ひろはし薬局 廣橋義和ブログ

2008-07-02 漢方の治し方

中国ギョーザ事件以来、どうも漢方薬に対する警戒感が生じているように感じています。と、私の勉強不足を棚に上げて他人のせいにするのはよくありませんね。


一般の方には(一部の医療関係者にも)天然生薬を使えばすべて漢方薬だと思い込んでいる方が大勢います。民間薬もハーブ・薬草療法も本格的な漢方薬も全部ごちゃ混ぜです。私はこれでいいと思っていますが、講習会では違いについて軽く触れるようにしています。


本当の漢方治療とは、病者の体質の歪み(証という)を漢方的に捉え、その証に随って漢方薬を選択することです。ここが西洋医学と決定的に違うところで、同じ証でも病気の現れ方には個人差がありますから同病とは限りませんし、同じ病気でも証が異なれば使用する漢方薬は異なります。


これを随証治療と呼びますが、この随証治療を行うには漢方の基礎を知らなければなりません。全く概念が異なるため理解するのに数年はかかると思いますから、積極的に漢方の世界に飛び込む医療人は少ないのですね。


証に随うことは、病気とは一見関係ない所の歪みを調えることもあり、皮膚の病気を胃腸の薬で治すこともあるのです。証に随えば、ある程度根本的な原因を解消しますので”体質改善”ということも言われるわけです。


”なぜ胃腸の薬で皮膚が治るのか?”ですが、皮膚が本来持っている回復力を妨げている原因が漢方的には胃腸に見つかったということなのです。胃腸の機能を整えてやると自然と皮膚の機能が正常に戻り皮膚の病気も回復してゆきます。皮膚だけの治療をしていても胃腸が調わなければ治りにくく再発しやすいのです。


ガンにも同じ事が言え、ガンにサルノコシカケがいいとか、アガリクスだ、メシマコブだ、AHCCだ、サメ軟骨だ、プロポリスだ、・・・と言われますが、漢方薬で歪みを調えないまま使用しても効果的ではありません。


全ての病気にこの考えは共通しているのです。よく問い合わせで「○○病に効く漢方薬はありますか?」と質問を受けますが、上記のことを説明して相談を受けるようにしています。


正しい漢方薬の使い方をすれば、副作用の少ないすばらしい治療法なのですが、いろいろな誤解が一人歩きしているのが現状です。


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新潟県長岡市 相談薬局 ひろはし薬局

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