クローン病と潰瘍性大腸炎

血便や下痢・腹痛を起こす病気に、クローン病潰瘍性大腸炎があります。腸に炎症が認められることから炎症性腸疾患とまとめて言われることもあります。昨日は消化器病研究会に参加して来ました。


炎症性腸疾患は年々患者数が増えており、治療法の進歩に関わらず治療抵抗性の難治例も増えているとのことです。20〜40代の若い年齢層に多いことから、医療経済だけでなく社会経済の面からも問題です。


ステロイド剤やサラゾピリン・免疫抑制剤・抗TNFーα薬などが使用されますが、長期に使うことが基本となっており副作用や治療費の点で医師患者共に難渋しているようです。


肛門からの出血は、よく痔と勘違いされ、特に薬局やドラッグストアで痔の薬を買っている方の中にも炎症性腸疾患の患者さんが紛れ込んでいる可能性があります。2週間ほど前に来られた方も40代の方で、痔の薬で出血が完全に止まらないと言っていました。


クローン病潰瘍性大腸炎の可能性をお話し受診を勧めました。懇親会の席で一緒になった消化器科医との話でも、専門医の診察が重要だとの結論になって受診を勧めた判断に誤りはなく適切な対応だったと安心しました。


難治例が増えている炎症性腸疾患ですが、漢方薬の有効例も報告されています。トウカトウ・オウドトウ・シャシントウ・オウゴントウなどで治癒が報告されているので、現在の治療で満足な結果が得られない方は試してみたらいかがでしょうか。エキスにない漢方薬もありますから、漢方の煎じ薬を出せる医師薬剤師に相談下さい。


漢方薬生活習慣病不妊症・心の病・皮膚病
新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局
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