ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2008-04-10 蘇生法はより簡単に

今週に入って3日連続で小学校に通いました。来週も2日間通う必要があります。昨年と同様新学期が始まるとPTA関係の用が増えますね。


私が蘇生法を習った20年以上前に比べると、現在の蘇生法はかなりシンプルになってきました。呼吸や心臓の停止から2〜3分が生死の分かれ目と言われることから、現場に居合わせた誰もが行える方法のほうが救命率が高まるとの報告があり、煩雑な部分が削除されてきているのです。


特に成人の場合では突然卒倒するケースの大部分が心臓に原因があると考えてよく、如何に早く血液循環を再開させるかが重要です。意識がなくて呼吸が正常でなければ心臓マッサージだけでも行えば救命できる確率は数倍に高まるとの報告が日本をはじめ数件あります。


普通は人工呼吸とセットで講習会などでは習うはずですが、実際には人工呼吸に戸惑う場合も多く(相手の顔貌・記憶に自信がない・感染症リスク・・・など)確実性に疑問の声も上がっているのです。


ここ1〜2年の間にAEDを色々なところで見かけるようになりました。AEDを使用するにしても心臓マッサージを中断する時間を極力短くすることが重要なのですが、蘇生法も心臓マッサージの中断時間を短くするように変わってきているのです。連続15回→連続30回へと2005年のガイドラインで変更になりました。


心臓が原因で倒れた人ならば、しばらくの間(心停止から概ね10分以内)は血液中の酸素がありますから心臓マッサージだけで救命することが可能です。住宅地であれば通常この間に救急車が到着しますから、躊躇せず心臓マッサージを続けてください。


日本の蘇生法に大きな影響力のあるアメリカ心臓協会(AHA)の公式声明で、3月上記のように発表されました。2010年のガイドライン改定を待たずに公式声明を出したことの意味を考えれば何よりも救命が優先されると理解できます。


蘇生法は一部の専門家が行う技術ではなく、誰もが出来る技術でなければ一刻を争う事態に対応できません。小児や溺水において人工呼吸も大切な技術ですから身に付ける必要はありますが、ケースバイケースで心臓マッサージだけで助かることも成人では多いことを覚えておいていただきたいと思います。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局

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