手あれを科学する

そろっと手がガサガサと荒れている人が目立ってきました。身体は正直で手入れの仕方で見事に変化します。世の女性の多くが顔の手入れのように手荒れに関心を持ってもらえればいいのになと思います。


皮膚にバリア層があることはご存知だと思います。寒くなってくるとこのバリア層の形成が悪くなり、お湯を使うことで更にバリア層を減少させるのです。このバリア層が手のケアに重要な役割を担っているのです。


手荒れはバリア層が破壊された皮膚から水分が大量に抜けることで起きます。乾燥した皮膚は水水しさを失いゴワゴワと硬くなってきます。硬い状態で無理に曲げたりすると(握るなどの手の動作で)割れます。これが手荒れの出来方です。


手荒れの治療のコツは、水分を補うこと・バリア層を形成することに尽きます。化粧水で水分を補って乳液・クリームでバリア層を作る基礎化粧と同じです。


皮膚科でも薬局でも通常、尿素20%クリームが使われていますが皮膚に水分を補ってからクリームを使うともっと効果は上るはずです。ひろはし薬局では”保湿ローション”を使うことで普通の水よりは効果が長続きすることを確認しています。


手荒れの程度によって、尿素クリーム・サリチル酸軟膏などを選択することも必要ですし、割れてアカギレになっているところには”紫雲膏”をすり込むと痛みが早期に治まります。進行性指掌角皮症や主婦湿疹では違う薬を使うことになります。


手荒れに限らず、薬を効かせるコツがあります。タイミングやワンポイントケアを加えることで効果に差が出てきます。場合によっては内服薬を加えることもありますが、手あれといってもケースバイケースで対応することが一番重要です。


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