ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2008-01-17 治りにくい湿疹・皮膚炎

この1週間ほど調べたいことがあって皮膚科の教科書を見ていました。以前から本をパラパラめくっていると関係ないところにまで目が行き、なかなか本題に到達しない悪い癖があります。


今回も湿疹皮膚炎の項に引き込まれてしまいました。皮膚科でも我々薬局店頭でも6〜7割は湿疹皮膚炎だと思います。40年ほど前にステロイド薬が開発され、湿疹皮膚炎は治りやすい皮膚病になりました。


薬局・薬店でも中程度の強さまでのステロイド外用薬が販売できるため、かなりの皮膚病は薬局でも対応できる状況になっています。皮膚科以外の一般開業医でも、同様の状況と推察できます。正確な診断がつけられなくても治ったり症状を抑えることが可能になっているのです。


その一方で、ステロイド挫瘡などの副作用や真菌やウィルス感染性皮膚炎の増加を指摘する報告もあります。ステロイドはその強力な抗炎症作用のために、本来ステロイドを控えるべき皮膚病でも使用すれば一時的に症状が回復します。その結果、安易に使用が長びくことがあります。


問題はステロイドを使用しても治り難い湿疹・皮膚炎の中に別の皮膚病が隠れていることです。見逃してはならない皮膚病に皮膚ガンがあります。3年ほど前私のところにステロイド薬を買いに来た男性の患部を見せてもらった時、皮膚ガンの一種ボーエン病の可能性が高かったため皮膚科医を紹介しました。


有棘細胞ガン・基底細胞ガン・ボーエン病・メラノーマ・ページェット病(パジェット病とも言う)などの皮膚病でメラノーマ以外は、治り難い湿疹・皮膚炎と誤診しやすいと教科書には書いてあります。


インターネットを使用して、多くの皮膚ガンの画像を見ましたが典型的な皮膚ガンや進行した皮膚ガン以外は、湿疹・皮膚炎に非常によく似ています。私も注意しなくてはいけないと改めて思った次第です。


あなたも身近な方が治り難い湿疹皮膚炎でステロイドを使用しているようなら一言アドバイスしてあげてください。皮膚科医の診察を受けること、皮膚科医にかかっているなら別の皮膚科医にも見てもらうことを。


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