が重症化したように感じただけだと言っています。「睡眠リズムの崩れることで身体が正常化しようとする本来のパワーが弱められていただけ」であり、「睡眠リズムが整って笑顔を見せてる今の状態が本来の認知症の状態なんだ」と。

 つまり、睡眠リズムを崩しやすい現代社会は、非常に危険な社会なのではないでしょうか。就寝時間が後にズレ、起床時間が遅くなれば、朝食を食べる時間が無くなります。こんな生活パターンで暮らしている方は大勢いるのではないでしょうか。精神疾患自律神経失調症、自己免疫疾患、アレルギーなどの増加に何らかの関連があるように感じてしまいました。

 「朝起きられない」から脱するために、何ができるかを一人一人考えることが重要なようです。


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引きこもりうつ病などのメンタル相談、外見の気になる皮膚病相談、病中・病後など体力低下による外出困難な場合、などに

川上秀伸川上秀伸 2017/02/27 22:58 私は昨秋 還暦を迎えました。 高校生のころから、自分は睡眠が浅いのだと漫然と思っていました。
そのまま… そのまま… 年を重ね、自信の問題を顧みることもなく四十代も半ばに至って「もしや、これが睡眠障害?」と思い至りました。
ただ、どこかが痛い訳でもないので、自身を労ることも無く、年ごとに寝起きの辛さを亢進させつつ還暦。 自分の身体に申し訳ないことです。

不思議なことに、私は旅行先ではウソの様に安眠できるのです。 気が付いたのは やはり四十代で、仕事での出張先、親族や町内の仲間との旅行先、「あれ? 今朝は身体が軽い」と思えば寝床に居るのも勿体なく思えます。
別に自宅に居辛い訳でもなく、過剰な責任感に緊張している訳でも無いのですが…
お記事を拝見して、睡眠について ズ~ラズラと生きていないで本気でとりくまなきゃ と思いました。

ときに先生、27日の だいぶ遅い時刻にお店の前を通りましたら灯りが点いていたので『へぇ…?』 と思いました。
まだパソコンを叩いていらしたんですね。 ご苦労様です。

川上秀伸川上秀伸 2017/02/27 22:58 私は昨秋 還暦を迎えました。 高校生のころから、自分は睡眠が浅いのだと漫然と思っていました。
そのまま… そのまま… 年を重ね、自信の問題を顧みることもなく四十代も半ばに至って「もしや、これが睡眠障害?」と思い至りました。
ただ、どこかが痛い訳でもないので、自身を労ることも無く、年ごとに寝起きの辛さを亢進させつつ還暦。 自分の身体に申し訳ないことです。

不思議なことに、私は旅行先ではウソの様に安眠できるのです。 気が付いたのは やはり四十代で、仕事での出張先、親族や町内の仲間との旅行先、「あれ? 今朝は身体が軽い」と思えば寝床に居るのも勿体なく思えます。
別に自宅に居辛い訳でもなく、過剰な責任感に緊張している訳でも無いのですが…
お記事を拝見して、睡眠について ズ~ラズラと生きていないで本気でとりくまなきゃ と思いました。

ときに先生、27日の だいぶ遅い時刻にお店の前を通りましたら灯りが点いていたので『へぇ…?』 と思いました。
まだパソコンを叩いていらしたんですね。 ご苦労様です。

hirohasihirohasi 2017/02/28 09:44 川上さま

いつも楽しい返信をありがとうございます。
睡眠にしろ運動にしろ姿勢にしろ、基本的な生活習慣は身体を健康にも病気にもさせます。
そこを改善するような工夫を入れなければ、薬が増えるばかりになると思います。
まるで、タバコを吸いながら咳を止めたいと言うようなものかと。

私自身も、気をつけねば!

         廣橋 義和

2017-02-18 卵子の老化に対する一つの考え

 当薬局は現在、漢方相談・心理相談・皮膚病相談を中心にしていますが、私が師事した漢方の先生は不妊漢方治療で有名な銀座玄和堂診療所の寺師睦宗先生なので、漢方の勉強≒不妊の勉強でもありました。そうです、不妊の相談においては自然と力が入るのです。そして、漢方相談を始めた20数年前は妊娠して無事に出産まで至るケースも多く、漢方に益々のめりこむ結果となりました。ところが最近は、晩婚化などの影響でしょうか、不妊相談の年齢が10歳程度上がり、今までのような漢方薬の使い方ではなかなか妊娠しにくい状況となっています。数年前にNHKが取り上げた《卵子の老化》を実感として私も感じています。

 当然のことながら、相談者の平均年齢も40歳前後ですから、最先端生殖医療を行っても妊娠の確率は高くありません。治療の金銭的・身体的負担も加わり、どこかで線を引く必要もありますが、簡単に結論の出る問題でもありませんし、一度結論を出しても簡単に納得できるものでもないでしょう。思い描いてきた将来像の喪失に対するカウンセリングも必要です。不妊症の相談では、妊娠・出産に向けて努力するのは当たり前で、妊娠に至らなかった場合や妊娠しても流産した場合などの精神的ケアも含めた対応が重要になってきていると考えています。

 そこで、晩婚化に伴い重要度を増している《卵子の老化》に対する私の考え方をしめしてみます。体外受精や顕微授精では全く参考にならないと思うのですが、タイミング法や人工授精には役立つ考えだと思います。受精とは、精子卵子細胞に進入することで成立します。老化現象とは、細胞酸化などによる機能低下と考えられますから、酸化キーワードとなるでしょう。では、老化した卵子酸化によってどんな変化が起きているのでしょうか?

 どんな細胞も、細胞の周囲は細胞膜で覆われています。この細胞膜によって細胞の内と外が隔てられており、物質の出入りも細胞膜の柔軟性があってこそスムーズに行われるのです。そうです、細胞膜が酸化により老化すると、細胞膜の柔軟性は低下し物質の出入りはスムーズに行われなくなります。卵子に進入しようとする精子にとっても硬い細胞膜では受精しにくく、柔らかい細胞膜の方が受精しやすいのです。

 この視点に気づいてから、細胞膜の酸化を抑えるようなビタミン細胞膜の柔軟性を取り戻す脂質(細胞膜の原料)を漢方薬と併せて使うことを何人かに提案しました。人数が限られているので断定的な表現はできませんが、今のところ妊娠率は高まっている印象です。このビタミンと脂質はサプリメントとしても販売されている一般的なものですから、安全性に問題はないと考えていますが、サプリメントは製品の品質にバラツキがあり過ぎるので、私は医薬品の使用を勧めています。

 卵子の老化では、ミトコンドリア機能からも論じられているようですが、ミトコンドリアを覆う膜も細胞膜と同じ原料ですから、膜の柔軟性を高めることは結果的にミトコンドリアの機能を高めることにつながると思います。

 不妊相談の全ての人が対象とは考えませんが、私は30代後半になったらビタミンか脂質のどちらかを検討しても良いのではないでしょうか。40代に入ったら待ったなしですからビタミンも脂質も両方必要と考えています。

 ストレス社会と言われる現在ですから20代や30代前半でも、食生活が乱れている方・生活リズムが崩れている方・ストレスの発散が上手くできてない人などでは、卵子細胞膜が早く硬くなるのではないかと考えます。

 現代は、漢方薬が効く前提条件を調えることから始める時代になっているのかもしれません。


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2017-02-09 そろそろ花粉症の対策を

 今朝、突然の訃報にビックリしました。アイドルグループ私立恵比寿中学』の松野莉奈さんが18歳という若さで亡くなったということです。同年代の子供を持つ者として、非常に悲しく感じます。でも、これが現実なのですね。彼女に何が起きたのか、推測でしかありませんが私なりに考えてみると、心臓に何らかの奇形があり死に至るような不整脈を起こしてしまったのではないでしょうか。彼女らの活動は詳しく知りませんが、過密スケジュールであれば、疲労や睡眠不足が不整脈を誘発した可能性もあります。若くても、時々は自分の脈をとってみることが大切なのでしょうね。松野莉奈さんのご冥福をお祈りします。

 関東地方では、雪が降っているようですが、今日の長岡はとても穏やかな天候となりました。積もった雪の高さも相当低くなり、確実に春の足音が近づいてきています。雪が消えることは嬉しいことでも、今や国民病と言われる花粉症を持つ方にとっては辛い春を迎えることになります。受験生にとっては、インフルエンザ対策や花粉症対策をしながら、受験勉強する過酷な時期でもあります。そんなハンディを背負っている受験生には、是非とも志望校に合格して欲しいものです。健康上の不安を抱えている受験生の皆さん、気になることがあれば相談ください、必ず役に立つことと思います。

 花粉症には、抗ヒスタミン薬が主に使用されます。ヒスタミンなどの炎症誘発物質を蓄えているマスト細胞肥満細胞)に、花粉などのアレルギー物質が抗体を介して結合した時に、マスト細胞の細胞膜が破れ放出されたヒスタミンなどが、充血や発赤や腫脹などの炎症反応を起こします。ですから、この反応を抑える薬として抗ヒスタミン薬花粉症などのアレルギー疾患に使われます。この抗ヒスタミン薬は基本的に対症療法ですから、症状が出てから飲むものです。しかし、花粉症の症状が出る2〜3週間くらい前から抗ヒスタミン薬を飲む初期療法という方法があります。

 この初期療法を行うと、花粉症の重症度が初期療法を行わない時と比べ軽く済むとされており、実際の診療現場で一般的に行われています。もちろん、予防投与はインフルエンザワクチン同様、保険診療の対象外となりますが、重症度が下がれば花粉症シーズンの薬の使用量も減るので、大きなメリットがあると考えれれます。そして、最近の抗ヒスタミン薬は、第2世代と言われる眠気の少ないタイプが主流ですから、眠気による集中力や注意力の低下を心配することが軽減できるのです。ただ、眠気の指標とされる脳内占拠率は、完全にゼロ%ではありませんので、全く眠気がないわけではないのですが、旧来の第1世代に比較したら雲泥の差となります。

 今日の天候などから時期的には、当県内でも初期療法をそろそろ開始しても良いでしょう。もちろん、例年の花粉症症状発現時期や重症度などを考慮して個人個人ベストのタイミングは異なることでしょう。そして、この初期療法に漢方薬という選択肢もあります。花粉症症状は東洋医学的に、痰飲(水毒)や寒(冷え)が大きく関係しますから、この対策を漢方薬で行うわけです。抗ヒスタミン薬のような眠気などの副作用の心配はありませんが、漢方薬でも不適切な使い方で副作用は出ますので、漢方薬に詳しい専門家に相談の上使用されることをお勧めします。

 また、予防効果がある食品として、ミカンの皮ヨーグルトに含まれる成分を同時に摂取すると花粉症患者の症状が和らぐとする研究結果を、愛媛大の菅原卓也教授(食品機能学)らのグループが発表しています。温州ミカンの皮に含まれるポリフェノール一種「ノビレチン」と、牛乳成分のたんぱく質「βラクトグロブリン」に、それぞれ花粉症に関わる炎症反応を抑える働きがあることに着目して、スギ花粉症患者に、すり潰したミカンの皮を混ぜた飲むタイプのヨーグルト(150ミリ・リットル)を1日1回摂取してもらったところ、かゆみなどの自覚症状が著しく低下し、結膜炎の指標となる眼球表面の温度上昇も約半分に抑えられたと報告しています。

 どんな方法を試すにしても、これから始まる花粉症の本格シーズンを前に何ができるか、考えてみたらいかがでしょうか?アレルギー学は現在目覚ましい進歩を遂げています。実臨床で安全に使えるものなら、積極的に試してみてもいいのではないかと考えます。今月は、アトピー性皮膚炎の無料相談(薬や商品を一切販売しない純粋に相談のみ)を実施していますので、この機会を逃さずご利用ください。



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川上秀伸川上秀伸 2017/02/10 21:54 『花粉症』、新参者のくせに日本人困らせる、本当に正体をヒン剥いて死語にしてやりたいです。

ときに、岩海苔を採られたということですね。
食指ヒクヒクです。
たった今採れた、乾燥させる前の海苔を食べた事があります。
厚み。コリコリ。磯臭ぁい。
ありふれた海苔には無い魅力ですね。
でも海に行って「これが海苔だぁ!」と云う自信が無いのです。 腐った海藻だったり重油の塊だったら なじょんしょ?

hirohasihirohasi 2017/02/12 08:52 川上さん、その代わり私は山菜やキノコには全く自信がありません。
海藻に中ったって話は聞きませんが、山菜やキノコに中ったらなじょんしましょ…

2017-02-03 便秘にまつわるアレコレ

 今日は全国のあちらこちらで恵方巻を食する人がいることでしょう。今月はバレンタインデーがありますし、食に関連する大イベントが2回もあり一般的に売上の上がりにくい2月の仕掛けとして全国的に成功したケースの代表と言えます。そう言えば、ローカルな話題では、地元長岡の洋菓子屋《美松》のシュークリーム39祭りも2月です。この時期は、美松の包装ケースを持った方によく会います。地元では有名なイベントです。

 さて、最近立て続けに男性の方の便秘相談を受けました。中年期以降の新たな便秘では、必ず大腸がんの可能性を考えなくてはなりません。健康診断や受診歴などを確認して、大腸がんの存在を確認できなければ、まず大腸の検査を勧めます。とりあえず、大腸がんの心配がなさそうだと考えられれば、便秘の原因を探すことになります。最近の男性のケースは、全て過敏性腸症候群便秘型と考えられました。過敏性腸症候群は、腸のストレス病の代表ともいえる病気で、最近は増加しているとされてます。一般的には、下痢型の過敏性腸症候群は若い男性に、便秘型の過敏性腸症候群は女性に多いとされ、下痢便秘を繰り返すタイプの過敏性腸症候群もあります。

 過敏性腸症候群ストレスと関係の深い病気ですから、心身医学的な治療法が効果的で薬物療法と併行して行わないと充分な効果が出ません。私の所でも、通常は漢方薬が中心になり、落ち着いてきたら漢方薬を中止できるように食事ストレス対処法をアドバイスし、ベストは使用薬無しですが最低でも整腸剤などにスイッチできるよう工夫しています。自律訓練法を紹介し指導することも多くありますし、過敏性腸症候群ガイドラインでは催眠療法も取り上げています。

 ストレスとあまり関係ない通常の便秘症では、緩下剤が中心になります。でも、先ほどの過敏性腸症候群便秘型では緩下剤の使用で、腹痛や腹満などの不快症状が出やすいので、便の性状や過去の使用薬などを確認することも重要です。一般的には、大腸刺激性の緩下剤が使われますが、便を軟化させる塩類下剤や繊維を含んだ膨潤性下剤などを、食習慣・排便頻度・腹痛や腹満の有無・排便時の息みの程度・残便感・などを確認して選択したり適宜組み合わせたりします。この部分は、技術としてのサジ加減が要求されます。

 そして気を付けたいことに、便秘便秘だけに留まらないということです。ちなみに手元にある便秘薬の効能を表示しますと「便秘便秘に伴う次の症状の緩和:頭重・のぼせ・肌荒れ・吹出物・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常発酵・痔」となっています。便秘に伴って、あらゆる症状が出ても不思議ではありません。たかが便秘、と侮ってはならないのです。

 私が経験したケースには上記の他、頭痛うつ病・イライラしやすい・口臭・肩こり・吐き気・嘔吐・生理不順・生理痛不妊症・肝機能悪化・腎機能悪化などがありました。これら病気の全てが便秘によるものではありませんが、多くのケースで便秘を改善させることで症状も軽快しやすいと実感しています。便秘大腸がんなどの異常がなければ命にかかわるような症状ではないために軽視される傾向があります。しかし、便秘を改善することで日常生活の快適度が上昇することは珍しくありません。

 また最近の研究では、腸内細菌叢がクローズアップされ、生活習慣病やがんだけでなくアレルギーも含めた全身のあらゆる病気との関係が解ってきました。ここで、安易に整腸剤や乳酸菌製品やヨーグルトなどの商品に手が伸びますが、数種類の善玉菌を取り入れても体内で増えなければ意味がありませんし、数種類では少なすぎます。腸内細菌叢の効果は、多種類の腸内細菌(善玉菌・悪玉菌・日和見菌)が生存することがポイントです。腸内細菌が通過するだけの摂取では充分なメリットは得られないと思うのです。

 そこで、多種類の腸内細菌が生存し定着するために、腸内細菌のエサとなる食物繊維などが必要となるのです。もちろん、食物繊維だけでなく色々な成分がそれぞれの相性の良い腸内細菌と関係しますから、様々な食品を食事から取り入れることが重要と考えられます。ですから、東洋医学では常にバランスを重視しているのだと思います。日本人の傾向として、○○が良いと紹介されるとスーパーから消えるくらい○○中心になります。これでは、○○のメリットも出るでしょうが、マイナス面も出てきます。注意したいものです。バランスの良い食事で、未来の健康を作ってゆきたいものですね。




漢方薬心療内科相談・心理カウンセリング皮膚科の病気・生活習慣病不妊症

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2017-01-29 アトピー性皮膚炎の治療を考える

今、京都にいます。昨日のアトピー性皮膚炎治療研究会、今日の日本皮膚科心身医学会に出席した帰りです。皮膚科医が中心の学会・研究会ですが、皮膚病を皮膚だけの問題とした狭い視点で考えるのでなく、心理的な背景や社会的なかかわりも含めて広い視点で考える良心的な皮膚科医の集まりだと私は受け止めています。かと言って、奇をてらった特殊な治療法を研究するわけではなく、極めてオーソドックスなことを当たり前にしているのです。ただ、ガイドライン通りには上手く行かないケースに対し、いかに対処するかを、アトピー性皮膚炎治療研究会では皮膚科学的に追求し、皮膚科心身医学会では主に心身医学のモデルを用いて解決しようとする違いはあります。

以前も何回かアトピー性皮膚炎について書いてきました。漢方相談を中心とする当薬局には、「どうしてもステロイドを使いたくない」という人から「ステロイド外用薬を使ったけど効果に満足できなかった」と言う人まで、いろいろです。どうしても嫌な人にステロイド治療を勧めることはしませんが、薬剤師として(というよりも医療人として)正しい知識だけは伝えておきたいと考えます。

最近のアレルギー学の成果も含めてアトピー性皮膚炎を考えれば、できるだけ速やかに皮膚炎症状を解消することが重要です。特に乳児〜小児期では、皮膚炎が長引けば食物アレルギーの危険性が高くなり、その後の人生の快適さに大きな影響が及ぶとされます。ですから、ステロイドを使うにしても使わないで別の方法を選択するにしても、皮膚炎の速やかな解消ができなければ治療が成功しているとは言えません。

アトピー性皮膚炎の治療ガイドラインでは、治療の基本はステロイド外用薬です。一部の医療機関を除き、これは徹底されていると考えられます。しかし、アトピー性皮膚炎治療研究会に参加してみると、ステロイド軟膏の強さ・使用量・使い方などが正しく伝わっていない現状を感じます。当薬局に来る「ステロイド外用薬を使ったけど効果に満足できなかった」というケースは大半がこれです。私ら医療人は、この現実をもっと真摯に受け止める必要があると思うのです。医師は適切な強さのステロイド軟膏と充分な量を処方し、正しい効果的な使い方を薬剤師説明する必要があるのです。

当薬局に漢方相談に来た人でも、私はステロイド軟膏の使い方を説明して帰すことが少なくありません。それくらい正しい効果的な使い方を説明されている方は少ないのです。

では、正しい効果的な使い方とは?

アトピー性皮膚炎治療研究会の事務局を務める片岡葉子先生のところには、治りにくい難しい患者さんが多く紹介されてきます。そんな難しいケースでも7割は、ステロイド軟膏の外用で改善しています。ですから、全体的に考えれば9割以上のアトピー性皮膚炎は適切な強さのステロイド軟膏だけで効き目が出ると思われます。そして、FTU(軟膏を中ー部から出した量が人差し指の1関節分の長さ)に従って充分な量を使えば(手のひら2枚分の面積に)、効果はほぼ確実です。この使い方であれば、1ヶ月以内に大部分の皮膚炎を鎮められるはずなのです。しかも、皮膚炎が鎮まればステロイドの使用を減らすこそができますから、結果的に安全な使い方になるのです。

ステロイド軟膏は、おっかなびっくり、いい加減な使い方で中途半端な効果の時に、ダラダラと中止できない状況になるようです。恐らくほとんどの副作用は、このような使い方で発生していると考えられるのです。

もう一つ、正しい使い方(止め方)としてプロアクティブ療法があります。このプロアクティブ療法の考え方は喘息と同じで、皮膚炎が外見上消えていても、目に見えない炎症が残っているとの考えが基本にあります。ちょうど火事が治まっても未だくすぶっている状態ですから条件次第では再び発火するのです。だから時々(数日に1回)完全消火の目的でステロイド軟膏を使うこととされます。このプロアクティブ療法に関しては、完全なコンセンサスが得られているわけではないようですが、ほぼ固まっているとの印象を私は受けました。どちらにしてもFTUで皮膚炎を鎮め、プロアクティブ療法で完全鎮火すれば、ステロイド軟膏は基本的に必要なくなります。そうです、ステロイド軟膏を止めることがアトピー性皮膚炎でもできるのです。

アトピー性皮膚炎は、治らない皮膚病ではないと私は考えます。ゴールドスタンダードは、ステロイド軟膏を中心とした外用療法ですし、一部の治りにくいケースも免疫抑制剤(問題はあるものの)などでコントロールできます。ただ、ストレスや乱れた生活などで体内環境の変化もありますから、心身医療東洋医学的視点も重要でしょう。ステロイド軟膏を中心としつつも、ストレスとの付き合い方や乱れた生活を正すことも新しく身につけることも忘れてはなりません。病気からのメッセージを受け止めて、自身の日常を振り返れば、アトピー性皮膚炎も再発しなくなるように思えます。



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2017-01-21 機能性高体温症について

来週は、京都で開催される《アトピー性皮膚炎治療研究会》と《日本皮膚科心身医学会》に参加する予定でいます。年1回の会合ですが、個人的には非常に楽しみにしている学会・研究会の一つです。日本皮膚科心身医学会では以前発表したことがありますが、皮膚病相談は特に女性の場合には心理的配慮が欠かせないと感じています。これは皮膚科診療に携わる医師だけの問題ではなく、薬局薬剤師にも当てはまる一般的な問題ではないでしょうか。またアトピー性皮膚炎治療研究会には、ガイドライン通りに行かない治りにくいケースに対しての工夫が議論され、皮膚科的にも東洋医学的にも心身医療的にも興味深い研究会になっています。

さて、以前のことですが、機能性高体温症と思えるケースの相談がありました。この方の悩みはめまいだったので高体温に関しては不思議な現象程度の認識でしかなかったのですが、よくよく考えれば機能性高体温症の診断にも合致していると思われます。あまり聞きなれない病名ですので、この病気に詳しい九州大学の岡孝和先生の説明を借ります。

機能性高体温症は、13歳前後に発症ピークがあり女児に多く、小児においては原因不明の発熱の2割程度を占めるとされます。小児が発症した場合は、何らかのストレス下で40℃程度の高体温を一過性に生じることも多いようです。また、成人では微熱(37〜388℃程度)が持続するという主訴が多いそうです。そして様々な検査を行っても異常を認められず、一般的な解熱薬が効かないというのも特徴です。また医師の中でも認知度は低く、「10カ所ほどの医療機関を受診しても原因が特定されなかった」という機能性高体温症の患者もいるそうです。

原因として、患者の背景に何らかのストレスがあるようです。そのストレスが脳の視床下部に作用し、交感神経を活発にし褐色脂肪組織による熱産生が上昇して生じることが、岡先生らの研究により示唆されています。炎症反応がないために一般的な解熱薬が利かないのです。さらに、炎症反応があれば生じる眠気、倦怠感、食欲不振などの発熱に伴って一般的に見られる症状を示さないことも特徴です。ストレスが背景にあるため、片頭痛過敏性腸症候群、不眠、小児なら起立性調節障害合併することが多いとされ、私のケースでも眩暈の相談に来られています。

当然ながら、ストレスを減らせればベストです。でも一般的にはストレスに対する適切な対処法を身につけてストレスの身体に対する影響を減らすということになります。この点では、心と身体をもともと一体のものとして考える東洋医学は機能性高体温症などの自律神経症状と相性が良いと考えられています。私の対応しためまいのケースでも、眩暈に対して漢方薬を使用し効果を上げておりますし、機能性高体温症と思われる手足の火照りも少なくなってゆきました。最終的には、ストレスとの上手な付き合い方を身につける必要がありますし、身体の反応は「もう頑張れないというサイン」として受け止めないと病状は良くならないばかりでなく悪化することも充分考えられるのです。

ストレス社会と言われる現代には、いろいろな体調変化が私たちを襲ってくると思われます。私ら医療人は心身医学知識なくては充分な相談ができない時代に入っているのですね。私が東洋医学の世界を経て、心身医学の世界に入って来たのも、必然の流れだったのかもしれません。


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2017-01-12 がんに対する漢方併用療法

本格的な寒波の襲来で、パニックとまでいかなくても大変な思いをしている方は多いことでしょう。ヒトは出来事を自分に都合の良いように解釈する習性があります。1月上旬でしかないのに「ひょっとしたら今年はほとんど雪は降らないのではないか」などと私同様淡い期待をしていた方も多かったことでしょう。しかし、冬は冬、豪雪地は豪雪地です。一気に淡い期待は吹き飛び、現実に引き戻されてしまいました。

ただ、8日9日と磐梯熱海で行われた漢方合宿に雪の心配をせず行って来れたことはラッキーでした。「今年は良いことがありそう」と思うことにします。

その漢方合宿では、私の症例に対する東洋医学的解釈も発表してきました。独りよがりの解釈では説得力に欠けますから、専門家が集まった場で解釈の妥当性を評価してもらうことが重要です。その点は、クリアできたものと思いますので、この考え方を今後の相談にも応用してゆきたいと思います。

さて、症例発表のほかに行われた特別講演では、がんの湯液治療(煎じ薬による漢方治療)に積極的に取り組んでいる清水雅行先生の講演「がんに対する中西医結合治療」がありました。

《がん》は現代医学的治療でも困難な病気ですが、漢方薬でも困難な病気に変わりありません。私の所でも、多くの方が奇跡を求めて(願って、あるいは期待して)相談に訪れます。ですが末期の方が多く、延命には貢献してると思われても、その効果は限定的な印象です。かと言って、1ヶ月何十万もの商品を無責任に販売する気にはなりませんから、精一杯の努力はするものの、期待通りに行かないことも多かったのだと思います。

しかし、清水先生の講演を聞いて、今までの考え方がガラッと変わりました。高額な商品を販売しなくても、煎じ薬で相当の効果を上げることが可能だとわかったからです。

漢方併用療法は、決して現代医学的治療を否定するものではありません。清水先生のこの考え方に私は賛成です。分子レベル・遺伝子レベルでの新しい抗がん剤が開発されて一定の評価がある以上、また手術や放射線治療も進歩している以上、この進歩を利用しないことの方が不利益となるでしょう。ただ、副作用や体調不良やガン末期などで治療が十分に行えない場合などは漢方治療だけでもやむを得ないと考えます。でも、末期の余命数ヶ月の方が、清水先生の漢方治療で何年も延命しているとの結果を聞いた時は鳥肌が立つような興奮を覚えました。そうです、諦める必要なんて、全く無いのです。

清水先生は、多数の生薬を使用します。手術する方には、術前・術中・術後の経過を良好にする漢方薬生薬を使いますし、抗がん剤を使う方には、体調や副作用を考慮して漢方薬生薬を組み合わせているのです。がんの種類により抗ガン生薬(抗がん作用のある生薬)を使い分けるのは当然ですが、私が使用するよりもはるかに多くの生薬を使用しているので、当薬局も清水先生の講演や専門書をもとにして大幅に増やすつもりでいます。

例えば、肺がんには白花蛇舌草・白毛藤・天葵子などを、また乳がんには白花蛇舌草・淫羊蕾・天葵子・蚤休などの抗ガン生薬を使用しているのです。

そして、当たり前のことなのですが、がんに対して抗ガン生薬だけの組み合わせでは充分な効果は期待できないことにも触れられました。これは私も経験から掴んでいた事実ですが、多数のがん患者さんを漢方治療されている清水先生から直接聞けたことは大きな自信となりました。時々、アガリクスだけを求めて来られる方がいらっしゃいますが、できれば体調を調える意味で体質に合った漢方薬を一緒に飲んでほしいと思っています。その方が、アガリクスの効果を何倍にも引き出すことになるのですから。

体調を調えるという点では、漢方薬を飲んで調子が良くなったのに主治医の指示で漢方薬を止めたら悪化したケースも紹介されています。漢方治療を信用しない医療者から見れば偶然の結果と考えることでしょうが、私ら漢方家の立場から見ると漢方薬で調っていたバランスが崩れた結果と見ます。どちらにしても残念な結果です。

とにかく今回の漢方合宿の大きな収穫は、《がん》という病気に対しても漢方治療の基本に従って漢方薬選択し、そこに適切な抗ガン生薬を組み合わせたり、副作用対策としての効果的な生薬を組み合わせたりすれば、相当の確率で結果を出せるということです。そして、私が今までの経験から導いた結論が間違ったものではないことも大きな自信となりました。改善すべきは使用する生薬の量ですから、今後は見直して行きたいと思いますし、情報を整理して今後の相談に活用したいと考えます。

さらに、がん治療をより効果的にするには、精神腫瘍免疫学観点からのアプローチも私は重要と考えています。当薬局は、漢方相談も心理的アプローチも両方行いますので、相乗効果も期待できると考えています。



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2017-01-07 リウマチと歯周病の関係

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今日は七草粥の日ですね。今年は雪の無い正月を過ごしてますので、七草を摘むことも可能かもしれませんが、例年なら雪に埋もれて七草どころじゃありません。

最近は、スーパーで売っているので、七草を摘むことはないでしょうけど。でも、この習慣、生活リズムや食事内容の乱れから大切な胃腸を守るものとして、意識付けすることが重要だと思います。

で、私は毎年のことながら年明け早々に漢方合宿があります。この合宿が私の研修スタートになり、たった今発表原稿の作成が終わったところです。

さて、歯周病生活習慣病など多くの病気と関係が深いことは非常に有名な話であります。例外に漏れず関節リウマチも同様で、歯周病患者が関節リウマチに罹る確率は歯周病の無い人の約2倍と言われ、歯の数が少ないほど重症度も高いとされます。この理由に関しては不明だったのですが、医学誌「Science Translational Medicine」オンライン版に、関節リウマチ歯周病を関連付ける細菌が見つかったとの報告がありました。その細菌は、A. actinomycetemcomitansで、関節リウマチ患者の約半数にこの歯周病菌の感染が確認されたのに対し、関節リウマチ歯周病もない人での感染率は11%だったとのことです。

もちろん関節リウマチは自己免疫疾患であり、歯周病だけで複雑な免疫系の異常を説明することは無理がありますが、一部の人では、歯周病の予防が関節リウマチ発症の予防につながるかと思われます。リウマチが先か、歯周病が先か、という議論専門家に任せるとして、私たちが将来にわたっての健康を考える時、多くの病気に関係する歯周病の予防に努力することは、少ない労力と資金で得られる大きなメリットかと思います。

また近年は免疫に関する話題も多く、自己免疫疾患やアレルギーの根本治癒も実現するかもしれません。加えて、腸内細菌叢の研究から腸と免疫系の関係も多く報告されてますし、口内環境と腸内環境との関連から考えれば、歯周病になりやすい口内環境では、いろいろな免疫異常が起こっても不思議ではありません。

関節リウマチは30〜40代の女性に発症することが多いとされます。関節リウマチまでではないけれども、診断の結果可能性がある人の場合や身内に関節リウマチに罹った方がいる場合は、歯周病ケアを積極的にすることで予防ができるかもしれません。ブラッシングが基本になると思いますので、歯科医や歯科衛生士さんに指導してもらうのが重要です。抗生物質の服用も方法の一つとされますが、耐性菌や副作用の問題を考えると実用的ではありません。ブラッシングに加えてお茶で口を漱ぐだけでも効果アップが得られるのではないかと思います。

関節リウマチ発症予防だけでなく、重症化防止にも、歯周病ケアは有益と思いますので、積極的に行いたいものです。当薬局でも、歯周病ケア関連用品を用意してますので、気になる方は是非お立ち寄りください。



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川上秀伸川上秀伸 2017/01/07 22:45 いつも興味深いお記事をありがとうございます。
本年も宜しくお願いします。
私は少年期から虫歯に悩まされましたが、昔のこととて『虫歯は痛い!』くらいの認識でした。
ただ、虫歯由来の口臭と発生の不具合に気をつける程度でした。
歯槽膿漏、歯周病~ 顎が溶ける、脳が冒される~
近年の報道に、歯の健康を疎かにしたことを悔います。

最近は抹茶を買い込んで独人悦に入っていますが、茶道界の方々に叱られましょうかね?
近い内にお話を伺いたいです。
それにしても、この年明けは雪が無かったとはいえ、例年なら毎朝毎晩玄関先の雪と格闘しようかと云うこの時期に合宿ですか? 主催者に説教して差し上げます。

hirohasihirohasi 2017/01/10 13:54 川上さま
無事帰ってきました。今回は「ガンに対する漢方療法」を聞いて大きな収穫がありました。
あらためて記事にします。     廣橋 義和

2016-12-28 薬屋のダイエット

今年も残りわずか数日となりました。しかし、なんと私はまだ1枚も年賀状を書いてないのです……。今晩あたりから頑張りますが、1日に届くのは厳しいでしょうね。どうも年々年賀状の書き出しが遅くなっているような気がします。昨日、ようやく冬囲いを終えたばかりで、町内の班長仕事が余計としても、例年に比べ遅すぎますね。他人をとやかく言う前に、自分の行動化を促さないとと、反省します。

さて、当薬局では巷に出回る手軽なダイエット法やダイエット食品を推奨しませんし扱いもしません。何故か?それは多くのケースで比較的短期間の体重減少という結果だけを評価し、リバウンドや長期的な健康度(身体だけでなく美容面や心理面も含めた健康度)に配慮が足りないと感じるからです。薬剤師として医療人としてダイエットに関わるなら、減量の対象は脂肪であり筋肉や骨ではありません。体重は減ったけど脂肪だけでなく筋肉も骨も痩せて健康度が下がるようでは意味が無いように思うので、当薬局では運動も食事もシッカリ取り組んでもらうように説明しています。すると、私の説明の仕方が悪いのでしょうね、大抵の方は当薬局でのダイエットを断念するのです。それでも、たまに意識の高い方もいるので、頑固に食事・運動を基本としてダイエット相談を行っています。

ただ、食事・運動の良い習慣ができると、リバウンドしにくく(上手くすれば関わることが終了しても更に体重は減少してゆきます)高い健康度を維持できるようです。そのためのプログラムですから当然と言えば当然ですが、私なりの工夫を加えて現在の形になっています。まだまだ改良の余地はあるものの取り組んだ方の成功率は高く基本的な形は出来上がっていると言えます。

このプログラムに、必要なら漢方薬などを追加しますが、あくまでも補助的なもの(サブ)でしかありません。メインが食事や運動だからこそ、ダイエットが成功した時は本人の努力や工夫の継続が結果に現れたと実感できますし、リバウンドしにくくなりますし、自己効力感につながるのです。メインとサブを取り違えると、多くの得られるメリットを失うことも考えられるのです。

ではどんなプログラムかというと、記録と意識付けと行動化が基本骨格となっています。記録は大分大学方式を参考にアレンジを加えて作成しました。体重を250g単位で記入できるグラフです。1日4回の記入が理想ですが、現実的には1〜2回にとどまっています。それでも結果が出ているので問題はないと思っています。また体脂肪がターゲットなので体重減少も1ヶ月0.5〜1kgのペースですからモチベーションの維持が重要となります。この意識付けには動機づけ面接法のテクニックを応用するようにしています。人は他人から言われるよりも自分が発した言葉に強く影響を受けるとの考えがあり、本プログラムの重要なポイントとなります。

運動について、まとまった運動を日常生活で取り入れることは難しいので、10分単位でできることを実行してもらうスタイルです。それも運動というよりは日常活動から選べるようにしてますので、普段の生活に取り入れやすいメリットがあります。私の資料には主な日常活動の運動強度(メッツ)が掲載してあり、選択した活動の運動郷土の合計から消費カロリーを計算し、1ヶ月の体重減少の目安としています。

長期的に高い健康度を維持するには、継続することが重要なので「無理なく続けられる活動」を出来る範囲で選択してもらうことなのです。ここにも行動療法テクニックを取り入れ、自然とダイエットにつながるよう工夫をしているのです。

食事に関しては、認知療法を使うことが多くあります。ただ、焦ると失敗しやすいために根気よく繰り返し徐々に変化させる必要を感じています。過去の経験では、間食の影響はかなり大きく、間食を減らすだけでも効果が出やすい印象を持っています。でも食事には、楽しみの部分もあり、理論だけでなく感情面にも配慮しながらソフトに取り組むのが成功の秘訣かも知れません。

当薬局は医療人として、単に体重減少だけでなく健康度や幸福度を上げるようなメソッドを提供したいと考えています。



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2016-12-19 冬の頻尿・冬のむくみ

今年も残り2週間を切りました。嬉しい出会いもあり、悲しい別れもあり、そのようなことを繰り返して人生の深みは増すのでしょう。私個人の話で恐縮ですが、漢方相談ではより深く考えて出すスタイルに磨きがかかってきたように思います(と言っても、まだまだ不充分です)。そんな考え方の一端を昨日の漢方三考塾(東洋医学の研究団体)では、担当する生薬の講義に絡めて話してきました。一般の相談者や大学での講義にも使えるよう、できるだけビジュアルに仕上げて理解しやすくするつもりです。来年の課題になりますが、、、。

さて、今年は例年よりもインフルエンザの流行も早く、またノロウィルス感染も目立っており、感染症に対する注意はいつも以上に必要です。でも冬ならではの冷え症や手荒れ・肌荒れや頻尿や浮腫みなど他にも注意が必要な悩みはたくさんあります。そこで今回は「頻尿」と「むくみ」についてです。

まず、何故寒くなるとトイレが近くなるのでしょう。いくつか理由はあるのでしょうが、一番の理由は発汗量の低下です。目に見える形(汗)でなくても、皮膚からは絶えず水分が蒸発していますが、冬になると身体を冷やす必要が少ないために発汗が減り、そのため腎臓での水分ろ過量(いわゆる尿量)が増えるというわけです。ですから寒くなったら夏以上に身体を動かすと発汗量が増えて尿量が減る(=頻尿が改善する)と考えられます。そして、もともと身体が冷えやすい人・冷え症の方などはこの傾向が強いものと思われますので、日中に8回以上トイレに通うような方は努めて身体を動かすようにすると良いでしょう。

ですが、現代社会は皮肉にも身体を冷やす社会でもあり、冷たくて美味しい飲食物があふれ、保温性を考慮しないファッションが流行したりしています。加えて、リモコン化により身体の活動量は低下する一方で、肥満の原因としても大きな問題となっています。あまりにも身体作り(健康作り)に無頓着な時代になったものです。

また東洋医学では、水分は身体を冷やすものとして位置付けており、寒い冬は身体を冷やす物質(水分など)はできるだけ排泄するように働くと考えます。そうすれば、頻尿を感じた段階は、身体にとって必要以上の(あるいは通常の処理能力以上の)水分を摂取しているとも言えるわけですから、水分の摂取量を控えるなどの工夫で腎臓の負担を軽くすることも重要です。幸いにして身体は『腎(東洋医学では、泌尿器系・生殖器系・内分泌系の一部などを含む概念)』を冬に強化するよう出来てますので、改めて自然界の妙に感服します。ただ、『腎』は寒さに弱いため、身体(特に下半身)を冷やすことには注意が必要です。ファッションも重要なのでしょうが、健康な身体あってのファッションだと私は思います。

それでは、冬になると浮腫むのは何故でしょう?単に身体の水分が過剰になっているだけでしょうか?

東洋医学的な考え方を加えれば、『腎』の負担が増し処理しきれなくなった過剰な水分(水毒)が存在していると言えます。通常、余分な水分は重力により下半身に溜まりやすく、脚の浮腫みとして自覚されることが多いのです。夏は意識することが少ないかも知れませんが、冬ロングブーツを履こうとした時に、朝楽に履けたブーツが夕方には窮屈に感じることは珍しくないと思います。このような時は、あなたの『腎』に思いを寄せ、日頃の生活を見直す機会としてはいかがでしょう。

身体は何気ないサインを送っているものです。このサインに気づき身体を大切にする人、サインに気づかず身体を酷使し続ける人、サインに気づいても無視して生活を改めようとしない人、この結果は3年後・5年後・10年後に代償として貴方自身に帰ってくることを知っておいてください。

身体を温める漢方薬、『腎』を保護する漢方薬、浮腫みを取り去る漢方薬、どうか東洋医学に詳しい専門家にご相談ください。



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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局   廣橋義和(薬剤師心理カウンセラー新潟薬科大学臨床教授)

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